ネクタイで裂き織り
2007-09-25
友人から、旦那さんのダメになったネクタイがたまったんだけど、何かにならないか、と相談をうけました。それはやはり織るでしょう。というわけで、預かって織りました。預かったネクタイは9本。リクエストでは、横36cm、幅12cm、高さ30cmの鞄を作りたいということでした。けっこう大きいので、前回のネクタイ鞄のことを考えても9本じゃ足りないかもしれないなと思い、足りなかった場合に調整がきくよう、緯糸には糸も入れながら織りました。
当初経糸と同じ糸を入れようと思ったのですが、かたい糸とかたい糸だからか、どうもあまり詰まらなかったので、急遽、手持ちの黒糸を採用しました。手持ち……って、要はオーバーショットのボレロ作った時の余り糸ですが。
前回のネクタイ鞄では、織り上がった後「どんな柄のものだったかわからん……」と言われたので、今回は予めネクタイの写真をとりました。

このようなネクタイがどうなったかというと、

こうなりました。
前回のネクタイ鞄に使ったネクタイよりも厚地のものが多かったのか、けっこう余裕で織れてしまいました。緯糸に黒糸入れなくても十分でしたね……。
- 仕上がり予定サイズ
- 38cm×100cm
- 仕上がりサイズ
- 38cm×105cm
- 経糸総本数
- 152本(片脇を2本、もう片脇を1本丸羽にしたので+3本)
- 整経長
- 150cm
- 通し幅
- 40cm
- 筬目
- 4目/cm
- 使用した糸
- 経糸 アナンダ染色綿糸 100g550mのもの、赤
- 緯糸 ネクタイを5~7mm目安に切ったもの、10本。
カネボウ ミスリム COL.7709(今はベルクリエイトから出ている糸でしょう) - 緯糸 ネクタイを5~7mm目安に切ったもの、10本。
- 使用織り機
- 咲きおり
- 作成期間
- 2007/9 二週間……ていうか実質5日位?
ピンクのネクタイはアクセントに全面に入れましたが、あとは半分ずつ、入れるネクタイを変えました。要するに半分まで5種類のネクタイ、残り半分も5種類のネクタイで織ったということですが。
前回はたまたま途中で足りなくなって半分ずつ違う柄になったのですが、今回は意図的に半分ずつにしました。前回の鞄ほど目だって差があるわけではありませんが、違う柄なことはわかるかと思います。
ところで、ネクタイ裂き織りの何が面倒かって、やはり、形が変なので切りにくいということにつきます。私は裂き織りの緯糸準備は大抵ロータリーカッターでやるのですが、重ねて切るわけにはいかない形なので、大変でした。
織り進むのは、厚地のおかげか早かったですが。
- 参考用語
- あ行:オーバーショット、筬目
さ行:裂き織り、整経
た行:経糸、通し幅
ま行:丸羽
や行:緯糸
スポンサーサイト