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今年の薄茶綿

 2015-10-31
DSC00333.jpg

綿はぼちぼちはじけていますが。
今年の薄茶綿(和綿)は、何だか元気です。収穫したもののほとんどが、和綿の白より一回り大きいです。
手の掛け方は白も薄茶も同じで、今年はほとんど可愛がっていないのですが。

もしかして薄茶綿は逆境に強い?むしろ逆境の方が好き?…S?

いやいや(苦笑)。

写真は10月16日に収穫したものを撮影したもの。今日31日も1個収穫しましたが、やっぱり大きかったです。
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ながらカーディング

 2015-10-18
10/3、フィギュアスケートジャパンオープンを見るのに、きっとCMも多いだろうしただ見るだけなのもなあ…と思って、スピニングパーティーの講習会でもらったコリデールを講習会で教わった通りコットン用のハンドカーダーでカーディングしながらみました。
コットン用って言うけど、細番手用ですよ、と教わったんですね。

で、コットン用は、面積が狭いじゃないですか。それで針も細いじゃないですか。そのせいだと思うんですが、たまに指に刺します。…テレビを見ながら、つまりよそ見をしながらやっているのも敗因かもしれません。
というわけでこの時も指に刺して血を見ました。

毛を汚してはいけないので、すぐさま消毒して絆創膏を貼って、カーディングを継続しました。
ほどなく全部ほぐし終わりました。
DSC00327.jpg

こんな感じです。ほわほわー。

ところで、ジャパンオープンのテレビ放送が終わるより前にカーダーがけ終わってしまったので、スピンドルによる紡ぎをしました。せっかくなので7gスピンドルで。
その後、テレビを見る時には、紡ぎながら見ています。だいぶ量がたまってきました。どの位の番手になっているでしょうか。…まあ時々ネップ化した部分とかもあるので、平均番手はそんなにでもないかもしれません。

千鳥格子のマフラー

 2015-10-02
先日のシルバーウィーク、山梨の家に行っていました。山梨に行くときは大抵、何かものづくりの道具を持って行きます。何て言うか後ろに大量の本が入った本棚があるわけでもないし、ネット環境はあるものの常時接続ではないし、といった事情で、誘惑が少ないので捗るんですよね!
そんなわけで、ここ2年ばかり、色々作っているものの多くは山梨で作っています。

今回、何を持って行こうかなと考えました。「咲きおり…は鳥織り試し中だから、エコクラフトでも持って行くかー」と考えていたのですが。目の前に織り途中のものがかかったハンディルーム600がありました。
折り畳みだから持って行けないこともない。長いこと織り途中のままだけれども、持って行けばきっと終わるだろう。

というわけで、ハンディルーム600を車に乗せて山梨に行きました。で、織ったら一日(足掛け二日)で織り終わりました。ほらやはり誘惑が少なければ織り上がる…。

だって、これ、タリフさんのチェックデザイン講習会に参加してデザインした千鳥格子なんですよね。2012年の2月です。4年半前です。
経糸をかけたのはそれから一年後です。ハンディルーム600を入手した時に初作品として経糸をかけたんです。
織り始めてからも3年半…。

何ゆえにそんなに時間がかかったかというと。
まあ夏になるとウールを織る気がなくなるというのもありますが、ハンディルームだったということもあるかなと。レバー操作はけっこう慣れたんですが、意外に一度に巻き取れる量が少ないんですよね。アジャカだってそう多い方じゃないと思うのですが、それより少ない。それでどうも億劫になったのではないかと…。

でもまあ、誘惑さえなければ織れます(苦笑)。
誘惑っていうか、自宅にいると色々やること、やれることがありますからねえ。染めもやりたい紡ぎもやりたい縫い物もしたい、と思ったあまり何もせずに週末が終わることがよくあります。
山梨の家は持って行ったものしかやれません。そりゃあ進みます。

さて、そういうわけで、シルバーウィークに織り上がりましたが、房を作ったのは9/25,26、洗ったのが27です。

できあがりがこちら。
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自分の好みを追及すると地味になりすぎるので、あえて赤系でデザインしました。まあ、ポイントカラーには赤も好きです。マフラーだからポイントカラーですよね。

アップがこちら。
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どうやら洗う前の写真は撮り忘れたようです。ああ、取り返しがつかない…。でもまあ、縮み具合はデータでわかります…。


仕上がり予定サイズ
140cm×30cm
経糸総本数
196本
整経長
230cm
通し幅
39cm
筬目
5目/cm 片羽
使用した糸
経糸・緯糸共 スコットランド製工業用紡績糸 2/11.3 ラムウール100%
組織
綾織り
使用織り機
ハンディルーム600
綜絖枚数
4枚
作成期間
2013/1~2015/09
織り上がりサイズ
155cm×35~37cm(房を含まず)
出来上がりサイズ(洗った後)
145cm×32~33cm位(房を含まず)


うーん、タリフさんの糸で前に織ったものと比べるともうちょっと縮めてもよかったかな…。


参考用語
あ行:筬、筬目
か行:片羽
さ行:整経長、綜絖
た行:経糸、千鳥格子、通し幅
や行:緯糸

『裂き織り大全』

 2015-10-01


『裂き織り大全』掲載作品展で購入してきました。

大抵の裂き織りの本は、こういう布でこういうものを作りました、という感じで「そんな布はどこで入手すれば…」というものもあったりしますが(蚊帳とか…)、この本は織りのこういう技法を裂き織りでやるとこうなりますよ、というような本なので、布があるから裂き織りに使おう!…という場合に役に立つと思います。
経糸に裂き布を使った織りも出てきます。

内容は次のとおり。

裂き織りのベスト
色々な裂き織りのベストで、こういう手法がありますよ、という紹介。緯糸が裂き布だけのもの、糸と裂き布のもの、主に糸で時々裂き布のもの、裂き布をふんわり入れたもの、経糸を毛糸にして緯糸も毛糸と裂き布のもの、障子紙が緯糸のものなどなど。
Chapter 1. 一枚の布からできる裂き織り
銘仙半身や浴衣半身でどの位織れるのか(但し作品展で伺った話によるとこの浴衣は浴衣と言ってもちょっと厚地の浴衣だそうです)。同じ経糸で色々なシャツを織ってみた様子。古布を貼り合わせたり、布の表裏の差を利用して柄を作ったり、布の柄を再生するように織ったり。
Column 裂き織りのマフラー&ショール
Chapter 2. 裂き織りの技法(前編)
裂き織りの技法というか、織りの各技法を裂き織りでやる章です。8月に伺った折に箕輪先生が「極力、『手織り大全参照』とは書かないようにした」とおっしゃっていました。つまり、参照しなくても、この本だけで織れるように書かれています。前編で紹介されている技法は次のとおり。平織り・綾織り・杉綾織り・網代斜紋・よこ引き返し織り・たて引き返し織り・千鳥格子・網代織り・畝織り1(畝網代)・畝織り2(リップス織り)・浮き織り1(よこ糸の浮き織り)・浮き織り2(たて糸の浮き織り)・浮き織り3(開口の浮き織り)・スペース織り・捩り織り1・捩り織り2(コインレース)・捩り織り3(六角捩り)
Column 裂き織りのマットバリエーション
基本のマット織り・ラーヌ織り・綴れ織り・バウンド織り(ブンデンローゼンゴン)・1/3のマット織り・三段綴れ・スマック織り・畝網代のTシャツマット・カラフルTシャツマット
Chapter 3. 裂き織りの技法(後編)
後編で紹介されている技法は次のとおり。よろけ縞・ノット織り・ループ織り・はさみ織り1・綴れ織り・はさみ織り2(開口パターン)・はさみ織り3(ツイストパターン)・摸紗織り1・へちま織り・摸紗織り2・摸紗織り3・キャンバス織り・ななこ織り・斜線織り・吉野織り(たてパターン)・吉野織り(よこパターン)・二重織り・オーバーショット・昼夜織り・クラックル織り・蜂巣織り(ハニーカム)・トルコ朱子織り・ワッフル織り
Column アイデアグッズバッグ
くるみボタン、バッグの革底、ベルト織りがアイデアグッズとして紹介されています。ベルト織りでは基本のベルト織りのほか、ピックアップも。
Column 織機について
卓上織機と高機の違いは、綜絖の枚数より打ち込みの強さ、という話など。
Chapter 4. 裂き織りのコツ
素材の選び方、たて糸の選び方、裂く前にすること、必要量の目安、裂き幅、布の裂き方(裂く・捩りを入れる・ロータリーカッターで切る・裂く方向を考える・電動カッターで切る)、変わり素材の裂き方のポイント(メリヤス地・コーデュロイ・ほつれやすい布)、裂き布にプラスの一工夫(湿らせる・撚りをかける)、裂き布の幅を出す(テープメーカーや持ち手接着テープを使用、指先で折り畳む)、裂き布のつなげ方(重ねる・斜めに切る・絡めるように巻き込む・縫う・ねじってつなぐ・貼る)、シャトルの巻き方、織り方のポイント、仕上げ(房の始末・織り布の仕上げ)
Column 裂き布のりんご玉
裂き織り紀行
裂き織りの故郷や裂き織りに使えそうな廃材を求めて旅をした紀行文。及び、その旅をヒントに制作した作品の紹介。
佐渡の裂き織り<新潟>
佐渡に伝わる裂き織りの話と、その機を使って創作活動をされている方の話。作品はその創作で使用されている干渉縞をヒントにした半幅帯。
こぎん刺しと菱刺し<青森>
こぎん刺しと菱刺しの違いと特徴の紹介。作品はこぎん刺し風や菱刺し風にデザインした浮き織りテーブルセンター。
南部裂織<青森>
保存会の活動と地機の仕組み、赤い色と炬燵掛けの話。作品は赤をテーマにした紅絹のベストとサンタケース。
木のほぐし織り<群馬>
NPO法人里山の学校で取り組んでいる機の織物の紹介。作品はその木を使った明かりとトウモロコシの皮を用いたテーブルセンター。
播州織り<兵庫>
播州織りの紹介と、手芸材料として使えるようにした耳糸の紹介。作品は耳糸を使った口金バッグとゆび織りマフラー。
ジーンズ工場<岡山>
織物工場の紹介と、耳糸・房耳の紹介。作品は耳糸のはさみ織りラグマットと、房耳のポーチと口金バッグ。ジーンズ工場の耳糸・房耳と、播州織りの耳糸を使用したタピストリー。
ネクタイ工場<東京>
成和株式会社の工場と織機ファクトリーの紹介。作品はネクタイの端切れを利用した等差織りのトートバッグ、ネクタイとラメ糸のパーティーバッグ。
オーガニックコットン<東京>
オーガニックコットンの輸入・糸づくり・製品づくりを行う(株)アバンティさんの紹介。作品は仕立てた製品の端切れを使ったオーガニックコットンの裂き織りクッション、バウンド織りのタピストリー。
群馬の絹<群馬>
碓氷製糸場の紹介。作品は絹の端切れを段ボール織機で織った草木染めコサージュ。
着物地の裁断<京都>
着物地の裁断を請け負っておられる京都手織研究所の紹介。作品はこちらで裁断された着物地でのミニクッション。
北欧の裂き織り事情<フィンランド>
この北欧旅行は私も一緒に行っています(笑)。スウェーデンのヴェヴメッセの話がちょっとと、フィンランドの裂き織り工房を訪問した話。裂き織りの緯糸は、あれ、シーツをバザーで買ってくるって言ってなかったっけな??と思って録音を確認してみたら、この工房のアホネンさんは味を出すためにそういうこともしている、とのことでした。メインは廃棄された布が南ヨーロッパで裂いた状態で売っているのを購入(染めは国内)とのことでした。しかし何しろ動画ではなくて録音なので、「この位を織るのに60玉使うそうです」と言われても、今となっては「…どの位だったっけ。1玉どの位だったっけ」という感じです…。動画で撮るべきだった…。作品は2.5倍の法則を使ったグラデーションマットとベスト。

Column 草木染め
ちょうどいい色の布がなかったら染めればいいんですね、というわけで、紅茶染め、藍染め、柿渋の刷毛染め、絹の電子レンジ染め、玉ねぎの皮でのトウモロコシ染めの紹介。あと紅絹の色止めの話もこのColumnに入っています。
Chapter 6. 裂き織り小物
テトラパックのポーチ、革バッグの再生クラッチバッグ、スウェード革テープで格子のポーチ、ゆび織りブレード技法のクラッチバッグ、ダンボール織機でつくる丸型コースター、裂き布でリングワークのブローチ、ボール紙シートで裂き布の籠、クロバー咲きおりを利用した布草履
その他?
各ページで紹介されていたベストや巾着袋、口金バッグの仕立てについて。柄布と裂き方による変化のサンプル織り(白黒)。糸と布の組み合わせによるカラーサンプル織り。綜絖の選び方のサンプル織り。



参考用語
あ行:網代織り、網代斜紋織り、綾織り(→斜文織り)、浮き織り、畝織り、オーバーショット
か行:キャンバス織り、クラックル織り
さ行:裂き織り、斜線織り、シャトル(→杼)、杉綾織り、スペース織り、スマック、綜絖
た行:高機、経糸、千鳥格子、昼夜織り、綴れ織り、トルコ朱子織り
な行:ななこ織り、二重織り、ノット織り(→ノッティング)
は行:バウンド織り(→バウンドローズパス)、はさみ織り(→添え糸織り)、蜂巣織り、引き返し織り、平織り、へちま織り
ま行:マット織り、摸紗織り、捩り織り(→からみ織り)
や行:緯糸、吉野織り、よろけ
ら行:ラーヌ織り、ループ織り(→ルーピング)
わ行:ワッフル織り

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