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草木染めした手紡ぎ糸でのランダムチェックマフラー

 2013-11-23
2年半ほど前、伯母の家に生っていたオニユズをもらいました。
せっかくなので原毛を染めました。で、マフラーでも作って伯母にもらってもらおうと思っていたのですが……まあ紡ぐところまではすぐやったのですが、量が量なので、何かを合わせてチェックに……と思うと、ちょうどいいものがなかったり、後は単に腰が重かったりで、手付かずでした。

2週間前、父が伯母の家に泊まりに行くというので(厳密には一緒にお伊勢さんに行くので、その前日泊まらせてもらう)「じゃあ、マフラー作って持っていってもらおう」と思って、いそいそと作業を始めました。

まず、糸選びとデザイン。
『プレーンウィービング』で、デザインの仕方みたいなのが載っていますが、もっと具体的な方法が『おしゃれ工房』の2003年1月号に載っていたんですよね。で、前から試してみたかったんです。具体的って……色の割合を5:3:2にする、ってことですが。
マフラーを小さめにするにしても、オニユズ糸は5の割合にするには少なかったので、3にすることにして、同じメリノで紡いだ糸から他の色を選びました。
……どれも5にするほどはなかったのですが、玉葱で染めた糸なら、残液で染めたものも合わせれば足りそうでした。といっても、残液で染めたものは双糸になっていたけれども、最初に染めたものは単糸だったので、11/16に急遽双糸にしました。
そして11/17,18で織り上げました。

色合いは悪くないなあと思っています。ちょっと秋っぽい。
DSCN3549.jpg

見た目糸が細かったので、センチ4で織ったのですが、センチ3でよかったようです。ちょっとかたかった……。

洗ったら少し柔らかくなったりしないかな……と洗ってみたら、
DSCN3551.jpg

縮みは少しだけで、少し柔らかくなったかなあ。

経糸も緯糸も紡いだ糸で織ったのは多分2つめですが、双糸だからか経糸はそんなに扱いづらくなかったです。でも、栗で染めた部分は自分で洗った糸なせいもあって、大分太さが色々な感じでしたので……経糸、一箇所途中で切れました。
どうにか誤魔化せている……かな。


仕上がり予定サイズ
20cm×130cm
仕上がりサイズ
洗う前:20cm×130cm(房は含まず)
洗った後:20cm×127cm(房は含まず)
経糸総本数
80本
整経長
180cm
通し幅
20cm
筬目
4目/cm
使用した糸(経糸・緯糸共)

使用織り機
クロバー咲きおり
作成期間
2013/11/17~18
参考書籍
『プレーンウィービング』&『おしゃれ工房 2003/1』
『ホームスパンテクニック』(洗う時の参考)
『手織り大全』(洗う時の参考)


前にもどこかで書きましたが、織りの入門本にはけっこう仕上がった後に洗うとか縮絨するとかの内容があんまり載っていません。そういうわけで、洗う時の参考には載っている本を引っ張り出しました。


参考用語
あ行:筬目
か行:グリージー、原毛
さ行:縮絨、スピンドル、整経長、双糸
た行:単糸、経糸、通し幅
ま行:メリノ
や行:緯糸

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単糸だった玉葱で染めた糸を双糸に

 2013-11-19
織ろう!……と思ったものを作るのに、双糸の方がよかったので、玉葱の皮で2009年1月に染めたメリノスライバーを、2010年6月にスピンドルで単糸に紡いだものを、2013/11/16にバレーボールのテレビ中継を見ながら双糸にしました。

DSCN3511.jpg


紡いだ道具
インド紫檀製ドロップスピンドル
紡いだもの
玉葱の皮で2009年1月に染めたメリノスライバーを、2010年6月にスピンドルで単糸に紡いだもの
紡いだ量
51g
紡げた長さ
94.5m
撚り
S撚り

共通番手で1g/1.85m番手かな。毛番手で2/3.79? 2/3.7と書くべきなのか、未だによくわかりません(要するに単糸時の番手を書くのか、双糸の番手を倍にした値を書くのかが、わからない)。

さて、その後、その糸と共に1年くらいの間でたまった、「紡ぎ終えた糸」をまとめて撚り止めしました。写真は干しているところ。
DSCN3515.jpg


参考用語
さ行:スピンドル、双糸
た行:単糸
は行:番手
ま行:メリノ
や行:撚り

紅葉をもとにしたチェックデザイン&素数の糸かけ

 2013-11-14
11/2の糸+展から急いで帰ったのは、その晩から山梨に行くからでした。
目的は紅葉狩りで(牧場で羊は見ましたが)特にものづくり関係とは関係ないので、ドライブの話は我楽多日誌にて。
ただ、綺麗な紅葉を見かけたら、iPadで写真を撮る、ということはやっていました。何が目的かというと、StripeCamを使って、ストライプかチェックを作ることです。そしてこんなものができました。
dc111436.jpg

右半分はあえて写真を残しました。こんな写真からこんなチェックが。
StripeCam、使ってみたかったんですよねー。iPad買ったから使えるようになったのでは!と気がついてインストールしたものの、iPad内にあまりいい写真がなくてストライプもチェックもいまいち面白くなかったのです。これならけっこういい感じ。

あと、11/4に台ヶ原辺りを回っていて、ギャラリーで素数の糸かけというものを見ました。最初見たとき、レースのドイリーかと思いました。釘を打ってそこに素数で糸をかけていくと出来上がるんだそうですが、まず釘を打つのが大変だなーと思ったので、帰宅してからJavaScriptで作りました(苦笑)。
素数の糸かけ
興味を持ったらお試し下さい。ちょっと重いかも。

釘の数は3種類から選べます。糸の色も選べるようにしたかったのですが……ちょっと挫折して同じ色です。しかも、基本色だけで作ったので、いまいち美しさに欠けます(^^;。

バイオリン王子作スピンドル

 2013-11-10
『糸 + 展』には元々行く予定だったのですが、土曜日のお昼に行ったのは、実はお誘いがあったからです。
話は『ゆび織りで作る・マフラー&ショール+アルファ展』に行った9/6まで遡るのですが……その時に、箕輪先生と「バイオリン王子は織機は作らないらしい。スピンドルとかはどうだろう」という話をしていたのですね。
で、箕輪先生は9/7に展示会にいらっしゃったバイオリン王子にその話をしてくださったらしいです。
そうしたら、王子は本当に作ってみてくれたそうです。

そういうわけで、「王子が試用して欲しいって言っているけど、11/2のお昼頃に来られませんか?」と箕輪先生から連絡をいただいたのでした。
試用するからには、原毛がいるなあ、と前の週からいそいそとイヌビユで染めたポロワス啓翁桜で染めたメリノをカーディングして準備。あと、せっかくだから参考資料としてスピンドルを持っていこう!と手持ちの木製スピンドルを全部用意しました。
全部というとこちらになります。
DSCN3383.jpg

写真上がスピンドルの上。左から軽い順に並べてみました。まあ軽い順と言っても左から4つめのターキッシュスピンドルは羽を変えることで重さが変わるのですが、一応、真ん中の重さの羽をつけたものとして、4番目に配置。
ちなみに左から、7g、16g、17g、24g(ターキッシュ20gの羽をつけた場合。15gの羽をつけると19g、30gの羽をつけると35g)、25g、29g、61g、63g、77g、77gです。

これらを持って、Studio A Weekさんに12:00頃到着。バイオリン王子は13:00から柿渋染めワークショップに出るので、間の1時間でスピンドルの試用をするつもりでした。が。王子、スピンドル5つも試作されていました(笑)。すごい!
しかも、もうすでに色々とよく考えられているんですよ!

せっせと試しに紡いでいきましたが、まあ、箕輪先生や王子や、柿渋染めワークショップにいらした方とお話もしますしね。1時間では5つ全部はとても試せなかった……。大体、感想を満足に王子に伝えないうちに、王子はワークショップに行ってしまった……。ワークショップが終わるまではここにはいられない……(と行っても結局その後箕輪先生とお喋りしたり、ワークショップを見学させていただいたり、本題の!『糸+展』を拝見したりして、14:45位までいたのですが。でも用があったのでそれ以上は無理)、あああ……と思っていたら、箕輪先生曰く「王子は5つとも持って帰っていいっていうつもりでいると思うわよ」。あれ、そうなの??
まあでも、ピンク好きの箕輪先生にピンクの木のスピンドルは残し、他4つとも持っていっちゃうのもどうだろう……と一番重かった黒いスピンドルは残しました。いや、太めの糸を紡ぐのに重いスピンドルだって必要なんですが、なんかちょっと回しにくかったんですよね。重さに比して軸が細かったのかもしれません。

というわけで持ち帰らせていただいたスピンドルがこちら。
DSCN3386.jpg

一番左:円盤が寄木のもの。軸と合わせて54g。
真ん中:円盤が楓のもの。軸と合わせて61g。
一番右:円盤がかりんのこぶのもの。軸と合わせて45g。
ちなみに軸はどれも一本6gです。

で、写真ではどの円盤にも2本ずつ軸がついています。これ、円盤を上にするための軸と、下にするための軸なんです。どちらのタイプのスピンドルにもなるようになっています。
そして、軸の上側には溝がついていて、糸をそこにひっかけて紡げるようになっているのですが、軸の上側にはヒートン用の穴がついているので、欲しい人はつけることができます。写真では見えませんが、一番右のものには王子が持ってきてくれた(至れり尽くせり!)ヒートンがついています。

どれも軸も円盤も木目が美しくていいです!(あとで、それぞれのアップ写真を追加します)あと、回しながら作ったということで、どれも非常によく回ります。……王子は、原毛も入手して試しつつ作ってくださったようです……。

さて、せっかく試用させていただいたので改善点を言うなら。
・軸の溝 このスピンドルの重さだと、もうちょっと太い糸を紡ぎそうなので、もう少し溝が大きくてもいいかなと思いました。
・ヒートン 同様に、もう少し太い糸を考えて、もう少し大きいヒートンでもいいかも。
・円盤が上になるように使う時 溝だとひっかかりにくいので、最初からヒートンでもいいかもしれません。
・円盤が上になるように使う時 軸の円盤より上の長さはもっと短くていいみたいです。
・円盤が上になるように使う時 軸に巻いた糸は円盤を越えて軸の溝かヒートンに巻きつくわけで、円盤に対して下から上の力がかかるせいか、上から下にはめた円盤が外れやすいようです。まあしっかりはめればいいのかもしれませんが。

今のところ思いつくのはこんなところでしょうか。
円盤を下にして紡ぐ分には、ほとんど問題ないです。軸の太さとのバランスからすると、この3つの中ではカリンのこぶが一番使いやすそうな感じでしょうか。ちなみにピンクの木も回しやすかったです。

糸 + 展

 2013-11-09
もう終わってしまいましたが、10月30日~11月5日に五反田で開催されていた『糸 + 展』。11/2に行って来ました。
曽田よう子さんの草木染め展示会です。

草木染めした糸で織った作品の展示ほか、草木染めした糸の販売が行われていました。いやー本当に色々なもので染まるのねえ……、と見応えのある糸たちでした。
わかめで染めた糸とか、気になる糸は沢山あったのですが!
やっぱりあんまり糸増やしちゃいけないでしょう?という自制が働き、自分では染める機会がなさそうな、2点のみ購入して参りました。
DSCN3385.jpg
左がウールでりんごの樹染め。右がシルクでトウカエデ染め。トウカエデの方は銅媒染でしょうか?薄緑で綺麗です。
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