栗の皮でポロワスを染める
2012-09-27
服地サンプルも織りあがっていますが、記事にするのは縮絨をしてからにするとして。本日は、栗染めの記事をUPします。
手前は渋皮で染めました。奥が鬼皮。
ピンクと黄色(茶色?)ですけど、どちらもちょっと渋めの色です。
23日、姉が栃木のお友達からもらったといって立派な栗を袋一杯もってきました。そのお友達の家には栗の木が1本(ほかにも柿とかいろいろ)あるらしいです。
栗をいただいたからには、まずは栗の皮剥きです。姉が鬼皮を包丁でむき、私が渋皮を皮剥き器で剥きます。私、かなり何でも皮剥き器で剥きます。キウイの皮とかも。……包丁があまり得意じゃないだけですが……。
剥きながら、「栗の皮って染まるんだよねー」と言ったら、姉に「わあ!皮まで使ったって聞いたら友達喜ぶわー!」と言われてしまいました。……特に染めようと思っていたわけではなかったのですが、そう言われては後に引けなくなってしまいました……。
そんなわけで皮を剥いたあと、早速、草木染めの用意を。最初、鬼皮も渋皮も一緒に煮出そうかと思っていたのですが。染める前に、ちょっと『草木染め大全』を見たら、渋皮に重曹を入れるとピンクに染まるとあるじゃないですか。ちょっと実験心がむくむくと……。
そんなわけで、栗の皮を中性抽出、栗の渋皮をアルカリ抽出しました。
いや、本当に栗の渋皮は赤い液が……。濃いですよ!桜煮た時のような驚きが!
そして25日。渋皮はみょうばん媒染で染めたかったので、ポロワスの原毛(と、せっかくなので合わせてウールシルクも)を媒染しました。
で、栗の皮の方は、前に銅媒染してあったポロワスがあったので、そちらで染めました。が、放置冷却してすすいで脱水したら、どうにも……あまり色が入ってなくて、媒染の水色がかなりそのまま見えてしまっていたので、また染液につけました。
で、27日。渋皮でみょうばん媒染のポロワスを染める傍ら、鬼皮の方も再度煮ました。あまり原毛は何度も煮たくないのですが、いたしかたなく。
これは、渋皮染め中の写真。湯気が邪魔ですが、液が黒いほどに赤いのはおわかりいただけるかと。

それぞれの染まり具合をアップで。こちらは鬼皮。

まだ青みが見えていますが、まあよしとします……。紡げば多分まざってよくわからなくなるでしょう……。
渋皮。

- 染めたもの
- ポロワススライバー40g
- 染料
- 栗の渋皮。抽出液1200ccで染め。
- 媒染剤
- 生みょうばん30gと酒石英7gで、ポロワススライバー100gとウールシルク糸250gを先媒染したものの一部。
- 参考書籍
- 『草木染め大全』
……で、渋皮液は勿体無いので、またとってあります。近いうちまた染めないと……(染めはやり始めると残液が勿体無かったりして、何日も続いてしまいますよねえ……)。
- 参考用語
- あ行:アルカリ抽出
か行:原毛
さ行:縮絨
た行:銅媒染
は行:ポロワス
ま行:みょうばん媒染
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