二重織りの復習
2016-10-30
せっかくヤノフ村の二重織りのWSを受けてきたので、この機会に二重織りでピックアップで絵柄を出すものの復習をしましょう、と、色々引っ張り出しました。まず、教室で教わった「ピックアップ」は、『ハンドウィービング―手織りの実習』の「二重織り」に「模様を出す織り方」として掲載されているやり方でした。
経糸の筬通しは、表面の糸と裏面の糸を一本ずつの丸羽。綜絖通しは表の糸、裏の糸、表の糸、裏の糸、、、で、1,2,3,4の順通し。
織り方は、柄をすくう、一段織る、柄を抑える、一段織る、、、でした。しかも柄をすくったり、抑えたりした時に、平板を筬と綜絖の後ろに入れ直します。けっこう手間かかります。
さて、まだ織っていませんが、飼ってある、スタジオビスビーさんのフィン織りのテキストを見ると。
筬通しは表面の糸と裏面の糸を一本ずつの丸羽。でも、綜絖通しは、表の糸、表の糸、裏の糸、裏の糸、、、で、1,2,3,4の順通しです。
織り方は、柄をすくう、二段織る、柄をすくう、二段織る、、、です。柄をすくう時に平板を筬と綜絖の後ろに入れ直すのは、教室で習ったのと同じですが、すくうのが二段ごとなので、ちょっと楽そう。
ちなみに、教室で習ったやつだと「柄をすくう」と「柄をおさえる」なのは、ろくろ式なせいかと思うので、その辺はここでは無視。
ヤノフ村の二重織りは、筬通しが表面の糸2本、裏面の糸2本の丸羽。綜絖通しは、表の糸、表の糸、裏の糸、裏の糸、、、で、1,2,3,4の順通し。
織り方は、フィン織りと同様、柄をすくう、二段織る、柄をすくう、二段織る、、、で、一往復ずつなうえ、柄をすくった板(WSでは編み棒でした)を後ろに入れ直さずに、一緒に打ち込む!ので、フィン織りよりさらに楽!
まあ、フィン織りも、色々やり方があるのかもしれないので、手元にあるテキストでの織り方の差異の話でしかありませんが。
さて、ヤノフ村の二重織り、楽しかったので、自分で図案を起こせるようにと、いただいたテキストを元に升目をせっせと埋めてみたのですが。
緯糸は図で表現できるのですが、経糸の表現が難しい…。白の経糸が表に出てくるおかげで縦線が成り立っているところがあるのですが、緯糸だけ表現した図だと、当然その縦線がなくなっちゃうんですよ。
よくわからなかったので、一回家の織機で織ってみました。
糸を探したところ、昔から家にある毛糸が、ちょっと細いですが何色かあったので、これを使うことにしました。
昔からというのは、私が買ったんじゃないものということで、多分、母が機械編みを習っていた頃に買った毛糸なんじゃないかと思うのですが…。すると、私が生まれたころの毛糸ですかね…。
ちょっと細いので、筬は5/cmにしました。ところで、古い毛糸だけあって…けっこう傷んでいたようで、途中で経糸が何か所か切れました…。絵がおかしくなったのは、そのせいもある、ということで…。
まあ、しかし、いただいた図案通りには織れました。や、ところどころ間違えていますが。左右は今度は間違えていません。

経糸か緯糸かがわかりやすいように、色糸の経糸と緯糸は色を変えました。
…実は白糸の経糸と緯糸も違う糸にしたのですが、色の差異がほとんどなく、見てもわかりません…。

図案だと、左下の草でいうと、真ん中の茎がないんですよねー。織ると出てくる。うーん。
悩みつつも、経糸が余ったので、スピニングパーティーで購入したこのヤノフ村の織り物を参考に

(ほとんど参考にしていない…)なんか織ってみました。
やはり縦線がよくわからず、おかしな足に。そして嘴を付け忘れたのですが、たまたまその辺りで茶色の緯糸が長く出ているので、何となく嘴っぽい、という、、、。
そして、右上の四角は拾う幅を間違えました。

あと、最初の四角形の頭がギザギザになって「おお、これが箕輪先生がおっしゃっていたギザギザかー!」と思いました。
まあでも鳥の背中の辺りはちゃんと、平らにできました。

そして、縦横の色を変えて数えやすくしたのですが、やはり、図案上で経糸を表現することができずにいます。白糸…たぶんこれ、半分ずれた位のところに出てるんですよね??
うーん…。解決は、来年出るという、ヤノフ村の織りの本待ちにしちゃうかなあ…。
- 経糸総本数
- 90本
- 整経長
- 110cm(もっと織れそうでしたが、経糸の切れっぷりに心が折れて途中でやめたので、110cmも要らなかった感じです)
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 5目/cm
- 使用織り機
- ハンディールーム 600
- 作成期間
- 2016/10/30
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カテゴリ : ワークショップなど&その復習
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ヤノフ村の二重織り
2016-10-27
「ヤノフ村の織物展」のWSで織り上げた二重織り作品。織機から外したものはこうなります。経糸の始末はまだです。

打ち込みが甘かった、と書きましたが、織機から外したら少しマシになりました。が、見本と比べると縦が1cm位長かったですねえ。
ちなみに裏はこうなっています。「反転するわけじゃないのよー」とのことでした。

ところで、スタジオビスビーさんの二重織り系のキットを買ってあることを自己申告してしまったので、、、織らなくちゃあ…(笑)。
(北海道からいらした方も、同様にビスビーさんのキットを買ってあるけどまだ織ってない、とのことでした。同志同志/苦笑)
- サイズ
- 縦12cm(房を含まず)
横11.8cm
ヤノフ村の織物展
2016-10-26
新・東京スピニングパーティー2016の会場で「ヤノフ村の織物展」のハガキをいただきました。開催日程は2016/10/4~2016/10/30。場所は浅草のチェドックザッカストアさんです。
今年もWSがあるとのこと。去年は満席で申し込めなかったのですが、今年はどうにか滑り込みセーフでした。まあ日曜日にお願いしようと思っていたところ、満席だったので、平日の夕方の部にしましたが。
そんなわけで、仕事を午後半休にして、職場から直行しました。
大分早めに着いてしまい、まずは3階で展示中の織物を拝見しました。スピニングパーティーでもけっこう拝見しましたが、あの会場だとやはりスペースが狭く、おまけに人が多かったですからね。こちらの会場ではのびのびと見ることができます。
そして、1Fに行って、織機の前に座って、サンプルなどを拝見していたら、先生が休憩から戻ってらして、まだ時間前でもうおひとりの受講者も到着されていなかったのに、テキストをくださって、織り始めさせてくださいました。
もうお一方は、なんと北海道からの参加!皆さんかなり遠方からもいらしていたようです…。北海道が最遠とのことでしたが、、、。

で、割とさくさくと織り進んだのですが…、見本と比べると大ちがいなことが二つ…。
1、向き。
最初に模様が出るところで「あれ、この図、右から読むの?左から読むの??」と謎に思ったのですが、ちょうど先生の手が空いてらっしゃらなかったので、「まあとりあえず一段織るか」と織ってから質問したら、逆だったのですね。でも「ずっと同じ方向から入れてくれたら、柄が逆になるだけだから」と言われてそのまま織りました。したがって、鳥の向きが逆。
2、打ち込み。
上の写真だとよくわかりませんね。こちらの写真なら少しわかるかな。

鳥さんの目とか、身体の模様とか、お花とか。大分穴が大きいのです。ようするに縦長で鳥さんもスマートになりました…。
「バランスはいいからこのまま最後までいっちゃって」と先生がおっしゃったので、途中でも打ち込みを変えませんでした。
思ったんですが、打ち込みが弱いのは、集合住宅住まいの弊害かもしれません。静かに押し込む癖がついているようです…。
もうほぼ、出来上がり画像を出したようなものですが。
織機から外した画像は次の記事で…(カテゴリ:「織ったもの⇒その他作品」で。…)。
ようやくはじけた和綿(白)
2016-10-22
今年、和棉の白は成長が遅かったのですが。綿もようやく今週はじけました。

これで種はとれるので、どうにか来年につなげられます…。
もう寒いですからねえ。これ以上ははじけるかどうか疑問…。
デジカメ入れ
2016-10-19
今回はデジカメが被写体なので、写真はすべてスマホで撮りました。デジカメを買い替えた時、オレンジのデジカメなので色を合わせてオレンジの入れ物を買いました。


しかし1年半くらいで、ファスナーが壊れてしまいました。ファスナーの歯だけ、布から外れちゃったんですよ、3cm位。
ケースは欲しい…。作るかーと思いました。
せっかくだから織り端切れを使おうと、端切れを入れている箱をあさったら、インコ織りをして余った経糸部分に、余っている糸を入れて織った布がありました。青いインコの絵の部分は使用済みですが、残りの部分は手付かずです。これにしました。
自分のデジカメに合わせて、どういうのがいいか検討しました。基本はスマホケースと同様でいいかと思うのですが、マグネットボタンはやめて、フラップをつけることにしました。しかし私のデジカメ、ちょうど真ん中にストラップがあるのですよ。そこでストラップを出せる穴をフラップにあけることにしました。…これがなかなか難点でした。織り地に切れ込み入れたらほつれますからねえ、いくら裏に接着芯貼ってあっても。
そのほかにも、デジカメに合わせて表地を裁断したら、キルト芯の厚みのことを考えなかったので、ちょっと布が足りなかったとか(フラップがあるからいいさ!と開き直り)、ドジも色々やりましたが、一応完成。フラップには大きめのスナップボタンをつけています。

裏側にはベルト通しをつけています。基本はバッグの中に入れて使いますが、バッグの中に入りきらない時などはベルトに通して使ったりもするので、つけておくと便利です。ベルト通しの付け方は前のケースを参考にしました。

問題の穴あきフラップはこのようになりました。

まあ、無事穴からストラップは出ています。
使えそうなのでよし。
スマホ入れの補強
2016-10-17
裏地の返し口を開けてマグネットボタンをつけて再度返し口をとじたスマホ入れですが。そんな後付け工事だったもので、裏地は裏地一枚のままでした。
で、10日位でこんなことに。

マグネットボタンの周囲に穴が!
…そりゃー、マグネットボタンで閉じて、その辺りをカラビナで吊るしたら、そこに負荷がかかるわけですよ。シーチング一枚という薄い裏地では穴も開きますよ…。
と、反省したので、表地と裏地が分かれるところまで解体し、裏地のマグネットボタン辺りに厚地の接着芯を貼って補強したうえで、再度、裏地と表地を縫い合わせ、入れ口の抑えミシンをして、それからマグネットボタンをつけて、返し口をとじました。
出来上がり写真は…前回と同じなので特に載せませんが…。今度は10日以上もつといいなあ…。(いや、もう寒いからウールのスマホ入れを使ってても構わないのですが…)
いただきものトートバッグを裂き織り布でリメイク
2016-10-16
以前、仕事関係でイベントに行った時、ある会社のブースでトートバッグをいただきました。イベントって昔は紙袋ばっかりでしたが、時代を反映してか布物が増えましたねー。防水加工してある帆布っぽい布の、けっこうしっかりしたトートバッグで、A4入って使い勝手もよさそうでしたが、いただきものだけに社名が入っています。
社名…見たくないなー、というわけでどうにかしようと思いつつ、数年。
今日別件で箱をあさっていたら裂き織り布を見つけたので、縫い付けました。といっても私が織った布ではなく、昔に参考にと思って買った裂き織り布です。一度、ポーチに仕立てたのですが、作り方が不満だったのでほどいて布状に戻してあったのです。
さすがに幅はぴったりとはいかなかったのでちょっとタックを入れて。
ミシンで縫い…始めたら、針が曲がりました。普通布用の針じゃダメか!
そこで厚地用を…試そうかとも思いましたが、うーん、厚地用の針でもダメかなあ…と思って手縫いにしました。
手縫いに…して2cm位で、針が布に負けて、針の穴の方が親指に刺さって血がびゅっと出た時には挫折しそうになりましたが。
使い慣れない指ぬきをして、時には机でおしたりもして、二時間かけてどうにか縫いつけました…。刺さるところに刺しましたから、縫い目はひどいですが、この際無視。糸を生地に合わせたらバッグの方は白いので目立ちますがね!

ちなみに小学校で買った裁縫道具には指ぬきが入っていましたが、使い方を習った記憶がありません…。指ぬき、大事。と思った今日のお裁縫でした。
ところで出来上がって母に見せに行ったら「あら!可愛い!」とものすごく気に入られました。…いや、私も気に入って買っておいた布なわけですが、そんなにもものすごく気に入られるとは…。母の好みは時々全くわかりません…。
静電気対策の、車向けキーホルダー
2016-10-15
組ひもプレートで紐を組んで、細い方は家の鍵につけましたが。まだ太い方が残っています。そして、静電気で困るのは特に車に乗る時です。となると、車のキーにつけるしかないでしょう!
しかし、分厚いので何でとめるか悩みました。こんなに分厚いものをとめられる金具は持っていない…。
で、結局、手縫いしました。分厚いわりに、針はすんなり入って縫いやすかったです。ミシンでもよかったかも…。

ネクタイで裂き織り4つめ
2016-10-09
今年の春、伯父の一周忌で集まったら伯母が「ネクタイって織りに使えるの?」と訊いてきました。色々と片付けをしているところらしいです。緯糸に使ってバッグにしたりしていますと答えたらその後、ネクタイが…20本位送られてきました。まあ従姉の旦那さんのネクタイも何本か混じっていたようですが。従姉の旦那は脱サラ(?)したので多分ネクタイがそんなに要らなくなったんじゃないかな…。更に伯父のタキシードとか伯母の羽織とかも送られてきたのですが…。タキシード…。何故伯父さん持っていたのか。そしてタキシードなだけにそう何度も着たとは思えないのですが、裂くのかー。もったいないような気が。
もったいないので一度着てみましたが伯父は小柄だったのでねえ。。。丈はよさそうだったのですが、胸が入りませんでした…。
というわけで、とりあえずネクタイから取り掛かりました。
まだ綺麗で、細身のものは2本位自分が使うことにしました。太めのやつも綺麗なのがあったので1本は父に。形見分け形見分け。ちなみに母方の伯父ですが。そして細身のやつはおそらく従姉の旦那のだと思われますが。
それでもまだ15,6本あったので、2種類に分けました。2種類織るつもりです。分けた一方のネクタイがこちら。

ネクタイ8本ですが、左下のネクタイは珍しいことに全面裏地がついていました。赤い布です。それでそれも織りこむことにしました。
出来上がりはこちら。白がアクセントのつもりでしたが、赤もいいアクセントになっています。入れて正解だったと思います。

アップにするとこんな感じです。

これまでは4,5本で片面を織って、4,5本でもう一面を織っていましたが、今回はどういうサイズのバッグにするか決めてないこともあり、全面、全部のネクタイで織りました。
なお、今回も織り始めと織り終わりは、秩父で知った「メルター」と経糸と同じ糸を引きそろえて使いました。
- 織り上がり予定サイズ
- 31cm×90cm
- 仕上がりサイズ
- 32.5cm×85cm
- 経糸総本数
- 128本
- 整経長
- 150cm
- 通し幅
- 32cm
- 筬目
- 4目/cm
- 使用した糸
- 経糸 アナンダ染色綿糸 100g550mのもの、薄い赤
緯糸 厚地のネクタイを5mm位、薄地のネクタイを8mm目安に切ったもの。全部でネクタイ8本と裏地1本。余りあり。 - 使用織り機
- 咲きおり
- 作成期間
- 2016/9/18~10/9
ネクタイはしかし、下準備が大変です。テレビを見ながらやりましたが、ネクタイを解体するのにかなり時間がかかります。またバイアスのため裂けないので切って準備しますのでそれも大変。バイアスのせいかちょっと力を入れただけで切れるし…。
残りのネクタイも解体しなくちゃあ…。
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:裂き織り、整経、整経長
た行:経糸、通し幅
や行:緯糸
カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
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20年経ちました
2016-10-02
たまたま、ブログの紹介文が目に入って気が付いたのですが、私、織りを習い始めたのが1996年10月でした。ということは織り始めてから丸20年経ったのですね!
まあ、途中、引っ越しで教室に通わず全然織らなかった年とかもありますが(そのころは織機を持っていなかったので、教室に行かない限りは織れなかった)。そのせいか20年も経った気がしません。
今調べたら教室は2005年3月に卒業?しているので、既に教室に行かずに織っている期間の方が長いのですね。まあ、本見たり、あちこちのキットを挑戦してみたり、一日講習会に参加してみたりと、心の赴くままに色々やってます。
今日は、こないだ紡いだ糸を蒸して撚り止めしました。あと、昨日までに(TVを見ながら)ネクタイの解体が終わったので、ネクタイバッグ生地を織り始めました。
まだまだ色々織りたいものがありますよ!(織りたいものはどんどん増えますしね…)