平安宮廷スポーツスタジアム/令和の初春「梅花の宴」/御大礼の儀式と装束
2020-01-15
一昨年、去年に続き、今年も有楽町の国際フォーラムのガラス棟で、平安時代などの装束の展示?をやっていました。2020年1月2日~2020年1月15日まで。最終日は17:00までです。
国際フォーラムは通勤路なので、1/6にはやっていることを知ったのですが、15日までかまだまだあるなと余裕をかましていたら…、意外に1/6の週は微妙に残業したりしていまして…、展示時間内に写真を撮れませんでした!
もうダメか!と思って、1/14の朝、遠目に撮影したのですが、1/14、閉館時間前に通りがかることができまして、間近でも撮影できました!
でも、夜だと暗い中のライトアップで写真はいまいちかも…。遠目でも朝撮ったやつの方がいいものもあります。
さて、今回はテーマは三つ。
平安宮廷スポーツスタジアム
これが一番一番場所を使っていました。やはり、今年が東京オリンピックだからでしょう。
- 蹴鞠(けまり)
- 蹴鞠装束・江戸時代の蹴鞠と鞠沓
- 蹴鞠は中国伝来で、日本では大宝元年(701年)の蹴鞠会のことが記録に残っているそうですが、この衣装と蹴鞠と鞠沓は江戸時代のもの。
- 平安時代のサッカー ~『源氏物語』「若菜上」より~
- 一応蹴鞠の情景が端っこに入ってはいますが、このイベントって元(一昨年)は源氏物語だったんですよね。そのせいか、これも柏木と女三宮の出会いの場面を1/4スケールのジオラマで表現したものです。これは誰で、これは猫で、とかの解説、柏木は装束で女三宮を見分けたから、と装束の説明などもよかったですが、一応テーマを尊重して写真は蹴鞠風景(笑)。
- 『年中行事絵巻』巻三 蹴鞠に興ずる公卿たち
- 絵巻に描かれた蹴鞠に興じる公卿たちの衣装の実物大展示。朝撮影したもの。
- 蹴鞠装束・江戸時代の蹴鞠と鞠沓
- 納蘇利と蘭陵王(なそりとらんりょうおう)
- どちらも舞曲で、番舞なんだそうです。何でスポーツのところにこれが?と思ったら、騎射や相撲など、左右に分かれて行う競技の勝負曲なんだそうで…。左方が勝つと蘭陵王、右方が勝つと納蘇利が演奏されたとのこと。うわー優雅な世界…。
- 騎射(うまゆみ)
- うまゆみって読むんですね…。馬に乗って的を射ると言えば思い出すのは流鏑馬ですが、これは平安時代に主に端午の節会で行われたものだそうです。
- 騎射の装束・武官束帯と馬装具
- 実物大展示。これも朝撮影したもの。
- 平安時代の和製アーチェリーと馬術~『源氏物語』「蛍」より~
- またも源氏物語の状況を1/4スケールで再現。
あとこれは、端っこにいたものですが。馬が可愛い。
- 騎射の装束・武官束帯と馬装具
- 打毬(だきゅう)
- 打毬には、騎馬で行うものと徒歩で行うものがあったそうで。和製ポロと和製ホッケー、という説明がありました。
打毬の衣装はこちら。
打毬の様子を1/4のジオラマで再現したものがこちら。 - 相撲節会(すまいさちえ)
- すまいって読んだんですねー。
- 安本亀八作「相撲生人形」バナー展示
- 宮中で相撲が行われた最古の記録は垂仁天皇7年(紀元前23年だとかいう…)だそうですが、その『日本書紀』の記述を題材に明治時代に作られた人形の、画像がでっかく展示されていました。
- 相撲節会1/4ジオラマ再現展示
- 平安時代の相撲節会の様子です。一応中央で相撲が行われているのですが、何しろ今回最大スペースを使ったジオラマ。相撲よりほかのところに目が行きます(笑)。相撲を取っている人はまわししかしていないですしね!ほかの建物や衣装のほうが見ていて楽しいですよね…。
- 安本亀八作「相撲生人形」バナー展示
令和の初春「梅花の宴」
- 梅花の宴 1/4スケール再現
- 新元号「令和」の典拠となった、『万葉集』巻五の「梅花の歌 三十二首の序」に記されている、大宰師・大伴旅人の邸宅で催された「梅花の宴」の情景、だそうです。衣装が奈良時代なので、趣がまた違います。
- 梅花の宴の文人たち
- 文人たちの様子を奈良時代の衣装とともに原寸大で再現、だそうです。夜撮ったのは怖いので朝撮影したものを…。
御大礼の儀式と装束
以上!これでも載せる写真は絞ったんですが…たくさんですね!
ところで、実物大の牛車が今年はなくて残念でした。あと、一昨年やっていたかさね色目の染料と染めたものの展示もまたやってくれませんかねえ…。
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