布団カバーをキッチンマットに 2
2017-09-17
去年、台所リフォームに合わせマットを織りましたが、一枚しか用意しなかったので、洗っている間は台所にマットがない状態になります。それで「洗い替え用を織らなくちゃ!」と思っていました。
思っていましたが、weft enhanced plain weaveで織るには経糸にちょうどいい綿糸がない!で、色々太めの綿糸を探し、買い、いまいち…と思う日々が続いていました。
ある時ふと、元にしていた本(『The Big Book of Weaving』)を見たら。
「あれ、この経糸そんなに太くないんじゃ…」
…なんかたて糸8号位の太い糸を経糸にするものと思い込んでいたようです。
最初に織ったweft enhanced plain weaveのお昼寝マットでは、ちゃんとアナンダさんのラグ用たて糸 No.44を使っているではないですか…。
なら進められるわ!と経糸を用意しました。
整経長は、前回270cmなのに240cmにして織ってしまったので、その分長く。洗ったらすごく縮んだのでその分も長く。
前回のマットの緯糸にした掛け布団カバーが余っているからそれも全部織りきってしまおう、というわけでその分も追加。
織り幅も50cmから53cmに。
そんなこんなで、460cmとかなり長くなりました。
で。結局どうなったかというと。

このように、全然緯糸にした掛け布団カバーが足りず、短いマットが複数枚出来ました…。
当初予定の黄色いマット。もとの掛け布団カバーはこういう布です。私が一昨年位まで使っていた掛け布団カバー。右に写っているのは裏。

表面を柄、裏面を黄色で織りました。前回の布団カバーより生地が薄い気がしたので3cm幅で切ったんですけど。そのせいか270cmなど全く織れず。織り機にある時点で142cm。織り機から下ろしたら126cmでした。嗚呼。

仕方がないのでいったん終わりにし。当初予定通り、前回の台所マットで余った掛け布団カバーで織りました。ちなみにこの掛け布団カバーが黄色の布団カバーの前に使っていた掛け布団カバーじゃないかと思います。
これも…今の台所マットで足りていない部分を埋めるため57cm位織りたかったのですが…。織り機にある時点で28cm、織り機から下ろしたら27cmでした。予定の半分。うーむ。

そんなわけで、経糸がまだまだ大量にあったわけです。どうしようと思って、前の前の前の布団カバーを持ち出してきました。こんな柄です。裏は白。

これも生地が薄いように思ったので、3cm幅で切りました。花があちこちに散ってにぎやかなマットになりました…。
織れたのは、織り機にある時点で155cm、織り機から下ろしたら145cmです。この掛け布団カバーはかなりやけていて使わなかった部分もあるのですが、黄色よりは量を織れましたね…。でも155cm。

大変半端なところで花柄がなくなってしまったのですが、あと20cmばかり二重織りマットを作っても使い道がないなー、平織りの端切れでも作っておくかと、お昼寝マットに使い、布ぞうりに使ってもまだ余っていた敷き布団カバーで平織りしました。

今回、経糸始末を面倒がって、今回は糸で平織りする際に、メルターを使いました。アイロンをかけてほつれ止めにして、そのあと三つ折りしてミシン。そうして仕上げた状態がこれです。

ちなみに、糸織り部分の緯糸全部にメルターを引きそろえたのですが、やりすぎたようです。アイロンの時に紙にくっついちゃってくっついちゃって…。最初と最後の何本かにメルターを入れる位でよさそうですね…。
元々、台所の床が茶色いから、黄色ならまあ合うかな、と思って黄色い布団カバーで作ろうと思ったのですが。
何故か母には花柄の方がまだ好評です。花柄にぎやかすぎると思うんですけどねえ…。
そういうわけで、洗い替え用マットは花柄の方になる予定です。
黄色も使ってくれていいのですが…何しろ母が気に入っていないようなので…。
- 仕上がり予定サイズ
- 270cm×47cm + 57cm×47cm
- 経糸総本数
- 132本(2本取りにするので実際264本)
- 整経長
- 460cm
- 通し幅
- 53cm
- 筬目
- 5目/cmの筬を使用。一羽おきに入れたので経糸密度は2.5/cm。
- 使用した糸
- 経糸 アナンダさんのラグ用たて糸44号 二本取り
緯糸 掛け布団カバー - 組織
- 二重織り(weft enhanced plain weave)
- 使用織り機
- アジャカ4枚綜絖織り機
- 綜絖枚数
- 4枚
- 作成期間
- 計画は2016/8/20から。2016/11に整経?織り期間2017/08,09
- 織り上がりサイズ
- 黄色:126cm×50cm(糸織りの平織りを含まず)、
茶色:27cm×50cm(糸織りの平織りを含まず)、
花柄:145cm××50cm(糸織りの平織りを含まず)、
青(平織り):16cm×51cm
うちの織り機だと打ち込みが弱いのかどうも厚地のマットが織りづらいのですが、weft enhanced plain weaveだと何しろ平織りが二重になるので、ふわっと厚みが出ていい感じです。マット用には、リップスマットと同じくらい、気に入ってる織り方です。
ろくろ式で織るには開口がちょっと厳しいですけどね(苦笑)。慣れました。
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
か行:開口
さ行:整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り
や行:緯糸
ら行:ろくろ式
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