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藍の生葉染め

 2017-08-08
藍の生葉をいただいたのは水曜日。以前に藍の種をいただいたときについていた説明書きには採集から2日位で染めましょう、と書いてありました。
箕輪先生には「昨日とったばっかりだから野菜室に入れておいたら週末までもつわよ!」と言われました。ところが週末は所用あって山梨に出掛けることになっていました。

ではもう山梨で染めるしかあるまい。まあ基本水があれば染まりますからね!藍の生葉!どこでも染められるはず!

出掛ける前日の木曜日、茎を取り除いて葉っぱだけにしておきました(追記。コメントいただきました。茎を取り除くのは染める直前がいいそうです)。前回の記事の2枚目の写真ですね。葉っぱだけで320gありました。
その葉っぱとでかい入れ物(鍋)と被染物、オキシドール(木曜日に薬局で購入)を持って山梨へ。

そして、金曜日に山梨でひたすらちぎり、更にネットに入れて水の中でもみもみ。…山梨の部屋にはミキサーがないのです。終わった時「筋肉痛になりそう」と思いましたが、実際翌日前腕が筋肉痛になってました…。

ところで『草木染め大全』 p10では生葉100g+水5リットルでシルクスカーフ10gと毛糸50gを染めています。藍を150gにした場合と200gにした場合の毛糸の色の違いも載っています。一番薄いのよりはちょっと濃い目を目指そうかなーと思い、生葉320gだからと、水10リットルにして、マトカシルクノイル109g、ハマナカピュアウール40g、シルクストール1枚を染めました。ついでに、何だか汚れているレース糸があったのでそれも投入。

シルクストールについては、今回山梨に一緒に行った伯母にあげることにして、好きなようにくくってもらいました。

染め直後はこちら。一番左はシルクストール、真ん中はウール、右側がマトカシルクノイルです。ウールは青いですけど、シルクはどちらも緑がかってます。シルクノイルはまだらに染まっていますね…。染める前にソーピングをすべきだったかもしれない。
藍の生葉染め

さて伯母がくくったのはどうなったかというと。一応斜めに白くなっているのがわかるでしょうか。手前側は/、後ろ側は\のように線が入っています。一応思ったようになったようです。そしてこの緑っぽい色が気に入ったようです。まあ気に入ったならいいですがね。
藍の生葉染め、シルクストール

染液がまだ緑でもったいなかったので、残液にシルクストールもう一枚と、ハマナカピュアウール40gを投入して一晩放置してみました(追記。コメントいただきました。藍の生葉染めは染液自体が酸化するのであまり長く入れておくと緑に染まるそうです。)。シルクストールは今度は私が丸く模様がつくように絞りました。

翌朝染液から取り出して絞って干して洗ったストールがこちら。
藍の生葉残液染め
やはり緑です。模様は何となくドーナツ型の模様がついているのがわかるでしょうか。

こちらは母に渡したのですが、母が伯母に「お友達にあげなさいよ」と渡したので、二枚ともすでに手元にはなく、写真の撮り直しができません…。まあシルクについては(糸もストールも)何だか藍染めで想像するより緑っぽく染まった、という結果でした。

えー、このブログのカテゴリを一応被染物の種類別にしているので、毛糸などの染め結果については、また別途書きます。



2017/8/9追記。シルクノイルは日が経ってより空気に触れたからか、けっこう青くなってきました。ストールはどうなったでしょうねえ…。
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薔薇でシルクウール糸を染める

 2017-03-04
まだ続く花束染め。
染めたのはシルク50%ウール50%の糸なので、カテゴリを「絹糸を」にするか「羊毛糸を」にするか、迷うところですが…「シルクウール」と言っているので絹の方に。でも染め方は羊毛用の染め方をしました。

前回の花束の薔薇染めと同様、黄色い薔薇の全体と、花びら染めをした後の赤い薔薇の茎や葉っぱを合わせて抽出しました。

黄色い薔薇風呂。今回もアルカリ抽出。…黄色い薔薇というとミッターマイヤーを思い出しますねえ…。
薔薇風呂
大変濃い液になりました。
薔薇液
染まった糸はこんな感じ。黄色系ですね。
薔薇染め糸
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赤い薔薇の花びらでシルクストールを染める

 2017-02-27
先日父がもらってきた花束。二週間ほど楽しみ、もうボロボロと散ってきたので、この週末にせっせと染料を取り出しました。

まずは赤い薔薇の花びら。
赤い薔薇
こちらは早々にダメそうになってたので、二週間も待たずに乾燥させていました。しかし、中の方まで乾燥していなかったので、花びらの状態は生~乾燥までさまざまです。これを酢酸を入れた水の中で揉み込みました。
このような赤い液がしっかり出てきました。
赤い薔薇からもみだし中
けっこう量が取れたので、ストールを投入。今回ストールは濡らすときにエスポール少々を入れて洗ってみました。
結果…このような…赤みが少ない紫に染まりました。液は赤いんですけどね?
赤い薔薇でストールを染める
残液がまだ赤かったので、濡らした真綿を投入しました。
うっすら紫に染まりました。
赤い薔薇の残液で真綿を染める



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シルクストールの桜染め

 2016-03-27
先週抽出しておいた桜の染液で染めを行いました。
抽出できた染液がそんなに多くないので、ちょっとしか染められない&やはり桜染めは春に使いたいなーということで、シルクストールを染めることにしました。
少量で染める時のために、被染物としてシルクストールをスピニングパーティーで買っておいたのです。

せっかくなので買っておいたシルクストールをまとめてみょうばん媒染。
そのうち一枚を桜で染めました。
桜染めシルクストール
右に見えているのは、みょうばん媒染した状態のものです。比較してみると、ちゃんと染まってますよね。ちょっとオレンジがかったピンクです。

ところで桜染めしたら何だかハリハリしています。房を見るとわかるかな…。
桜染めの房
みょうばん媒染しただけのは柔らかみがあるのに、染めたらこんなピンピンハリハリ。
桜の何の要素のせいなんでしょう?
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ヤマモモの実で染める

 2015-06-28
うちの近所にはヤマモモの木がかなりあります。
毎年のように実をとってきては果実酒を作ったりジュースを作ったりジャムを作ったりします。
DSC00224.jpg

去年はとらなかったのですが。
今年は友人から「またとりたい!」とリクエストがあり、採りに行きました。

で、状態がいい実を酒につけこみました。
状態が悪い実で、一昨年に引き続き、染めをしました。何か染めるものあったかなあ、実染めだからシルクがいいんだけど…と思ったら、アナンダさんで購入したマルバリーシルクがありました。量もいい感じ。

さっそく染めたところ、こんな風に染まりました。何もしていないのですが、濃いところと薄いところがあります。
DSC00225.jpg
コーンにしてみると、コーン傍が普通、真ん中が濃く、外側が薄いのがわかりますかね。ところどころが濃いわけじゃなく、一部分がまとまって濃いんです。糸のその部分がたまたま濃く染まる性質だった…? よくわかりませんが。
DSC00228.jpg

まあ、織ったら面白そうではあります。しかしこんな太めの絹糸では何を織れば…。


染めたもの
マルバリーシルク 99g
染料
ヤマモモの実 455g
抽出
酸性(水2Lに80%酢酸80cc)
参考書籍
『キッチン染めを楽しむ12か月』



参考用語
さ行:酸性抽出法

ストールを玉ねぎの皮で染める

 2014-12-24
いつだったか友人と山梨にドライブに行った時、アナンダ本店に付き合ってもらいました。いや一人は紡ぐ友人ですが、一人は紡がない友人だったんですけどね。
結果、一番アナンダで買い物をしたのは、付き合ってもらった紡がない友人でした。ストールを買ったんですよ。

その話をしたら母が言い出しました。「私もアナンダに行きたい!」
そんなわけで秋に母と山梨に行った時、アナンダ本店に行きました。いやーあそこ砂利なので、車椅子でも杖でもちょっと大変ですね…。

ストールとバスタオル(でもきっとテーブルクロスとして使う)を買ったのですが、ストールは生成りのものだったので「何かで染めて」と母が言いました。
そして、父の友人がくれた玉ねぎの皮がありました。

というわけで、12/14、玉ねぎの皮で染めました。

染める前
DSCN4394.jpg

染めた後
DSCN4399.jpg

無媒染です。ものすごくよく染まりました。

啓翁桜でシルク糸染め

 2014-03-30
啓翁桜でシルクリネンとシルクストールを染めた残液を取っておいて、一週間後にシルク糸を染めました。
はい、一週間後です。アップするのが遅くなりましたが、3/9には染めていたのです。

みょうばん媒染してあったシルクロービング47gをたぶん浴比30倍位で染めたと思います…。

dc033002.jpg

桜色。

ちなみにその残々液も二週間くらいとってあったのですが…、その週末外出することが決まったので、染める時間はないなと思って、廃棄しました。
いやまあ被染物があまりないこともあり…。


被染物
シルクのペニーロービング 1/8番手 47g
染料
啓翁桜の枝と葉 で一度染めた残液
媒染
みょうばん媒染
参考にした本
『草木染め大全』
『草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って』



参考用語
あ行:アルカリ抽出
は行:媒染、番手
ま行:みょうばん媒染

啓翁桜でシルクリネンとシルクストール染め

 2014-03-08
今年も啓翁桜の枝を買って早めの花見を楽しみ、その後染めをしました。
って今年の枝はあまり咲かなかったので、そんなに花見は楽しめませんでしたが、染液は出ました。

2/23に染料を2番液まで抽出。
3/2にミョウバン媒染と染めをすることにしました。
1番液と2番液を合わせて3.3Lあったので、浴比30倍として、110g位染められるなーと思って、染めるものを探しました。
東京スピニングパーティーで購入したシルクリネン100gと、あとシルクストールを染めることにして洗っていたら。
生成り好きの母に「まあ、いい色。染めちゃうの?もったいない…」と言われました…。

ミョウバン媒染した後、桜で染めて干しました。
シルクストールはあっという間に乾いたので、その日のうちに母に見せたら「ありがとう!」と言われました。…生成りもよかったけど、桜染めしたものもよかったらしいです…。そして母のものになるらしいです…。一応、あげる人を考えて染めていたんだけどな…。まあいいか。
それにしても、シルクストールもっと買っておけばよかった!

こちらがシルクストール。白椅子の上だと色がよくわからないかなと思って黒椅子の上でも撮影しましたが、どっちもどっちですね…。春っぽい薄ピンクに染まったと思います。
dc030801.jpg
dc030802.jpg

こちらが、シルクリネン。これも薄ピンク。
dc030803.jpg

ところでこの糸、MC 2/15と書いてありました。MCとはフランス式番手=メートル番手だそうですね。15本撚りではなく明らかに2本撚りなので、MC15番手の双糸だと思われます。ということは750m位あるのでしょう。
何を織ろうかなあ…。


被染物
新・東京スピニングパーティー2013で購入したシルクリネン約100gと、シルクストール約15g
染料
啓翁桜の枝と葉 90g
媒染
みょうばん媒染
抽出
アルカリ抽出
参考にした本
『草木染め大全』
『世界の草木染め ワイルドカラーの魅力』
『草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って』
『ハンドウィービング―手織りの実習』


『草木の染色工房』はウール染めですが、手順がわかりやすいんですよねー。
『ハンドウィービング―手織りの実習』は、手紡ぎ・手織り教室で教科書として使っていた本で、織りだけではなく、染めも載っています。


参考用語
あ行:アルカリ抽出
さ行:双糸
は行:媒染、番手
ま行:みょうばん媒染

イヌビユで絹糸を染める

 2013-10-10
去年プランターに生えてきちゃったので、原毛を染めてみた推定イヌビユ
今年も生えてきたので収穫しました。
DSCN3366.jpg

去年染めた原毛を見てみたら、さほど色も変わってなかったので、堅牢度も割りといいかも?だったら今年も染めてみようと思いました。
で、もし今後も生えてくるなら、ちゃんと実験しておいた方がいいなと思って、『草木染め大全』を見ながら、中性抽出・酸性抽出・アルカリ性抽出を試してみました。
結果、酸性だとこんなでした。
DSCN3372.jpg

葉っぱはくしゃくしゃになるのに、色は全然出ません。……ああ写真では何だか黒っぽいですがあれはなべ底が黒ずんでいるだけです。液は無色透明でした。

そして中性とアルカリ性は大体同じくらいの緑色。だったら中性抽出でいいな、と水で煮出しました。
結果こんな感じ。……煮出した直後なので、湯気でどうも写りが悪いですが……色はわかるかと。緑色です。
DSCN3373.jpg

絹糸を染めたところ、こんな色になりました。
DSCN3378.jpg

緑がかった黄色でしょうか。茶色といえば茶色のような気もしますが。

染めたもの
ペニーロービング1/8 43g
染料
イヌビユの茎・葉・花。抽出液6リットルで染め。
媒染剤
みょうばんの先媒染。(前にしておいたもの)
参考書籍
『草木染め大全』
『世界の草木染め ワイルドカラーの魅力』


参考用語
あ行:アルカリ抽出法
か行:堅牢度、原毛
さ行:酸性抽出法
ま行:みょうばん媒染

啓翁桜で絹糸を染める

 2013-03-13
2月に、啓翁桜を買って早めのお花見をしました。
例によって葉っぱが出るまで待って、葉っぱや枝で染めを行いました。

液はソーダ灰のおかげか赤いのがちゃんと出ましたが、
染まり具合はうっすらです。いい色ですけどね。

DSCN3188.jpg


被染物
ペニーロービング 1/6.5番手 生成り 糸 103g
染料
啓翁桜の枝と葉 80g
媒染
みょうばん媒染
抽出
アルカリ抽出
参考にした本
『誰でもできる草木染めレッスン』



参考用語
あ行:アルカリ抽出
は行:媒染、番手
ま行:みょうばん媒染

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