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イヌビユで綿糸を染める

 2016-07-31
今年もプランターと植木鉢で棉を育てていますが、例年通りプランターはイヌビユにのさばられています。
棉とイヌビユ
手前のがイヌビユ、支柱があるのが棉です。一番奥のプランターもイヌビユと棉が共存。

いやさっさと抜けばいいのですが…。イヌビユ染めに味をしめてしまったので、イヌビユも育ててしまったのです(笑)。
しかし、大きいの3本、中くらいの2本、さらに小さいのがばしばし生えてきていましたので、「そろそろ染めに使うか!」と7/30に採集しました。

ちょうど100gありました。土曜日のうちに、染液を1番液・2番液ととりました。

生100gだから50g位染められるか…と何を染めようか考えました。
原毛だと、染めたい量に分けやすいのですが、イヌビユで原毛は何度か染めていますし。
いずれ、せっかく同じプランターで育った仲なので、うちで収穫した綿たちとコラボレーションさせたい、と思うと、綿糸を染めておくといいかもしれない、と思って市販の綿糸を染めることにしました。
いや、一番いいのは、うちで収穫した綿を紡いだ糸を染めることかもしれませんが。生憎50gも収穫した綿で紡いだ糸がなかったのです。

しかし綿糸は100gのかせしかなかったので、何とかかせを分けました。あみそがちゃんとしていませんでしたが、何とか分けられました。ラッキー。
そして、ディスポンで濃染。二つに分けたかせを両方とも濃染しました。ついでにハンカチタオルも3枚位いっしょに濃染しました。

染めた後、放置冷却するのを忘れて、ざるにあけてしまったり(染液は流してしまったので取り返しがつかず…)、50gだから、浴比1:30で媒染するなら、水は1.5リットルでいいのに、うっかり3リットル用意してしまったり(酢酸銅5%溶液は、水1.5リットルに対する量しか入れてなかったんですが)、何か色々ドジをやりました…。

出来上がりはこちら。
イヌビユで染めた綿糸
右は濃染媒染だけした糸。左がイヌビユで染めた糸。色々ドジをした割には、ちゃんと緑に染まっています。

…ちょうど、脱水してさばいている時に、テレビ(鉄腕ダッシュ)で徳島特産のすだちが入ったそうめんを映していたのですが、色合いがそっくりでした…。ただでさえ綿糸を煮ると、そうめんっぽいのに…。
ちなみに今日のお昼はそうめんでした。放置冷却せずにざるにざっと開けてしまったのは、そうめんと同じ扱いをしてしまったせいではないかと疑っています…。
(昨日の昼ご飯はうどんで、一昨日の夕飯はそうめんと、最近ゆでてざるにあけて洗うものばっかり食べているのです…)


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キサラにも浴衣

 2016-07-18
実はキサラの浴衣の布は随分前に裁断してあったのでした。
それで、リカちゃんの浴衣を作った勢いでそのままキサラの浴衣も作り始めてしまいました。

今回は型紙も作り方もこの本。
ジェニー (No.3) ゆかたと着物 Heart warming life series―わたしのドールブックジェニー (No.3) ゆかたと着物 Heart warming life series―わたしのドールブック

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実際作ってみるとこの本でも作り方がわからないところは色々ありますが…和裁を知らないからか?

できあがりはこちら。
キサラ浴衣
母には「地味ね」と言われました。好みです。キサラには似合うと思います。でもリカちゃんと並べると父兄…。

帯はまたリボンで文庫結びしました。リボンの材質のせいか、前回よりはいいかな…。
キサラ浴衣うしろ

三連休に何をやっているかという気もしますが。まあ、夏本番の前にお人形に浴衣を作ってあげたいとは何年も思っていたので、実行できてよかった…と思うことにします。家族も可愛がってくれてますし。
(父は浴衣を着たリカちゃんを踊らせたりしていたそうです…)
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おリカに浴衣

 2016-07-17
その昔、花とゆめの付録で「手ぬぐい」と称してこのようなものがつきました。
手ぬぐい
比較対象にハガキを置きましたが。手ぬぐいというには非常に半端なサイズで、四方をミシン掛けしてあるといったシロモノでした。
手を拭くには使えない…、ああ、キサラの浴衣にどうかなと思ったのですが。小さすぎて量が足りませんでした。
目立たないところは違う布にしたら…足りるかな…と考えつつ数年。
一昨日、突然「ああ、リカちゃんになら足りるのでは?」と思い至りました。今や我が家にはリカちゃんもいますからね!
そして、ジェニーのドールブックしか持っていませんでしたが、今はドールコーディネイト系の本も持っているので、22cmドールの型紙もあるのです!
そんなわけで次の本の型紙で裁断。リカちゃんでも布がちょっと足りませんでしたが、まあおはしょりを少なくするとかでなんとか…。柄合わせはする余裕ありませんね。
和のドール・コーディネイト・レシピ  着物、小物作りから、ヘアアレンジまで (Dolly Dolly Books)和のドール・コーディネイト・レシピ 着物、小物作りから、ヘアアレンジまで (Dolly Dolly Books)
chimachoco

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型紙は、ジェニー本より簡単だった気がします。
しかし、この本…、縫い方の説明がわかりづらいです。写真がわかりづらいし、縫い代の始末についてほとんど書いていない。というか、着物ならもしかして裏地をつけたりで縫い代がうまく始末されるのかもしれませんが、浴衣については「着物の行程のうち、裏地と襦袢もどきが要らない」みたいに書いてあるだけなので…それを省いた場合、縫い代はいつどうやって始末すれば!?という感じでした。
結局、ほどいたり、以下のジェニー本見たりしながら、どうにか…。
ジェニー (No.3) ゆかたと着物 Heart warming life series―わたしのドールブックジェニー (No.3) ゆかたと着物 Heart warming life series―わたしのドールブック

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できあがりはこちら。ほどいたりごまかしたりしているので縫い目はひどいですが、まあ、小さいから目立たない&モデルがいいからごまかせる。なかなか浴衣っぽくていいような気がします。やはり、浴衣向きの生地&柄だったようです。
おリカ浴衣前
帯は、キサラの浴衣を作った時にも思ったのですが、本に載っている帯だと、着物用だからか、どうも浴衣には太過ぎて気に入らないのです。それでリボンでhttp://www.sgm.co.jp/useful/kitsuke/obi/musubi03.htmlを参考に文庫結びしました。うーん、もうちょっとかわいく結べそうですね。精進精進。
あ、袖の縫い代の始末が違う…。…見なかったことに。

おリカ浴衣後ろ
リカちゃんだから(小学生のはずだ!うちのリカちゃんは高校生ですが…)兵児帯でもいい気がしますが。いい色でいい材質のものが入手できたら挑戦しますか。。
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『初級技法講座 「織物」用具と使い方』

 2016-07-11
4568340837「織物」用具と使い方 (初級技法講座)
水町 真砂子
美術出版社 1996-03-16

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この本を買ったのは…もうけっこう前ですね。つくば方面に友達と花見ドライブに行った時、たまたま立ち寄った本屋にあったのです。この織りの本見たことないーと思って手に取りました。
まあ、またこの本屋に来ることは二度とないだろうと思ったのもありますが、何しろ「買い!」と思ったのは、織機の各部名称が、日本語と英語で載っていたことです(笑)。

内容は次のとおり。

織の変遷
織機の起源と発達について。フレームのない織り機→経糸におもりをつけた新石器時代の織機→2枚の綜絖と穴の中のペダル→完成された水平織機→中国を起源とする空引機→紙に穴をあけて信号を送るシステムのジャカード機→経糸ピック機能を制御したドビー機、についての説明あり。
基本の組織と織機の機能
ドラフトへのアプローチとして、織物設計図の書き方。平織・斜文織・朱子織の説明と、色糸効果のウィービングとして、それぞれ図でどう表すかについて。…織機の機能については特に記述がないような。
織機のメカニズム
織機の各部名称(日本語・英語)・織機を分解した写真と、織機の組み立て方・織機の三つの構成要素(経糸を開口させるための機能・緯糸を打ち込むための機能については説明付き。三つめの構成要素は、経糸を張るためのビーム類を支持する機能)
織機と道具のいろいろ
織機の種類・糸のための道具・経糸準備のための道具・緯糸準備のための道具・その他の道具
デザインを織機にのせる
ブランケットを織る、というテーマで、設計→整経→仮筬→綾移し→ビーミング(巻取り)→綜絖通し→筬通し→経糸をロッドに結ぶ→タイアップ(カウンターマーチの場合・カウンターバランスの場合)→緯糸を巻く→織始め→織る→フリンジ→縮絨、について一通り記述。
手紡ぎ
前段として紡ぎの歴史について。手紡ぎのプロセスとして、カーディング→紡ぎ、について記述。
素材
最初に変わった素材の写真が掲載されている。次に、糸の番手と計算方法として、番手と必要な長さから、必要な重さを計算する方法について。ウール・木綿・麻のいろいろな太さの糸の写真と番手と何向きかの一覧を掲載。糸とコードの結び方も掲載。


カラーなのは、作品写真がちょっとだけで、あとは全部白黒。本とは全く関係なさそうな、オブジェ的な作品の写真が何点かあるのが、印象深いです…。本文にはそんなにないのにコンピュータを使った織りについての写真も何点か。
あとはオーバーショット・バスケットウィーブ・5枚朱子織のバリエーション・レースウィーブ・蜂巣織・ローズパス織・2/2斜文織の写真が載っています。

本の構成が若干ふしぎなものの、一通り織りについてわかるのでカテゴリは「教科書的」でもいいのですが。やはり最初に「英語で織り機の各部名称がわかる!」と思っちゃったもので、この本のカテゴリは「参考書的」で(笑)。

突然作り始めたけど苦節9年(?)な布ぞうり

 2016-07-10
昔、父が布ぞうりを作る体験会に行ってくる、と言い出しました。
しかも直前になって「あ、布を切って持って行くんだって」とか言い出すから、大物を作るためにためておいたシーツをしぶしぶ提供したものでした。
しかし、父は体験会の途中で「用がある」と言って抜け出したらしいのです。足にかけて作っていたらしいので、途中で抜けたらどうにもならないですねえ…。我が家には一応作りかけらしい物体と、ロープだけがやってきました。
まあ、布ぞうりは欲しかったらしくてその後父はどこぞで買って来て愛用しているのですが。

で、その残されたロープで、実は私も一度挑戦しました。足に引っ掛けて。しかし、いくら緯糸を入れても入れてもどんどん詰まっていってしまって一向に片足分にもならない。…今にして思えば、布が薄かったのですが。薄い布は幅広に切らないと。
そうこうしている間に用事が出来て立ち上がらないといけなくなってしまい、この時挑戦した布ぞうりも出来上がらずじまいでした。

そして得た結論。「足を何十分も拘束されるのは無理」

で、去年、『裂き織り大全』に、織り機を使って布ぞうりを作る方法が載っているのを見て。「おお、足を拘束されずに作れる!これならいつかはできあがる!」と作る気満々になりました。

そしてこの度とうとう作り始めたのは、箕輪先生のブログで、布ぞうりがブームなのと、父が履いている布ぞうりが余りにもボロかったからです…。
そこで、布ぞうりのロープを出してみたら、一緒に父が体験会でもらってきたらしいプリントが一緒に出て来て、それに2007年6月と書いてあったので、「ああ、あれからもう9年も経ったのね…」と思ったのでした。

参考にしたのは勿論『裂き織り大全』ですが、これだけだとよくわからないところを箕輪先生のブログで補足しながら作りました。特に全体のプロセスが載っているのが、2016年4月9日の記事です。

まず、咲きおりへのロープのセットの仕方がよくわからなかったのですが。上述の4/9の記事と、7/4の記事でよくわかります。もっとも、4/9の方は「本とはちょっと違う掛け方」とあるので、、、本の方は足にかけて布ぞうりを作る時の掛け方なのかもしれないです。

あと緯糸になる布。薄い布なら幅広に切るというのは、6/17の記事に書いてありました。まあ今回は薄くはなかったので5cmで切りましたが、むしろ厚かったようで、13mも要りませんでした。そしてとても分厚い布ぞうりになりました。いっそ4cm幅位で切ってもよかったかもしれません…。

それから、織り始めと織り終わりの布端はちょっと長めに残しておいて、見えるロープを隠す、というのも、4/9の記事でわかりました。

あと本には、鼻緒用の布は、ループ返しで中表にしますとありますが。中表にして縫うのだと思うので、返したら外表なんじゃないかな…と思いました。ちなみにループ返しがない人はこういうものでひっくり返せますという内容は、7/9の記事に載っています。

そして毛糸束を用意するわけですが。極太毛糸で30cm×8周とあったので、一周30cmのを8周かと思っていたのですが。4/9の記事を見ると、整経台で30cmのところを往復しているようなので、1周だと60cmですかね。6/22の記事だと20cm(1周40cmですね)とありますが、多分女性なら鼻緒は20cm位でいいということじゃないかと。今回は父用なので30cm(1周60cm)のまま用意しました。

毛糸束は極太毛糸8周とありますが。両足分で8周だから、片足4周分ずつということでしょうか。
もっとも4/9の記事6/22の記事にも書いてありますが、ここら辺は毛糸の太さによるので、ふっくらする程度入れればいいということですね。
私は、余っていたジャンボニー(一応極太毛糸の筈)を片足に5周ずつ入れました。

ちなみに本で「毛糸の束が鼻緒の中心に来たら」でけっこう悩みました。中心までしか行かない状態だったら片方はふっくらしても片方には布が入ってないのでは??と。悩むまでもなく、毛糸の束の真ん中が鼻緒の中心に来た状態の話ですね!
鼻緒を作る部分の話は本より6/22の記事の方が詳しいです。でも私は輪っかにした綿糸の端をどこかにひっかけるのではなく、ループ返しの反対側の輪っかをどっかにひっかけて、筒状の布を引っ張りました(笑)。やりやすかったですよ。

あと、鼻緒止めの布の付け方も文章で見てちょっと悩みましたが。あれですね、糸に二つ折りにした糸をつける時のやり方ですね!何とか結びと言う名前があるのではないかと検索したのですが、わかりませんでした!
ともあれどうにか鼻緒止めもつけられたので、ぞうりの本体につけようとしたのですが。本体が分厚いせいで縛るのがしんどかったです…。20cmじゃなく、もっと長めに用意すればよかったです。
使う布が分厚いせいでこんなところにも影響が出るのですね…。

そんなこんなで、一応どうにか1足分できました。
布ぞうり

左右で形が違いますが。はけるので良し。
母からは「涼しげで今の時期にいいわー」と言われました。父が愛用しているボロボロの布ぞうりは、大変暑苦しい色合いなのでした…。

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本の予約

 2016-07-06
ちょっと悩みましたが。
復刊ドットコムから復刊する『紐を織る スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り(山梨幹子)』 を予約してしまいました。
悩んだというのは「…底本とし、一部改訂して復刊するものです。 」とか書いてあったことにもよります。
どの程度の再現率なのでしょうかねえ…。

でも、Amazonに出ている古本の値段よりかなり安く入手できますしね…。
日本語だからフィンランド語のカード織りの本(買ったけどまだ読んでない…いや読めない…)より理解できるでしょうしね…。

あ、大学の頃、そんなに重要な本とは知らずに、大学図書館で借りて読んだことがあるんですよ。
織りをやる前で、でも織りに興味はあり、「織り機を使わずに織れるんだ!」と、借りてカード織りをしてみたのが、私の初織りです。
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