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ヤノフ村の二重織り用マクロ

 2017-12-30
『ポーランド ヤノフ村の絵織物』を熟読しましたが。

2017/1/3の記事に書いた通り、自分式の織り図を考案してしまったので、本の織り図だとわかりづらく、「基本」として載っていた「立派な角を持つヘラジカ」を、自分式織り図で描き直しました…。
そして描き直した自分式織り図を見ながら、「第三章 オリジナルの柄の絵織物を織る」の「オリジナル図案で織る」をよく読んで、方眼図から織り図にする方法を学習しました。この辺りの話は「ヤノフ村の絵織物式数字」にも書いています。

で、数字とかアルファベットの方眼図と織り図を試してみて、さて、次はいよいよ絵だ!来年の年賀も二重織りで織るぞ!犬だ犬!…となりました。

そして描いてみた方眼図がこちら。白黒の犬と茶白の犬。(絵が切れている場合クリックすると全体を見られます)
犬方眼図
方眼図のポイントは、ドット絵じゃないということですね。罫線の色も使用できる。
そういうわけで、ペイントなどのお絵かきツールよりもExcelを方眼状にして描くのがいいのではないかと思いました。

さてそれでは組織図にすべく、『ポーランド ヤノフ村の絵織物』に則って、黒丸と白丸をつけはじめ…2行目位で挫折しました。め、面倒くさい…。

…Excelで描いているんだから、マクロで作ればいいよね!?と思いました。…絶対面倒くさがりな人はプログラマーに向いていると思います…。

で、失敗も重ねつつ、出来上がったマクロで白黒犬の方眼図を変換した組織図がこちら。
白黒犬組織図

茶白犬の方眼図を変換した組織図はこちら。(絵が切れている場合クリックすると全体を見られます)
茶犬組織図
ちなみにこちらは、織り始めてからろくろ式用の通し方図とタイアップと踏み方図を上と右に手作業で追加しています。

ところで。方眼図の罫線の色は、織ると罫線よりかなり太いんですよね。Excelでも一番太い罫線を使用していますが、それどころではなく太い。ですから方眼図は出来上がりとはけっこう違う印象です。

ということは。組織図見て白くなるところと色になるところを塗りつぶしたりとかすれば、出来上がりの予想がつくのではないかとやってみました。
茶犬予想図

おお、けっこういいんじゃないでしょうかね!?割と出来上がりに近い気がする…。
と思ったところで。「だったら最初から方眼図ではなく、こういう感じに最初の絵を描けばいいんじゃない?」と思い当たってしまいましたよ…。

最初が方眼図でなくなると、マクロも作り直さなくちゃいけませんけどね…。

※ 実際には、テストを兼ねていたので、方眼図からマクロでの組織図生成と、組織図を塗りつぶしての予想図の作成は、本に載っていた「立派な角を持つヘラジカ」で行いました。(出来上がりの写真もあるので、テストに使うのに適切でした)
しかし、本に載っているものを勝手にブログに載せるわけにはいかないので、この記事ではそのあと試したオリジナル図案で説明しています。方眼図があればマクロで組織図はすぐ生成できますが。出来上がり予想図は手作業。この記事だけのために作りましたよ!


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『ポーランド ヤノフ村の絵織物』

 2017-12-25
441651770Xポーランド ヤノフ村の絵織物: 二重織りの技法と伝統文化が生まれた小さな村を訪ねて
藤田 泉 秋元 尚子
誠文堂新光社 2017-08-10

by G-Tools


何分にもここの所、織りと言ったらこれ関係のことばっかりやっていたので、まず本を紹介しないと始まりません。(といいつつ、本より先に、犬のオリジナル図案を紹介していますが…)

昨年のヤノフ村の織物展でWSを受けてきた、ヤノフ村の絵織物の本です。WSの時に「来年には本が出る」とお聞きして楽しみにしていました。そして、新・東京スピニングパーティー2017でゲットいたしました。

内容は次のとおり。

第一章 ヤノフ村の絵織物 その歴史と模様
二重織りの発生と、ジャカード織りの発生による伝統柄の衰退、プルティンスカ教授による伝統的な柄の復興、社会主義による民芸文化の保護、社会主義の衰退による織り手の減少と、再度の工芸品の見直しについて。
ヤノフ村の二重織りはジャカード織りが発生した時にはその柄を模倣したように、可能性が広い織りだとのこと。織り手は減少していますが、若い織り手さんも誕生したりしています。この本では、ヤノフ村の二重織りの織り手さん7人も紹介されています。
また模様について、大まかに次の6つのカテゴリーに分けて紹介されています。植物模様・幾何学模様・プルティンスカ教授と捜索した柄・生命の樹・村の暮らし・動物柄。
第二章 ヤノフ村の絵織物の制作技法
用意する道具、準備の仕方、織り図の見方、織り方。織り図は小さいサイズが20、大きいサイズが21種類。
プルティンスカ教授の教えでは、織り図は作らず思うままに織れ、という感じっぽかったですが、それに反してこの本には織り図が沢山載っています(笑)。まあ日本人には織り図がある方が向いているかな、と。織り図の元になったのは、本に紹介されているヤノフ村の織り手さんがデザインしたものとのことです。
第三章 オリジナルの柄の絵織物を織る
秋元さんのオリジナルデザインの図案5つの紹介、および、オリジナルの図案の作り方について。
第四章 ポーランド東北部の織りの村を訪ねて
ヤノフ村以外に残る、ポーランドの3つの織りの紹介。ジジンのホドニクという裂き織り、シュチェプキのセイパクという生活のための織物、スタレ・レフコヴォのペレボレという、バイダーワンド織りが伝わって変化したと考えられる織り。

これ以外に、ポーランド東北部の文化と暮らしについてのコラムが4つ載っています。

勿論、二重織りの図案集として使えますし、オリジナル図案から二重織りを織れるようにもなれるのですが、さらに読み物としても読みごたえがある本です。

カテゴリ : 図案集 トラックバック(-) コメント(0)

ヤノフ村の二重織り方式で犬

 2017-12-23
来年の年賀用に織っていたのですが、喪中になりましたので、ふつうに織ったものとして紹介します。

とはいえ、まだ何枚か織るつもりだったので、織り機にあるままですが…。
犬2018

オリジナル図案で、ヤノフ村の二重織りを試してみました!しかもろくろ式の織り機で。

足の下と足のところ、少し失敗していますね。
あと、口が思ったより太くなったので、図案を変更して織り図を作り済みなのですが、まあ今年の内には織らないですね…。来年、ぼちぼち織ります…。
(実はもう一個別の犬の絵も用意してある…)

これを作るにあたって、『ポーランド ヤノフ村の絵織物』を熟読したので、その本紹介も書きたいし。
図案からこの本の方式に則って織り図を作るにあたり、面倒になってExcelマクロを作ったのでその話も書きたいし。
結果として「元の図案の描き方も変えた方がいいかも」と思い当たったのでその話も書きたいのですが。

まあそれもぼちぼち…。

 
カテゴリ : ヤノフ村の二重織り トラックバック(-) コメント(0)

広辞苑の使い道

 2017-12-12
広辞苑を使う

いやあ整経するときにちょうどそこに広辞苑があったので重石に…。こないだまで奥の方にあったのですが、リフォームした後、本棚に並べたから手に取りやすいところにあったんですよね。

ちなみに、高校入学の時にお祝いでいただいた広辞苑なのでだいぶ古い版です。
カテゴリ : 織り準備中・織り途中 トラックバック(-) コメント(0)

ほわっほわ

 2017-12-11
綿の実がぱんぱかぱーんという感じなのに、全くはじけてくれないやつがいくつかありました。はじけてくれないので最近放置気味だったのですが、危機感を覚えたのか、ようやく!一個はじけました!!

ほわっほわ

左、ぱんぱかぱーんだった薄茶の和綿。右、ちょっと小ぶりかもしれない白の和綿。
いやー薄茶綿、洋綿のようなサイズですよ!よく頑張った!
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