組ひもプレートで紐を組む
2016-06-26
先日ユザワヤに行ったら、静電気防止の「ベルアートNo.88」という糸を在庫整理で安売りしていました。静電気防止。それはいいなあ…。と思いました。
というのも今の時期はさすがに大丈夫ですけれども、冬になると、けっこう静電気で困る体質なのです。
特に、車に触ろうとするとバチバチ。
だから、静電気防止糸で紐でも作って車のキーにつけておくか!と思いました。「ベルアートNo.88太」だと、太さもよさそうな感じだったんですよ。以前、サンダーロンという、やっぱり静電気防止の糸も買ったのですが、あまり色数がなくて、細かった、、ような気がする…。それであまり使えていないのです。
「ベルアートNo.88」も、在庫整理だけに残っている色数は少なかったのですが、赤と黒があったので、その二色でなら何か作れるだろうと、それぞれ1コーンずつ購入。
しかし、紐と言っても色々作る手段があります。組ひも、カード織り、ベルト織り…。どうしようかなと思いましたが、持ち歩きやすいので組ひもにすることにしました。平たい紐がよかったので、組ひもプレートの方で。
ちなみに組ひもプレートと組ひもディスクでは、重りが要らない分、組ひもディスクの方がよりお手軽、と思っていたのですが。今回、
![]() | かわいい組ひもの教科書: はじめてでもかんたんにつくれる 50通りの組み方とアクセサリーのつくり方 多田 牧子 by G-Tools |
をよくよく見たら、この本では組ひもプレートでも重りをつけないのが基本のやり方でした。まあ、重りをつけるといいですよ、みたいなことも書いてありましたが。
それで今回は重りをつけずにやってみましたが、いい感じかもしれません。斜めに組みあがっていくのね、と実感もできました。
さて今回はキーホルダー用ですので、
![]() | 組ひもで作るアクセサリーと小物―組ひもディスクと組ひもプレートで簡単&スピーディー 雄鶏社 by G-Tools |
を参考に、115cmを二つ折りにして組みました。

組み方は10本1-1・安田組。結果、幅が9mm位で、33cm組めました。長く出来上がりました。
そりゃー、本とは糸が違うので、サイズが違うのはしょうがないですね。
ところどころまっすぐではなくでっぱっているのは、力加減の問題でしょうか…。
ベルアートNo.88(太)は、本で指定の糸よりは、細いかもしれないなーと思って、次は二本取りにして組んでみました。
組み方は16本1-1・安田組。幅が2.2cm位で30cm位。
…うん、二本取りにしたうえ10本を16本にしたら、そりゃあでかくなりますよね。
しかしすんごくしっかりとしていて、持ち手とかによさそうな感じにできあがりました。

しかしとにかくベルアートNo.88(太)については、なかなか使いやすくて気に入りました。…廃番なので、在庫以外はもう入手できないですが…。
スポンサーサイト
ネクタイ裂き織り地残りで三角ポーチ
2016-06-21
ネクタイ裂き織り地の残りのC面で、三角ポーチを作りました。手持ちの12cmファスナーを使いました。持ち手は、以前に母のズボンのベルト通しを作った時の残り。…こういうテープ状のものは作っておくと役に立ちますねー。
横向き。タグをはさみました。また持ち手の裏に縫い付けようかと思ったのですが、持ち手よりタグの方が幅が広かったのです…。

作り方は『すぐ使いたい裂織りバッグ』を参考にしています。裏地もつけましたよ、苦手なまつり縫いで…。
『花と緑の染織』で見た時から、可愛いなあと思って、作りたかった三角ポーチ。しかし出来上がってみると何を入れるのか疑問な形ですね(笑)。飴とかかな。
しかしネクタイバッグと三角ポーチと。裏地も手持ちの黒い布だし、ファスナーもマグネットボタンも持ち手に使ったものも家にあったし。手持ちのものだけで出来上がりました。
カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
トラックバック(-)
コメント(2)
ネクタイ裂き織りバッグ三つめ
2016-06-19
『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』に載っていた参考用語を「用語」カテゴリに追加していたら、一週間の更新が用語ばっかりになってしまいましたが(こんなに新たな用語ばかりなのはおかしい…と思っていたら、参考用語をつけていない記事がけっこうありました…)、ネクタイバッグ作りもちまちまと進めていました。出来ました!
こちらがA面。…たぶん。

こちらはB面。たぶん。

当人が「多分」とつけてしまうくらい、写真で撮ると差がわかりませんが。底を見るといくらか差があるのがわかります。上がA面、下がB面。A面の方が縞がくっきりしています。

サイズはおおむね『すぐ使いたい裂織りバッグ』のP10のトートバッグ(小)と同じですが、ファスナーではなくマグネットボタンをつけました。つけるのが楽ですしね!あと裏地のポケットは2か所につけました。

持ち手はちょうど家にあった革の端切れなのですが、そのままでは持つところが太い、という母の助言もあり、一番上の辺りは折って縫いました。縫ったついでに片側にはタグをつけました。

ちょっと持ち手の位置がいまいちだったなーと思いますが、まあ使えるでしょう。
マチがけっこうあるので、全体的には小さいトートバッグになりました。
高さ21cm、口のところの幅31cm、底の幅19cm、マチ12cmです。
カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
トラックバック(-)
コメント(0)
『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』
2016-06-12
![]() | ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具 (新技法シリーズ 86) 岸田 幸吉 美術出版社 1978-01-16 by G-Tools |
カテゴリは「教科書的」と悩んだのですが、まったく初めて織りをやろうとするときに教科書としてこれを渡されたらちょっと厳しいかもしれない、と思ったので、一応「上級?」にしておきます。ただ、手元に置いておきたい本です。
2010年にAmazonさんで購入したのですが、今絶版なんでしょうか?(中古しかない) 絶版するという情報を得て2010年に購入した、のかもしれません。定価で販売していたら買いですよ、買い!
内容は次のとおり。
- 織物と組織
- 基本となる組織(三原組織)
- 織物の設計図(組織図から設計図をつくる方法もあり)
- 平織とその変化組織(うね織、ななこ織)
- 綾織とその変化組織(正則斜文織、変化斜文織として伸び斜文織・曲がり斜文織・破れ斜文織・飛び斜文織・山形斜文織・あじろ斜文織・昼夜斜文織、特別組織としてはち巣織・ワッフル織・ハックアバック織・ブロンソン織・スエディッシュレース織・よしの織・キャンバス織・オーバーショット織・モンクスベルト・クラックル織・サマーアンドウインター織・なし地織・二重織)
- 作品の写真とその織り方(写真は16ページ、織り方は41ページあります。織り方ではレノ織・ハーフハック・ブロックブーケ・ローズパス・パイル織・レイドイン・スパニッシュレース織・ホームスパンの説明・杉綾・二重織で模様を出す説明・ルーピング・つづれ織・ダニッシュメダリオンなど、本文にない特別組織のほか、からみ織りなどの組織で語れないものなども掲載されています)
- 基本となる組織(三原組織)
- 織りの計画
- 織りの計画から製織・仕上げまでの流れ
- 計画(スケッチ、色合い、試し染・試し織について)
- 糸(糸の素材と種類について、糸の太さの表示や撚りについて、経糸の密度と筬について、織縮みと仕上げ縮みについて、糸量の計算について、織物の耳について)
- 織りの計画から製織・仕上げまでの流れ
- 織りと道具
- 手織機の構造と調整(手織機の基本操作、天秤装置の構造、ろくろ装置と滑車装置の構造、手織機の種類)
- 整経、機仕掛け、製織、整理、仕上げ
- 手織機の構造と調整(手織機の基本操作、天秤装置の構造、ろくろ装置と滑車装置の構造、手織機の種類)
章立てとかの本の構造は、「何故見出しがなく突然作品頁になるんだ…」「何故作品頁に本文にあっておかしくないような説明があるんだ…」「何故糸のところに何もかも書いてあるんだ」「何故これとこれが同レベルの見出しなんだ」「囲み記事かと思ったら見出しなのか??」と、なかなかよくわからない感じですが。
内容は濃いです。「あーあの本はこれを参考に書いたのかなー」と思うところも多いです。
特に、組織の説明が秀逸。組織名と組織があるだけではなく、組織の定義が書かれています。今まで「オーバーショットとモンクスベルトってどう違うの?モンクスベルトはオーバーショットの一種??」位に思っていたのですが、この本で差異を知りました。…いや持っている英語の本には定義が書いてあるのかもしれませんが…解読したことがありません(笑)。
定義がわからないと、本に載っている組織図だけがそれ、と思っちゃいがちなので、定義があるのは大変よいことだと思います。
カラーなのは写真頁だけであとは白黒ですが、ほぼ問題ないです。
- 参考用語
- あ行:あじろ斜文織り、綾織り→斜文織、うね織り、オーバーショット、筬
か行:滑車式、からみ織り、キャンバス織→模紗織り、クラックル織
さ行:サマーアンドウインター織、三原組織、スエディッシュレース織(スウェディッシュレース)、杉綾、スパニッシュレース織、整経、正則斜文織、組織図
た行:経糸、ダニッシュメダリオン、昼夜斜文織、つづれ織、天秤式、飛び斜文織
な行:なし地織、ななこ織、二重織、伸び斜文織
は行:ハーフハック、パイル織、はち巣織、ハックアバック織、平織り、ブロックブーケ、ブロンソン織、ホームスパン
ま行:曲がり斜文織、モンクスベルト
や行:破れ斜文織、山形斜文織、よしの織
ら行:ルーピング、レイドイン、レノ織→レノレース、ろくろ式、ローズパス
わ行:ワッフル織
※ 用語集にない用語は…今からこの本見て追加します(^^;。
ネクタイで裂き織り3つめ
2016-06-11
はるか大昔に友人Hちゃんが旦那さんの古くなったネクタイをくれました。2枚目のネクタイバッグ地を織るより前だった気がするので、本当に大昔。この度、ネクタイの在庫がまた増えまして…、ようやくたまっていたネクタイを織り始めたという次第。
出来上がり全体像はこちらです。
Hちゃんの旦那さん…趣味が渋いな!ていうか前回のYちゃんの旦那さん、前々回のうちの父と違って赤系のネクタイがないんですよ。

元のネクタイはこちら。写真は洗って解いた後。この後の説明用に、文字を入れています。


多分、青+白と黄色のネクタイは大層お気に入りだったんじゃないでしょうか。くたびれ方が半端ではありませんでした。
7本あったので、目立つだろう白は全体にアクセントとしてちらして入れることにして、あとは半分に3本、残り半分に3本を入れました。A面に青+白・黄色・青+紫、B面に紫・青+黄色・青、と色合いもばらけさせたつもりでした。
A面はまあ問題ないかな。

B面の方、黄色の入っている青と青のネクタイがどうも同系色で、紫も金色の模様が入っていて黄色とかぶったせいか、織り進めたら境目がはっきりしなくてぼんやりした感じになりまして。
境目をはっきりさせるために細いラメ糸を入れました。…ふちどりしただけでけっこうくっきりしますねー(写真ではよくわからないようです…。ないともっとぼんやりなんです!)。

ところでこのラメ糸は、扱いを間違った結果、ますます扱いが難しくなってしまった糸でして。要は木枠におまけ(?)で巻いてあったのですが、木枠を使用するにあたって慌てて外して玉巻き機で巻いたら、その後玉のまま絡んでしまったのでした。ああいう糸は玉にするもんじゃないですねえ…。
そういうわけで、最初のうちはまだ糸な部分を使って境目をはっきりさせていたのですが、色合い(黄色系にしました)が悪くなかったもので、いい気になって、絡んでいるものもそのままぐしゃっと入れたりしました!暴挙!
いやおかげで絡んでいたものを全部使い切りましたよ!(苦笑)
まあ大変細い糸なので、写真のとおり、ぐしゃっと入れても大した厚みにはなっていません(^^;。…はみ出てはいますが(^^;。

ちなみに最初のネクタイバッグ地にも木枠に巻いてあった赤系のラメ糸を使っています。こちらは絡んでいたわけじゃなかったので普通に赤糸として使いました。境目をはっきりさせるために使ったわけでもなかったですね。ラメ糸の使い道に困って入れてみたんじゃないかな…。
さて、A面を33cm+α織って、B面をネクタイ地がなくなるまで織りましたが、まだ経糸が残っていたので、A面のネクタイ地を使って残りも織りました。C面と呼びますか…。

織り始めと織り終わりは、秩父で知った「メルター」と経糸と同じ糸を引きそろえて使いました。
織り上がり後に織り始めと織り終わりに接着テープを貼る(『すぐ使いたい裂織りバッグ』より)のが要らなくなる感じですね。
あと、使ったネクタイの材質はおおむね絹ですが、黄色いネクタイは絹80%、麻20%。A面の青+紫のネクタイはポリエステル100%でした。
さて、あとはバッグに仕立てなくては…。
- 織り上がり予定サイズ
- 31cm×66cm
- 仕上がりサイズ
- 32cm×82cm
- 経糸総本数
- 128本(脇を1本ずつ丸羽にしたので+2本)
- 整経長
- 130cm
- 通し幅
- 32cm
- 筬目
- 4目/cm
- 使用した糸
- 経糸 アナンダ染色綿糸 100g550mのもの、青緑
緯糸 厚地のネクタイ(織りで柄を出しているもの)を5mm位、薄地のネクタイ(プリントで柄を出しているもの)を8mm目安に切ったもの。全部でネクタイ7本。ちょっとあまり。
ラメ糸少々 - 使用織り機
- 咲きおり
- 作成期間
- 2016/6/5~11
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
か行:木枠
さ行:裂き織り、整経、整経長
た行:玉巻き(機)、経糸、通し幅
や行:緯糸
カテゴリ : 裂き織りバッグ用生地
トラックバック(-)
コメント(0)