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『BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ』

 2009-05-02
BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグBILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ
矢吹 恵子

雄鶏社 2004-03
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雄鶏社の織物の本ですが、これまでのシリーズ(?)とは一線を画しています。実際、本屋で見かける時もバッグ作りのところにあることが多かったように思います。……バッグ仕立てる前に織らないとダメだから、織るところに置こうよ、と思った記憶があります。……それは『すぐ使いたい裂織りバッグ』も同様ですが。

ノルウェーの絵織物……でバッグを作る本です。

最初は図書館で借りて「流石にこれは買わないでも」と思ったのですが、うっかり買ってしまいました。テクニックの説明が良かったから、というのが理由の一つでしょう。

使用している織り機
木枠。普通の織り機でも織れる筈。
掲載されている技法
  • トラッピング Trapping(綴れ織りで斜線や曲線を出す手法)
  • ブッテハック Butte Hakk(ダブテイリング)
  • スピッセハック Spisse Hakk
  • シャーリングテンネル Kjerringtenner(縦縞ができる織り方)
  • ポイント Punkt(綴れ織りで点をあらわす手法)
  • コントュール Kontur(綴れ織りで輪郭線をあらわす手法)
  • スマック Soumac(英語だとsumak。)
  • リーエ Rye(ノッティング?図を見たところではトルコ結び?)
  • ヌッペ Nuppe(ルーピング?)
  • ケーレム Kelim(図を見たところではコイリング?)



()内は「じゃないかな」というものを書いてます。
ノルウェー独特の手法だというスピッセハックと、シャーリングテンネル以外は、全部『ハンドウィービング―手織りの実習』に載っていたので、今更ながら「あなどれないな、『ハンドウィービング』」と思う次第です。

参考用語
か行:木枠、ケーレム、コイリング、コントュール
さ行:裂き織り、シャーリングテンネル、スピッセハック、スマック
た行:たたみ織り、ダブテイリング、綴れ織り、トルコ結び
な行:ヌッペ 、ノッティング
は行:ブッテハック、ポイント
ら行:ラーヌ織り、リーエ、ルーピング

(2009/6/11修正)
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 2009-05-02

ぬいしぼり【縫い絞り】
糸で布をくくったり、縫い締めたりして染める技法。糸の部分が防染されて、図柄が出る。
参考:『染める紡ぐ織る』
   『インディゴ・ブルー 藍色に染める』
(2006/3/30記)
ぬいとり【縫い取り】
  1. 基本的には、地糸と一緒(同じ開口)に柄糸を入れて、模様を織り出す方法。この場合、模様をはっきりさせるには、地糸よりも柄糸が太い糸であることが望ましい。
    参考:『ハンドウィービング―手織りの実習』
       『はじめての手織り―手織り機から織り糸の選び方・作品の作り方まで』
  2. 地糸と一緒に柄糸を入れるが、常に同じ方向からだけ入れることによって、引き返す分が経糸の上に浮く織り方を「縫い取り」と書いている本もある。こちらでは1の縫い取りは「織成」と書いている。
    参考:『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
  3. 模様部分を柄糸で、その他は地糸で織り、模様部分の地糸は裏面に浮かせる方法を縫い取りと言っている本もある。この本では1の縫い取りは「同口のすくい織り」と言っている。
    参考:『手織りの実技工房―絣からもじり織まで』

※ 各本での名称定義の混乱っぷりについて→「織成と縫い取り」
思うに、縫い取りは織成の一形態なのかもしれない(柄があろうとなかろうと関係ないのが織成で、柄を出すのが縫い取り、とか)。
(2005/12/11記)(2006/3/24修正)
ぬきおり【抜き織り】
隙間をあけたい部分の経糸・緯糸に、抜き糸としてすべりのいい糸を使って織り、織りあがってから抜く技法。はじめての手織り―やさしいレッスン』では、その後縮絨することになっているが、だったら空き羽にするとか、緯に紙入れて空けるとかすればいいように思う。抜き織りという名称は出ていないが、『手織りの布がある暮らしII 羊たちからの贈り物』では、縮絨した後に抜いている。
参考:『はじめての手織り―やさしいレッスン』
   『手織りの布がある暮らしII 羊たちからの贈り物』
(2009/4/21記)
ぬっぺ【ヌッペ】【Nuppe】
多分ノルウェー語。編み棒を入れて、リーエより小さなループを作る技法。多分ルーピングと同じだと思われる。
参考:『BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ』
(2009/5/2記)

 2009-05-02

こいりんぐ【コイリング】
経糸の一部を別糸でコイルのようにくくってまとめる技法。
参考:『手織り入門―いろいろな織り方がわかる12のレッスン』
(2006/01/26記)
こうさおり【交差織り】
一段に緯糸を左右から入れて交差させ、そのままの開口で引き返す織り方。緯糸が二本取りになる。交差させる辺りインターロックと似ているが、二本取りになる辺りが異なる。
参考:『手織りの布がある暮らし 贈り物のゆくへ』
(2006/4/16記)
こうばいおり【勾配織】【紅梅織】
6枚綜絖で織る……のだろうか。
参考:『手織りの実技工房―絣からもじり織まで』
(2006/3/23記)
こーみんぐ【コーミング】
コーム(くし)やフリックカーダーを用いて、羊毛を梳きそろえること。
参考:『ホームスパンテクニック』
(2006/5/7記)
こーも【コーモ】
羊の種類の一つで、メリノとコリデールを交配させた品種。
参考:『羊毛のしごと』
(2007/12/11記)
ごじる【豆汁】
大豆から作った汁。木綿を染める時に、下地に用いる。たんぱく質で出来ている絹やウールに比べて、木綿は濃く染まらないが、豆汁を用いることで、たんぱく質が木綿に付着し、よく染まるようになる。
参考:『草木染―四季の自然を染める』
(2006/3/7記)
こみさし【混み差し】
綜絖では一本ずつ通っている糸を、複数本、筬に通すこと。二本通すことは丸羽という。(2005/10/11記)
ごっとらんど【ゴットランド】
羊の品種の一つ。スウェーデン・ゴットランド島の羊。種々のグレーが混じった毛をしている。毛足は長くて柔らかい。縮絨率は低めとのことなので、フエルトにはしづらいのではないか。
参考:『羊毛のしごと』
(2006/09/26記)
こりでーる【コリデール】
羊の品種の一つ。その原毛は紡ぎ易くて柔らかい。フエルト状になりやすい性質がある。服地向き。
参考:『手織りと手紡ぎ―豊かな暮らしを育む手作りの糸と織物』
(2006/3/6記)(2006/09/24修正)
こんごうそしき【混合組織】
特別組織の一種で、二種類以上の組織が混合したもの。吉野織りなど。
参考:『ハンドウィービング―手織りの実習』
(2005/11/6記)
こんとゅーる【コントュール】【Kontur】
多分ノルウェー語。綴れ織りで、輪郭(コントュール)線をあらわす手法。
参考:『BILLED VEV―矢吹恵子の絵織物バッグ』
  『ハンドウィービング―手織りの実習』(コントュールという名称は出てこない)
(2009/5/2記)

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