『草木染―四季の自然を染める』
2005-09-14
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染め色図鑑として、77種類の染料植物の染め色が掲載されています。染料店で買えるもの、雑草、落ち葉など、手に入れやすい染料ばかりが載っているのが特徴。また染め色も絹・麻・木綿・木綿(豆汁下地)について、無媒染・明ばん媒染・おはぐろ媒染が載っている(一部例外あり)のが有難いです。
染め方として、浸し染めの例(ヨモギで麻の小敷物)、煮染めの例(ヨモギでインド綿の多用布)、藍の生葉染めの例(シルクのショール)、ウール染めの例(サクラの落ち葉、キンモクセイでウール1かせ)、紫根染め(ふくさ)、紅花染め(ふくさ)が載っています。
あとは染め色図鑑に載っている染料液の取り方を参考に自分で頑張れ、という感じでしょうか。いずれにしろ草木染は見本通りには染まらないので、自分で色々やってみるしかないんですよね。
染め方の例については多少かゆいところに手が届かない感じがするのですが、
(例:この本でいう「明ばん」は焼き明ばんであることが途中のページにちょろっと書いてあるだけだった、中性洗剤10ccを何ccのお湯に入れるか書いてない、など)
前述どおり手に入れやすい染料ばかりだったり、媒染に台所で使って問題のないものだけを使っているなど、好感が持てます。
染め方はかなりマジメなので、この本の例に従うとかなり長い間台所を専有することになり、台所の主に嫌がられます。
割とちゃんと草木染をやってみよう!という人向けだと思います。
- 参考用語
- あ行:おはぐろ媒染
か行:豆汁
な行:煮染め
は行:媒染、浸し染め、紅花
ま行:みょうばん媒染
(以下、2014/3/4追記)
この本の新版が出ていました。
新版 草木染 四季の自然を染める | |
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旧版の内容にプラスして、
- 代表的な藍染めの仕方を3種類紹介
- 重ね染めについて紹介。重ね染めをした時の染め色見本の写真を77枚追加掲載
のようです。
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