リップス織りの15.6型ノートPCバッグ
2017-04-30
「手織り・ぬくもりコンクール」に出した作品のうち、ノートPCバッグは、結局最初に織ったものを使ってこのようになりました。こちら、佳作をいただきました。タイトルは「リップス織りの15.6型ノートPCバッグ」だったわけですが。授賞式及びレセプションパーティで札をつけて飾られているのを見て、「すみません、長すぎるタイトルで!」と思いました…。
「リップス織りの」は要らなかったかもしれません…。でも、オープンリードの織り機で経糸を途中で入れ替えることで、卓上織機でもリップス織りでこんな模様も作れましたよ!という主張をしたかったんですね…。

もともとリップスの厚みがノートPCバッグにいいのではと思って、ノートPCバッグに挑戦したわけですが、リップスの厚みだけでは不安だったので、表地と裏地の間にポリウレタン入れています。脇にも。あと、真ん中のしきりにもポリウレタンが入っています。
で、しきりの片側は当然PCを入れるわけですが。もう片方はこのようにポケットがついています。マチがある方はマウスとアダプターを入れる想定。薄いポケットは、まあUSBメモリとか、何か入れるものがあるかもと思ってつけておきました。

PCとマウスとアダプターを入れるとこんな感じ。本当にがっつりノートPC専用バッグですよ。

しかしポリウレタン入りのしきりとか底板とかを最初に付けたりいれたりしちゃったもんだから、縫いにくくて縫いにくくて…。
一応、どういう順序で縫うか考えて挑んだわけですが(それでも何度も「あ、ここ縫ってあるとダメだ…」と、やり直したりしましたが)、「まあミシンで縫えないところは手縫いすればいいよね!」とか安易に考えていたツケがあとで来ました。最終的に、脇と本体を付ける部分は全部手縫いでまつり縫いになりました…。まつり縫い苦手なのにー。
しかもこれがまた。裏地は、ネクタイ裂き織り通勤バッグと同様防水の布なんですが、普通の布よりはかたい。そしてリップスは分厚い。…マチ針が何本も折れ曲がり、私の右手親指人差し指中指には針たこができました。
そんな苦労をしなくても。しきりをつけたかったら単独でしきり板を作ればよかったんじゃないのか…。
固定したかったら、底にマジックテープか何かで後付けできるようにすればよかったんじゃないか…と後で思いました。
いやもう…バッグの作り方レシピとかって偉大…! 今度はレシピがあるものを作ります!!(いや、ファスナーを全開にするつもりだったので、それだったら参考にしようと思っていたレシピあったんですけど…。ちょうどいいファスナーが入手できなかったので、色々オリジナルになっちゃったんですよ)
ところで、持ち手を付けるところがないデザインになっちゃたわ!と思っていたわけですが、結局、本体と脇の布の間につけました。結果からいうと、端から端までのファスナーが見つからず、結局横マチにファスナーがない部分がけっこうできちゃったので、そこにつけることもできたんですけどね…。でも、本体と脇の間に斜めにつけたのは、けっこう持ちやすかったです。

それはよかったのですが。
ファスナー以外の金具は、今までに使っていた市販のバッグなどからの再利用なので、銀なんですよ。…ファスナー、「この布の色合いなら金がいいかな」って金にしちゃいましたよ…。
それよりなにより。ファスナーは金具が二つ付いていて、全開すると金具が両脇に行くタイプにするつもりだったのですね。そうすると、どっちにも開けられるじゃないですか。
ところが。出来上がってみたら、ファスナー、全閉じすると金具が両脇に行くタイプでしたよ…。何故出来上がるまで気が付かないかな、私!全開しようと思ったら両方のファスナーをどっちか片側に持って行かなくちゃいけないじゃん!!
そんなわけで後悔が多い出来なので、作品集には掲載を希望しませんでした…。
次はー、新たにノートPCを買ったら、反省を生かしてまた挑戦する…かもしれません。
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カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
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ドカゴングの財布
2017-04-22
「手織り・ぬくもりコンクール」向け、三点目は小物にしようと思っていました。いや、去年のホビーショーで二つ折り財布の中身を買ってあったので、それを使おうと思ったのです。しかし、裂き織りで財布…。うーん、ネクタイ裂き織り生地ならあるけど、そして通勤バッグとお揃いの財布は個人的にはいいけど、それだと単に平織りだしなー。せっかくコンクールに出すんだから、何かの技法は使いたいよなー。
と、本をあれこれ見。この技法は面白い…けど、糸織りの方がいいか。この技法は…いやいやもこもこしすぎて財布向きじゃないだろ、と悩んだ結果。「あ、ドカゴングだったら裂き織りでいけるかも。地の部分も撚りをかけた裂き布にして…」とドカゴングに辿り着きました。
ちょうど、ドカゴングについて噂をしたところでもあったんですよね。。
そこで早速、地の部分にする布と、模様部分にする布を選抜。…裂き織りしようと思ってためてある布は段ボールに何箱もありますから…。そして地の部分にする布をアシュフォードの紡ぎ機・Joyで撚りをかけてみました。

…なんか、糸が随分とピンピン出てしまうのですが。まあ、悪くない感じ。
最初センチ4で考えていたのですが、思ったより太かったので、綜絖を変えてセンチ3に。そうなると、模様に使える升目が減るわけなので…うーん、どういう模様にしよう…。本に載っているような模様はこのマス数では全く織れないぞー、と思いつつ。とりあえず織ってみました。
織機ではこの面(裏面)を見ながら織ってました。前回、ドカゴングを試したときは、逆の面(つまり表面)を見ながら織ったのですが、やっぱり裏面を見ながら織った方がやりやすいですね。

あー、うんもうこの模様でいいか…と、財布に縫い付けました。表にするとこういう柄だったんです。

二つ折りしてみると、片面はこういう感じで、

反対面はこういう感じ。

まあ使えそうです。
ところで、てづくりの素シリーズ。
織った端切れとか、サンプル織りしたものとかを使って小物を作れるので便利ですね。
こちらは長財布。これでも一度作っています。
![]() | てづくりの素シリーズ・ウォレットベージュ13-294 【個】 河口 by G-Tools |
- 参考用語
- さ行:裂き織り、綜絖
は行:平織り
た行:ドカゴング
や行:撚り
ネクタイ裂き織り通勤バッグ
2017-04-21
「手織り・ぬくもりコンクール」向けのバッグ、リップス織りのバッグ生地の2枚目に挑戦するより前に、ネクタイバッグの方は形になっていました。織り上げて裏に接着芯を付けた後、早々にやったのはポケット作りです。まず、ファスナー付き外ポケット。前回の通勤バッグでは、ファスナーの上下が織ったままだったので、綺麗じゃないし、ファスナーがひっかかりそうなんですね。それで今回はピシッと。切れ込みを入れる代わりにポケット口を開けて織ったのに、ちょっと失敗があって、多少切れ込みを入れる羽目になりましたが、まあ綺麗にできたと思います。

気をよくして、小さいポケット。こちらは定期入れを入れる予定です。こちらも綺麗にできたのですが…ファスナーつけるわけじゃないのでこんなに口を開く必要はありませんでしたね…。まあ、定期入れの出し入れがしやすいのでよしとします…。

そして、内ポケット。通勤バッグでは内側にもファスナー付きのポケットが欲しいです。IDカードなどの貴重品を入れるのに。こういうタイプのポケットは初めて作りましたが、うまくできました。
なお、ここもファスナーにすることはあとで決めたのでファスナーを買ってなかったのですが。…裂き織り用にとってあった母のズボンのファスナーを外して再利用しました(苦笑)。

あとは、まあ一般的な内ポケットですね。この手のポケットにはペンを指すことが多いのですが、ペンをさすには浅いポケットにしてしまったので、ペンを入れるところをファスナー付きポケットの脇に別途用意しました…。

なお、通勤バッグは…防水性が欲しいなと思って、裏地用に防水布を買ったので、この辺の布は防水布です。縫いづらくもなくしゃっきりしてとてもよかったです。ファスナー付きのポケットなんか出来上がった時、うっとりした位で(変態か)。この布で単独でポーチとか作ってもいいなあと思いました。
あと、裏地がしゃっきりしていたので、出来上がったバッグ自体もしゃっきりしてよかったです。前回の通勤バッグはくたくたしすぎているのも、気に入らない点だったので。
今回、ポケット作りについては、最近買ったこの本をテキストにしました。大変わかりやすかったです。外ポケットについては、洋裁教室でコートにポケットつけた時のメモも参考にしています。バッグ地に穴を開けて別途ポケット用の袋をつけるのって、バッグではあんまりやらないですよね…。革のバッグならやると思いますが。
![]() | いちばんよくわかる バッグ作りの本 (レディブティックシリーズno.4041) 鎌倉スワニー by G-Tools |
さて、出来上がりはこちら。ちょっとファスナー位置が高すぎましたね。持ち手との距離が0です。そして、バッグ口のファスナー(これも上述の本を参考につけました)は、ちょうどいい長さのがなかったので、切って使おうと思っていたのですが、うっかり切るのを忘れて作ってしまったので、長いです…。あとで5cm位縮めようと思います(コンクールまでには気合がなくて直せなかった…)。

逆側はこう。持ち手を付ける時に、定期入れをつるすところをはさみこむつもりだったのですが、うっかり忘れまして。後付けでつけました。

本当は携帯入れをつるすところも持ち手にはさみこむつもりだったんですけどね…。それは持ち手からつるすことで代用することにします。
前のネクタイバッグ・前回の通勤バッグの反省を生かした、いいバッグだと思います。これまでで作ったバッグの中では最高の出来かと。
今回も反省点がありますが、それはまた次回に生かしたいと思います。
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リップス織りでバッグ生地改め足ふきマット
2017-04-19
これまでのお話:リップス織りでバッグ生地新たに考えたデザインはこんなのでした。幹から互い違いに枝が伸びている感じ。幹の部分に黒のテープをぐるっとつけて持ち手にしようかなと。底は底だとがっつりわかるよう真っ黒にしてみました。木が生える土な感じ。そして前回4/cmでいまいちだったので、5/cmで計画。

そして糸を待つこと数日。注文したのはさをりの森だったんですが、届いたら思ったより糸が大分細かったんですね。がっくり…。そういえば、東京スピニングパーティーでもさをりの糸を見に行って「太糸が私が欲しいのより細いや…」と思って買わなかったんですよ。おそらくその糸だったんですね…。あああ、失敗したー。
うーん、前回織り上がったやつでも、持ち手をつけるところについては新たに思いついたことがあるから、やっぱりそっちをバッグにするか…と思ったのですが。
あ、この細い糸でも三本取りにすればいけるんじゃない!?と思い当たりました。計算したところ、生成りと黒、1コーンずつしか買ってなかったのですが、どうにか足りそうです。黒はちょっと怪しいけど、足りなかったら後からちょっとデザインを変えればいいかな、と。
そこで整経し始めたのですが…、コーン一個で3本取りはかなり大変でした…。3回同じところに通すわけで。労力3倍。
しかも本数が多いから負荷をかけすぎて、ワープスティック<長>が折れました。
ちなみにその後、「心持ち緩めに経糸はるといいですよ」と教えてもらいました。
折れた後も何とか無理やり整経し、最後はやっぱり黒が足りなくて、真ん中あたりの糸を生成りと入れ替えて足らせました。
そして織り始め。前のはちょっと緯糸にしたTシャツを切ったものが細かったかなと思っていたので、太めにして織り始めましたが…なんか織っていて面白くない…。なんだろう、5/cmにしたことで狙い通り緯糸はほとんど見えなくなっているのですが…。緯糸が細糸の時も逆の糸がよく見えてしまう…。その結果柄がくっきりしなくて面白くない…のかな。
しかも、Tシャツを太くしたせいでしょうが、畝がとても大きくなって、デザインでは枝が6本なのに、枝4本で真ん中まで織れてしまった。
じゃあ反対側も4枝ね。と思っていたのですが。
えーと3本取りのせいか、1本だけ浮いちゃった!とかがだいぶあって、前半も何度も何度も戻って織りなおしたりしていたのですが、後半も色々間違えてほどいて織りなおしたりしていたのですね。そのせいか、4枝織った!…と思って経糸を外したら、3枝しかなかった…。いやあああああ。
表裏の差がはっきりしませんが左が表で、右が裏です。手前が織り始め。中央の予定だったところからの長さが明らかに違います。前半と同様後半も長さを測りながら織るべきでした。枝の数で判断したのが間違いでしたね…。


って、この辺の話はその当時も雑文で書いていました。痛恨のミス…で。書かずにいられないほどショックだったのですね。
具体的にどういう柄のものでどういう間違いをしたかというと、こういうことだったわけです…。
いいんです、これはもう足ふきマットにします…。ふかふかして気持ちいいぞー、きっと…。
- 仕上がり予定サイズ
- 40cm弱×70cm位
- 仕上がりサイズ
- 38cm×57cm(ふちは含まず。含めると69cm)
- 経糸総本数
- 192本(三本取りなので、実際は576本)
- 整経長
- 150cm位。
- 通し幅
- 38cm
- 筬目
- 5目/cm
- 使用した糸
- 経糸 さをりの森 綿10/6番手 生成りと黒、生成と黒を三本取り。
緯糸 Tシャツを2cm幅に切って引っ張ったもの。
さをりの森 綿10/6番手 生成り - 使用織り機
- クロバー咲きおり
- デザイン
- 2017/2/22
- 作成時期
- 2017/3
リップス織りでバッグ生地
2017-04-18
「手織り・ぬくもりコンクール」は複数点出展で申し込むと、最大3点まで出せます。じゃあ3点出すか、というわけで、2点目。裂き織りでバッグ生地といえば、前から作ってみたいと思っていたものがあったなあ、と、リップス織りをすることにしました。
というのも、リップスマット織りで緯糸をTシャツにして足ふきマットを作った時に、これだけ厚みがあったら、ノートPCバッグとかにいいんじゃないかしら、と思っていたのでした。
リップスマットは大抵、ユザワヤさんの定番綿糸10/6番手(200g約500)か、ルーバフォルコット(EX) 40g約98mで織っていたのですが、ルーバフォルコット(EX) はいいかげん使い尽くし、定番綿糸も…定番なのに店頭で目にしなくなって相当経ちます。
でもこの太さがいいんだよなあ、常備しておきたいなあ、と以前ネットで探し回った結果、見つけました。但し、生成りしかありませんでした。リップスでは2色は要ります。じゃ、染めるかと思って、コーンの黒のほか、かせの生成りを買ってはありました。
しかし今回は計算上、の結果、経糸必要量は黒215.6m、生成り226.8m。持っていたユザワヤ糸はグラム数からの換算で黒237.5m、生成り217.5mだったので、黒は足りそうです。生成りは足りない分だけ、買っておいたコーンの糸を使えばよさそうです。染めをしなくても間に合います。
そんなわけで織り上がったのはこちら。

裏側はこんな。

前回の足拭きマットになったリップス織りと同じ系統の柄で織っています。土とか圭とか主系、と呼んでいます。
長さを測りながら織って、途中で柄を増やしてこのようになりました。
これっぽい柄は4枚綜絖用として本に載っていますが、咲きおりで織ったところが工夫したところです。途中で経糸を入れ替えてるんですよ。斜線織りのように。咲きおりならではの織り方ですね。
ところで前回の足拭きマットは5/cmに二本取りだったのですが、大分ぎっちぎちでして、途中経糸切れたりしたんですね。それで今回は4/cmでもいけるかなー、と4/cmに二本取りでやってみました。…そうしたら、緯糸にしたTシャツがけっこう見えてしまって不満な出来に…。やはりリップス織りはこの太さの糸なら5/cmに二本取りが私は好きです。
あと、出来上がってから「しまった…」と思ったデザイン上の問題が二つ。一つ目は底です。なんか底を5畝分で織っちゃったんですが、5畝じゃ底の量に足りませんでした。そこも5畝と決めつけず、測りながら量を決めるべきだった…。
二つ目は、このデザインだと外に持ち手をつけられないということです。PCバッグなので、強度を考えると持ち手で底を通してぐるっと一周させたかったんですが。このデザインでは持ち手を付けるところがありません。一周させないとしてもちょっとつけづらい…。
そうなると、強度は落ちるけど、表地と裏地の間に持ち手を…つけることになりますが、うーん、緯糸を糸にした部分はそのままファスナーをつけて上の面にしようと思ってたんだよなあ…。
脇は全開させるつもりだから、そっちにストラップつけるわけにもいかないし…。
うーん…まだ提出期限までは一か月以上あるし、織りなおすかー?しかし糸がない…。いや、染めればあるか。染めからやるのかー?と悩むこと2週間くらい。諦め悪くネットを検索してみたら、10/6番手の黒と生成り糸があったんですよ!
おお、注文しちゃえ! というわけで、ネットでぽちっとしました。そして糸を待つ間に、持ち手を外につけられるようなデザインを考えました!
…バタバタはまだまだ続く。
- 仕上がり予定サイズ
- 40cm弱×70cm位
- 仕上がりサイズ
- 40cm×64cm(ふちは含まず。含めると72cm)
- 経糸総本数
- 158本(二本取りなので、実際は316本)
- 整経長
- 150cm位。
- 通し幅
- 40cm
- 筬目
- 4目/cm
- 使用した糸
- 経糸 カナガワ(株) 手織り 綿10/6番手 200g約500mの、生成と黒を二本取り。生成りは足りなかったのでほかの10/6も合わせて使用。
緯糸 Tシャツを2cm幅に切って引っ張ったもの。
手織り 綿10/6番手 200g約500mの、白(生成りをけちった) - 使用織り機
- クロバー咲きおり
- デザイン
- 2017/2/5
- 作成時期
- 2017/2
- 参考書籍
- 『rep weave and beyond』のp94、Kayenta Runner and Placematをもとに。
カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
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ネクタイで裂き織り5つめ
2017-04-17
しばらく織り作品をアップしていませんでしたが、織っていなかったわけではないです。前述の「手織り・ぬくもりコンクール」に出すものを織って、縫っていました。でも未発表作品が条件だから、今までアップしていなかった、というわけです。さて、去年の10月に伯父の形見のネクタイで、「ネクタイで裂き織り4つめ」をしていましたが、その後続けて、残りの伯父のネクタイで「ネクタイで裂き織り5つめ」をし始めました。
残りのネクタイはこんな組み合わせ。

織り途中でコンクールの案内があったので「裂き織りバッグかー。今織ってるの裂き織りだから、これで再挑戦したかった通勤バッグを作ることにして出そうかな」と考えました。
ポケット口を開けた状態で織って、外ポケットのある通勤バッグを作る!…というのを以前に挑戦しているのですが、出来がいまいちだったのですよね。
それで再挑戦したかったわけです。
何しろ途中までそんなつもりもなく織ってきてしまったので、そこから残りの経糸で、ポケット口を開けた状態で織れるか計算。何とかなりそうだったので、引き返し織りで開けながら織りました。
そしてこうなりました。大きいポケット口一つと、小さいポケット口一つが開いていますが、小さい方はこの写真だとよくわからないかな…。

小さい口部分のアップがこちら。経糸一本分浮かせて引き返しています。

大きいポケット口も同様に、経糸一本分を浮かせて引き返しています。

- 織り上がり予定サイズ
- 35cm×140cm
- 仕上がりサイズ
- 35~36cm×127.5cm
- 経糸総本数
- 144本
- 整経長
- 190cm
- 通し幅
- 36cm
- 筬目
- 4目/cm
- 使用した糸
- 経糸 アナンダ染色綿糸 100g550mのもの、青緑
- 緯糸 厚地のネクタイを5mm位、薄地のネクタイを8mm目安に切ったもの。全部でネクタイ8本と裏地1本。境目がはっきりしないのでラメ糸も入れた。
- 緯糸 厚地のネクタイを5mm位、薄地のネクタイを8mm目安に切ったもの。全部でネクタイ8本と裏地1本。境目がはっきりしないのでラメ糸も入れた。
- 使用織り機
- 咲きおり
- 作成期間
- 2016/11/9~2017/1/7
「ネクタイで裂き織り4つめ」でネクタイがけっこう余ったので、これは少し大きめに織り始めた、ような気がします。おかげで通勤バッグを作れるだけのサイズになりました。
出来上がったバッグについては、また別途。
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:裂き織り、整経、整経長
た行:経糸、通し幅
は行:引き返し織り
や行:緯糸
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第三回 手織り・ぬくもりコンクール 授賞式及びレセプションパーティ
2017-04-16
昨日の4/15、恵比寿で手織り・ぬくもりコンクールの授賞式及びレセプションパーティがありました。主宰は日本染織協会(楽習フォーラム)でしたが、会員以外も出展可能だったので、実はちゃっかり出していました。
3点出展して、一個佳作、二個入選という結果でした。作品紹介はまた後日。
そして、レセプションパーティでは佳作以上の作品の展示もあるので、皆様の作品を見るべく、参加してきました。
4/17以降Studio A Weekさんでも展示されますが、こちらはタイトル賞以上のみなので。
沢山見られるパーティに行くことにしました。
華やかな作品の数々!そして皆様の服やバッグもまるで展示作品の一部のようでした!
そして、1996年に私が織りを習い始めた頃の先生も出展されていて、パーティーにもいらっしゃってました!久しぶりにお会いできました。
というわけでパーティ中、ほとんど先生にかまっていただきました(笑)。先生がおっしゃるには会ったのは11年ぶりだそうです。おお、そんなに経ちますか…。前回は先生の個展を見に行った時でした。
ところで、先生に「えっ!会員じゃないの!?」と笑われました…。はい、今回も非会員枠で出したし、買い物も会員価格じゃない価格で買ってますよ…。
「会員になればいいじゃない」 いや、なろうって言ってなれるものじゃないじゃないですか…。通信講座を受けないと…。問い合わせは一回しているのですけどね、その時は…確かちょうど仕事が忙しい時で、1年で課題を出すのは厳しい…と思って断念しました。
しかし、ああいう場で「会員の皆様には」とかいう祝辞を聞いていると、大変場違いなところにいる気はしましたけれどもね!非会員なので!(笑) でもなんだかんだで北欧旅行をご一緒した方々など、知っている方も数名いらっしゃったし、ネットでしか知らなかった方とも挨拶させていただいたりしたので、疎外感はなかったですけど(^^;。
ともあれ、作品も色々拝見させていただいたし、写真も撮らせていただいたし、懐かしい方とも会えたし、お話も色々できたし、食べ物もいただいたし、薔薇もいただいたし、賞状もいただいたし(いやそれが本題なのでは。何故最後…)、大変楽しく過ごしました。
2016年の綿の収穫
2017-04-11
そろそろ棉の種蒔き時期なので、種を確保するため、綿繰りをしました。
左から、白の和綿 3.15g
薄茶の和綿 6.55g
茶の洋綿 4.68g
です。
薄茶綿頑張ってますね。しかも収穫した直後は母に「汚い」と言われるような色だったのに、置いておいたらなかなかいい感じの色になりました。
啓翁桜でコリデールを染める
2017-04-10
今年は啓翁桜を買って家の中で早めの花見を楽しみました。
啓翁桜を買えばいつもどおり啓翁桜染めをします。
ですが、今年は花付きはよかったのですが、葉っぱがほとんど出ませんで…。枝の状態も悪くしてしまったので、あまり染まらないかな…と思っていました。しかしアルカリ抽出してみたらこの位はちゃんと色が出たので、ちょっと期待。

桜は置いておくと色が濃くなるようなので一週間放置。というか、抽出したのが日曜日だったので、次の作業が翌週末になっただけともいいます。
土曜日に被染物のミョウバン媒染を実施。コリデール100gとウールの糸250gをまとめて媒染しておきました。
うちの染用の一番大きい鍋は14リットルなので、一度に媒染できるのは350g位が限界かと思います。浴比30としたら。

日曜日に染め実施。しかし…脱水したら全然色がついていませんでした。いやうっすら黄色いかなーとは思ったのですが。この写真、左側はミョウバン媒染しただけのコリデールなんですよ。比べて差が…いやちょっとはありますが、ちょっとだけ。
うーん、やっぱり桜の状態が悪いとあまり染まらないなあ…。
- 参考用語
- あ行:アルカリ抽出
か行:コリデール
ま行:ミョウバン媒染
くるくるファスナーポーチ再び
2017-04-09
去年作ったくるくるファスナーポーチは、リボンが姉の描いたイラストだったので、姉に押し付けたのですが。特に何も言ってこないから、使ってないんだろうな。まあ使いにくいし、位に思っていました。
そしたら実は使っていたそうで、しかも友達が可愛い、欲しいというとのことで、「作って!」とファスナー代と縫い賃を置いて行かれました…。
裂き織りバッグ作成中だったので、後回しにしたのですが、裂き織りバッグも作り終えたので、4/8と9で作りました。

四つ。ちゃんと三角になりました!

ファスナーを外すとこうです。

三角にするコツがわかったような気がします。この、ファスナーの一番端のところ。二つ折りにする位のつもりでリボンを縫い付けるといいように思います。
前回「こちらのサイトもおすすめ」と書いたサイトは、なるべくミシンを使いたい人向けなのですが、カーブのところの縫い方とかもわかりやすいのでオススメ。途中からこちら風にしたら無事三角になりました。他の部分についても、最初のタグを縫い付けるのは小さめに縫った方がいいらしいことが写真からわかるし、上下の柄がある時はどっちに向けろ、というのも書いてあったり、説明が丁寧です。
もう一個オススメした方は(いや、今回も最初はこちらを見ながら作ったのですがね)、リボンの幅指定が間違っているので要注意です。いや0.5~0.8mmと書いてあるので、誰もその幅のリボンは用意しないと思いますが(というかその幅はリボンというより糸)。
ちなみにキットの説明書や上述のサイトでは1.5~1.8cm指定です。
でも、どこを縫うのかはこちらのサイトの方がわかりやすいのですよねー。上述のサイトは、細かいところはわかりやすいのですが、どこを縫う話をしているのかがわかりづらいのです…。
ところで姉のリボンは大量に預かっているので惜しげもなく使えるのですが…どうも割とほつれやすいのです。裂き織りバッグ作成で、右手の親指人差し指中指が荒れているのでひっかけまくり、ほつれさせまくりました。ほつれやすいリボンの場合は切ったら最初に切り口にほつれ止めでも塗るといいと思います。
…そして、もう少し大きいサイズにしたい場合は、どの長さのファスナーで何センチで折れば?と、展開図を…書こうとしてみましたがどうもいまいちです…。