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『染める紡ぐ織る』

 2005-10-29
染める 紡ぐ 織る染める 紡ぐ 織る
寺村 祐子

文化出版局 1987-04
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タイトル通り、「染める」「紡ぐ」「織る」の本ですが、「染める」の割合が高いように思うので、草木染めの本としてエントリーしておきます。

本の内容
植物で染める(木綿の藍染め、毛糸染め、絹糸染め、原毛染め)
色々な染め方(縫い絞り、段染め、板締め、絣)
ハンドカーダーのやり方、スピンドルでの紡ぎ
キャンバスの木枠での織り(棒とたこ糸で綜絖も作成)
イラストボードを綜絖や枠にした織り

掲載内容がいまいち詳しいような詳しくないようなで、半端な気がするのですが、原毛染めが載っているのがポイント高です。

織りや紡ぎについては、手軽に始められるものを紹介している感じでしょうか。が、木枠の織りはちゃんと綜絖も作ってやっているので、単に「木枠」よりちょっと本格的な感じがします。

参考用語
あ行:藍染め、板締め
か行:絣、木枠、原毛
さ行:スピンドル、綜絖
た行:段染め
な行:縫い絞り
は行:ハンドカーダー

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『SAORI仕立の本』

 2005-10-28

SAORI 仕立ての本
1995/5/20 初版発行
1999/8/20 第3版発行(←私が持っているのは第3版です)
本体価格 2000円
発行者 さをり・リーダーズ・コミティー
発行所 手織適塾さをり


ISBNコードのないような本なので、どこで手に入れられますと言ったらいいものやら……。
私はユザワヤ大和店にあったものを人に買って来てもらいましたが。

……と書いてから検索したら、
さをり織りのホームページ
がヒットしました。こちらで購入できるようです。

『私の手織り[SAORI]』の仕立ての部分の拡大版という感じの本です。
さをりの方々が、試行錯誤して見出したデザインが54種類(+α)載っています。

織った布地で着るものを作ってみたい!という方には参考になると思います。

『私の手織り[SAORI]』

 2005-10-28
私の手織り「SAORI」私の手織り「SAORI」
城 みさを

ぶどう社 1989-10
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SAORIとは……好きに織りましょう、って感じの織り……という説明で合っているでしょうか。私は全然さをり会とは関係ありませんが。強いて言うなら愛用している整経台がさをりのものだという位。

さてこの本はそのさをりの本です。
織り機の構造や、織物の設計、織りの手順、織り方では畳織り・浮き織り・ノッティング・千鳥格子・あじろ織り等など、ちゃんと織りについても載っていますが、私にとってこれは「仕立ての本」です。

手織りのものを生かすように、なるべく直線裁ちで、というコンセプト(この辺もさをりの主張に合うのでしょうね)で、以下のものの例が載っています。

掲載されているもの
ベスト2
ポンチョ2
スカート4
ブラウス4
ワンピース2
パンツ2
ジャンパースカート2
ジャケット2
コート2

他、仕立て、というのではないですが、棒ネクタイ・ベルト・帯・タペストリーの例も載っています。

織った布地で着るものを作ってみたい!という方には参考になるのではないでしょうか。

参考用語
あ行:あじろ織り、浮き織り
さ行:整経台
た行:畳織り(→マット織り)
な行:ノッティング

『WEAVING OVERSHOT』

 2005-10-27
Weaving Overshot: Redesigning the TraditionWeaving Overshot: Redesigning the Tradition
Donna Lee Sullivan

Interweave Pr 1997-04
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オーバーショットという織り方が気に入ったけれども、日本ではあまりやらないやり方らしくて、日本語の頁を対象にWeb検索をしてもひっかからないし、本もなさそう。デザイン集が欲しいのにぃ、と嘆いてみたら、「Amazonで洋書を検索したら?」と助言をいただきました。
Amazonで検索してヒットした中でこの本を買いましたが、全体の半分は4枚綜絖で作成可能なデザインなので、4枚綜絖までの織り機しか持っていない私にはナイスな本でした。

またたいていの場合、オーバーショットの図案ではtabby部分が略されていますが、この本は一番最初の図についてはtabbyの踏み順も書かれているので、全く初めてオーバーショットをやる人でも、どういうものなのかが理解できるのではないかと思います。
ちなみに私は英語が苦手なので図だけで理解しています。第五章以降は図だけではいまひとつよくわかりませんが、基本的には完全意匠図を読める人ならば、概ねわかるのではないかと。

尚、この本の図では天秤式のタイアップと踏み順しか載っていませんので、ろくろ式で織るためには読み替える必要があります。

本の内容
  • Introduction(この本の中での図の読み方の説明付き)
  • 1:Basic Four-Block Overshot
  • 2:Designing Overshot for Four Shafts
  • 3:Four-Shaft Variations(ここまで4枚綜絖で可)
  • 4:More Than Four Shafts
  • 5:Double Warps, Double Layers
  • 6:Tied Overshot
  • 7:Connecting With Our Heritage

(2005/10/20記)(2005/10/27追記)

参考用語
あ行:オーバーショット
か行:完全意匠図
さ行:綜絖
た行:タイアップ、天秤式
ら行:ろくろ式
英語>PQRS:shaft
英語>TUV:tabby
英語>WXYZ:warp

『すぐ使いたい裂織りバッグ』

 2005-10-18
すぐ使いたい裂織りバッグすぐ使いたい裂織りバッグ
松永 治子

文化出版局 2002-11
売り上げランキング : 231310

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本の中で使用している織り機
アシュフォード社のリジットルーム。
その他、ボール紙や箱を用いての織りも紹介されている。
※ 紹介されているわけではないが、奥付頁に「クロバー社の手織り機”咲きおり”も使いやすい」とコメントがある。

掲載されている作品は着物地など、私辺りではあまり縁のない生地を裂いた物が多いですが、バッグを作るにあたり、色々な形や色々な取っ手が考案されていて、非常に楽しいです。着物じゃないものを裂いてバッグを作るとしても参考になると思います。

ところでこの本は、本屋さんでバッグ作りの辺りに置いてあることが多いです。確かにバッグの本だけれども、その前提として織りを行わねばならないのだから、織りのところに置いて欲しいなあ、といつも思います。

参考用語
さ行:裂き織り

『たのしい手織りもの』

 2005-10-17
かんたん!ステキ!本格派!たのしい手織りもの―裂き織り、透かし織り、浮き織り…かんたん!ステキ!本格派!たのしい手織りもの―裂き織り、透かし織り、浮き織り…
箕輪 直子

日本ヴォーグ社 2001-05
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本の中で使用している織り機
絵織亜、絵織亜ミニ
(絵織亜で作成している作品については、どれも二枚綜絖があれば他の織り機でも作成できます。また絵織亜ミニについては要は小さい木枠みたいなものですから、二枚綜絖でも出来ますし、何なら籠とかでも出来ます)
内容
裂き織り、縞とチェック、透かし織り(からみ織り)、浮き織り、スペース織り
載っている技法
マット織り、あじろ織り、からみ織り、浮き織り、スペース織り、ノッティング、綴れ織り

掲載されている作品の多くは、主に色合いが私の好みではないのですが、意外に(?)技法はそれなりにちゃんと載っています。
不要になった身近な布地をリサイクルしましょうとして、色々な布地を裂き織りしたポーチの例が載っていますが、これもなかなか勉強になります。

参考用語
あ行:あじろ織り、浮き織り
か行:からみ織り、木枠
さ行:裂き織り、スペース織り、綜絖
た行:綴れ織り
な行:ノッティング
ま行:マット織り

『もっとかんたん、やさしい手織り』

 2005-10-16
もっとかんたん、やさしい手織りもっとかんたん、やさしい手織り

日本ヴォーグ社 2001-09
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本の中で使用している織り機
オリヴィエ<ヴェガ>
※但しオリヴィエでの整経長も掲載されています。また、どの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
マフラー:19、バッグ:9、ストール:9、他、タペストリー、ランナー、ランチョンマット、マット、コースター、クッション、ブランケット
掲載されている技法
基本的に平織りとレース織り(からみ織り)。こっそりノッティング、浮き織り、も使っています。
技法ではありませんが、裂き織り、綴れ織りもあり。

糸の違いで、これだけ色々なものが作れますよ、という感じの本です。鞄が色々載っているのが、この本の発売当時は珍しかったように記憶します。
マフラー類、バッグ類を作りたい方には参考になるかと思います。

参考用語
あ行:浮き織り
か行:からみ織り
さ行:裂き織り、整経長、綜絖
た行:綴れ織り
な行:ノッティング
は行:平織り

『染めと織り 布の贈りもの』

 2005-10-14
染めと織り・布の贈りもの染めと織り・布の贈りもの
「銀花」編集部 小山 織

文化出版局 1998-07
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作り方などが掲載されているわけではないです。見て楽しむ本です。また、「わあ、こういうのが作ってみたいなあ」と触発される本。
私は表紙にもなっている青のタッサーシルクのストールがとても好きです。あと、この本で「へー、桜って葉っぱでも染まるんだあ」と知りました。桜での染めをするようになったのはこの本がきっかけです。

『たのしい手織り』

 2005-10-01
たのしい手織りたのしい手織り

日本ヴォーグ社 1993-06
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※ この本は1993-06発行だそうですが、私の手元の本は第一刷が1976-05です。もしかすると内容が異なるかもしれません。(でも私が持っている本は10刷で1997-05発行なのですが)

本の中で使用している織り機
手織I号機、手織II号機(オリヴィエなどに似ていますが、筬密度は4目/1.1cmのみ、のようです。現在も販売されているものなのかどうかは不明)
2枚綜絖があれば、(密度は多少違うにしろ)他の織り機でも全ての作品が作成できます。リジットヘドル機でも勿論可能。
載っている技法
平織り(縞やチェック、かすり)、浮かし織、レイドイン織、織成、綴れ織り、もじり織り(からみ織り)、パイル織り(ルーピング、ノッティング)
載っている作品
縞やチェックのマフラー、段染め糸やリボンのマフラー、ロングベスト、茶羽織り、ショール、帯、ネクタイ・ベルト・バッグ、間仕切り、のれんと敷物(ランチョンマット、カーペット、テーブルセンター)、壁掛け。

1976年刊行とあって載っているモデルさんの髪型などが時代を感じさせて、ちょっと楽しいです。
しかし掲載されている作品の方は、作ってみたいようなものが多いです。
参考用語
あ行:筬、浮かし織り
か行:絣、からみ織り
さ行:織成、綜絖
た行:綴れ織り
な行:ノッティング
は行:パイル織り、平織り
ら行:リジットヘドル機、ルーピング、レイドイン織

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