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『Handwoven Baby Blankets』

 2021-08-26
続けて、本の紹介をします。今度は英語の本。



以前にベビー毛布に挑戦したことがあります。
LAMONTとかMACCALLUMです。

ただ、どうもこう目指す毛布っぽさが得られなかったので、どんな糸でどういう織り方だと毛布っぽさが得られるんだろう…と、毛布に興味津々でした。
アトリエダーラヘストさんのブランケットの回とか、「これこれこういうのが求めてたやつ!」と思って、ブログをじーっと見たりしてました。
手織り工房タリフさんでもブランケットは時々織ってらっしゃって、どちらも最終的には工場での起毛仕上げで、私の求める毛布っぽさが得られてるのかなーという結論ではあります。
手織り工房タリフさんでは、布の仕上げをして下さる工場の紹介もされていたので、勿論そこもブックマーク済みですが。

まあでも、そもそもどういう糸で、どういう織り方が適しているのかな…と思っている時に、Amazonでこの本が目に入り、Amazonポイントがちょうどあったので、入手してみた、という経緯で手元にあります。

Part1で基本として、サイズ・色・赤ちゃんにベストな素材・ベビー毛布の端の始末などについて書かれ、
Part2で4枚綜絖が21作品、8枚綜絖が13作品が紹介されていて、技法も色々。見ごたえのある本なのですが…予想に反して大半の素材がコットンでした(笑)。

いやあ、毛布と言ったらウールかと思い込んでいましたが、そういえば綿毛布というものもありますよねー。というかわざわざ綿毛布というくらいだから、単に毛布と言ったらウールかと思ってたというか…。アメリカではコットンの毛布が普通だったりするのかな…。

Part1に「赤ちゃんにベストな素材」の話があるのでちゃんと読んだら「コットンがいいよね!」って書いてあるのかもしれません。

Contentsに作品タイトルと合わせて技法も紹介されていたので、技法を羅列してみます。

  • 4枚綜絖
    • Plain Weave×6
    • Broken Twill
    • Basket Weave
    • Rose Path Twill×2
    • Twill×2
    • Dornick Twill Check
    • Canvas Weave
    • Huck Lace
    • Overshot×2
    • Shadow Weave×2
    • Bronson Lace
    • Bird's Eye Twill

  • 8枚綜絖
    • Summer and Winter
    • Turned Twill×2
    • Undulating Twill
    • M's and O's
    • Huck Lace with Color and Weave Effects
    • Twill
    • Advancing Twill
    • Basket Weave
    • M's and W's
    • Overshot
    • Double Weave
    • Point Twill


なかなか色々でそそられます。というわけで「どんなウールの糸を使っているか」という当初目的は果たせなかったのですが、割と面白い本です。

ところでさっき巻末の本の紹介ページを見ていたら、見覚えのある本が。『finger weaving』って。あー、箕輪先生の指織りの本の英語版出した出版社だったのか!と思いました。
(ということはゆび織りの本が出たよりも後に買ったのですね。もっと前に買った本かと思ってました…)
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『すてきな手織り』

 2021-08-25
再び、15年以上下書き状態だった日本ヴォーグ社の本。下書き状態のまま放置していた本はこれが最後です。
(紹介していない本はまだありますが…)



2004年に出た本です。新刊ではもうないのかも。定価は1000円(+消費税)でした。

本の中で使用している織り機
オリヴィエ40・オリヴィエ60
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
本の内容
  • 作品
    1. お洒落のスパイス ショール&マフラー
      16点
    2. 心なごむ空間 テーブルウエア、インテリア小物
      卓上マット系・コースター系・タペストリー系・クッション
    3. 女の楽しみ バッグとポーチ
      ショルダーバッグ大1・小1、ポーチ×3・ハンドバッグ×3
    4. 粋にお出かけ マフラー、ショールと袋もの
      マフラー・巾着×3・お揃いのマフラーとハンドバッグ

  • マフラーを織りましょう
    織り機について、たて糸を用意する、たて糸を張る、よこ糸を用意する、織る、仕上げ。
  • 模様の織り方
    レース織り・浮き織り・はさみ織り・ルーピング・チェイニング

「模様の織り方」として技法がまとまっていたり、使用している糸の写真がある辺り、『手織りのおしゃれ小物』よりいい!…と思ったのですが。

作品名が、作り方ページどころか作品の写真ページにもない(笑)。

「粋にお出かけ マフラー、ショールと袋もの」は何故、「お洒落のスパイス ショール&マフラー」や「女の楽しみ バッグとポーチ」に入れなかったのか謎ですね…。あえていうなら、男性っぽいのと、マフラーとバッグのセットのものがこの章ですかね…?(そうとも言い切れない作品も…)

あと、作り方ページにポイントがちょっとしか書いてないのも『手織りのおしゃれ小物』と同じですが、『手織りのおしゃれ小物』よりは、難しくない(手ですくって綾織りしろとかはない)ので、どうにかなりそうな気はします。


本の作り方については、日本ヴォーグ社がこういう作りで、こっちの本の方が先に出たので、『手織りのおしゃれ小物』は、こっちの本にないことをやろうとして難しくなった、とかでしょうかね…???

まあ基本的にその年に出した糸の作品紹介なのかなと思うので、15年も経ってからしみじみ見る人がいることは想定されていないのかな…。(多分、もうない糸も多いかと…。作りたいと思った時に似た糸を探すためにも、カラー写真での糸の紹介は重要ですが、それはリッチモアさん的に求めていないでしょう…笑)


参考用語
あ行:綾織り,、浮き織り
た行:経糸、チェイニング
は行:はさみ織り
や行:緯糸
ら行:ルーピング、レース織り

『手織りのおしゃれ小物』

 2021-08-24
最近、織ったり染めたり紡いだり縫ったりしてませんね。いやたまーに織ってはいますが、完成してないのでブログに書くことがない…。棉の生育位しか…。

というわけで久しぶりに本の紹介を。

『手軽に楽しむ手織りの小物―かんたんに使える卓上手織り機で小物作りを』で、
旧・がらくた織物工房開設時にいずれ紹介しようと下書きで題名だけ書いてあった本が実はまだあります。10年以上下書きのままだったわけですね!
雄鶏社がなくなった時に雄鶏社の本は一気に紹介したんですがね…。雄鶏社以外のがまだ。
というわけで、ブティック社の本です。もう、新刊では販売していないかな?

と書いていましたが。そう書いた日からも5年近く経ってました。15年以上下書き状態だった日本ヴォーグ社の本です。




本の中で使用している織り機
オリヴィエ40・オリヴィエ60
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
本の内容
  • 作品
    1. お家が楽しい!生活雑貨
      ランチョンマット×3・コースター・タペストリー×4・マット・ランナー×2・ミニ座布団(と言ってもクッションに見える)
    2. 四季のショール&マフラー
      ショール×6・マーガレット×2・マフラー×9・ストール×2
    3. 和調のバッグ
      バッグ&ミニバッグ・名刺入れ+タバコ入れ・巾着・ショルダーバッグ・バッグ&ポーチ

  • チェックのマフラーを織ってみる
    …と目次にはありますが、本文だと「チェックのマフラーを織ってみましょう」。
    オリヴィエについて、たて糸を用意する、たて糸を張る、よこ糸を用意する、織る、仕上げ。

作品の数は、同じNo.でa,bとなっているものは二個あっても1と数えました。
でも、バッグ&ミニバッグ・名刺入れ+タバコ入れ・バッグ&ポーチは、そういう作品名なのですが、No.が違っていたので、作品はNo.1~39まであります。

各作品の写真ページに、作品名とデザインした人と糸の名前しかなくて、何の技法を使ってるとかが作り方頁にしかないんです。
で、作り方ページには作品名がない…。
マフラー一本だけは、「チェックのマフラーを織ってみる」で詳しく説明がありますが、他の作品については、作り方ページでも織りのポイントは2行位しか書いてないので、総じて不親切な感じがします…。

よくよく読めば、マットの一部はルーピングをあとでカットしてあって足触りが気になる、とか、上から別布を載せたかのように見えるけど綴れ織りのタペストリーなんですね!とか、あーこの辺の色が違うのははさみ織りですかとか、めちゃくちゃ大胆な空きのタペストリーですねとか、どう織ってるのかと思ったらすくって綾織りでしたかとか、あ、この柄すくい織りですかとか、このL字ショールははいでL字にしてるんですねー!とか、このストールは太い糸と細い糸が交互だから表と裏がかなり違う雰囲気になるんですね!…とか、わかります。


参考用語
あ行:綾織り
さ行:すくい織り
た行:経糸、綴れ織り
は行:はさみ織り
や行:緯糸
ら行:ルーピング

『手軽に楽しむ手織りの小物―かんたんに使える卓上手織り機で小物作りを』

 2016-09-13
旧・がらくた織物工房開設時にいずれ紹介しようと下書きで題名だけ書いてあった本が実はまだあります。10年以上下書きのままだったわけですね!
雄鶏社がなくなった時に雄鶏社の本は一気に紹介したんですがね…。雄鶏社以外のがまだ。
というわけで、ブティック社の本です。もう、新刊では販売していないかな?

4834716333手軽に楽しむ手織りの小物―かんたんに使える卓上手織り機で小物作りを (レディブティックシリーズ (1633))
ブティック社 2001-03

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本の中で使用している織り機
オリヴィエ・オリヴィエヴェガ
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
サンプラー
経糸密度を変える、経糸を数色使ってストライプ・緯糸も数色使ってチェック、2色で織る模様いろいろ、細い経糸を使って緯糸が見えないマットに適した織り方・綴れ織り(名前は特に挙げられていませんが、ラーヌ織りと思しきものも)・ノッティング、平織りのテクニック色々(はさみ織り・飛び通し・レース織り・浮き織り・素材を変える)
サンプラーの柄を生かして
綴れ織りのカラフルコースター、チェックの花瓶カバーと花瓶敷き、浮き織りのテーブルセンター、細い経糸でマット、はさみ織りのタペストリー
マフラー&ストール
バッグ&小物
バッグ、ショルダーバッグ、巾着、携帯電話入れ(ただし、当時の携帯電話なので大分細くてストレート型)、ポーチ、
素敵なインテリア
テーブルセンター、クッション、タペストリー、マット、色紙掛け、ランチョンマット、ティーセット(ティーコゼー・ティーマット・ポットつかみ)、フロアマット、レターラック

多分、オリヴィエヴェガ新発売に合わせて作られた本じゃないかなーと。

色合いがどれもこれも好みの作品が多いのですが、果たして今も販売している糸なのか疑問ですねえ…。糸の寿命ってけっこう短いですよね…。定番以外は。

この本を見て、色紙掛けを作るのもいいなあと思ったものでした。いやあ、大学時代にいただいた書の色紙とかがありまして…。


参考用語
あ行:浮き織り
さ行:綜絖
た行:経糸、綴れ織り
な行:ノッティング
は行:はさみ織り、平織り
や行:緯糸
ら行:ラーヌ織り、レース織り

『SIMPLE WEAVES』

 2014-10-05
1570765553Simple Weaves: Over 30 Classic Patterns and Fresh New Styles
Birgitta Bengtsson Bjork Tina Ignell Bengt Arne Ignell
Trafalgar Square Pub 2012-08

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先月行った北欧旅行では、ヴェブ・メッサに行くことになっていたので、「よし!糸を買うぞ!」と思っていました。
無為に買ってもしょうがないので、何が欲しいのかあらかじめチェックしました。
その際にチェックしまくったのが、この本。

実は前回の北欧旅行で、『NYA VÄVAR』を購入していました。ヘルシンキで。
ヘルシンキで同じ本のスウェーデン語版とフィンランド語版が売られていて、
日本円換算するとスウェーデン語版の方が安いような気がしたのと、
まだスウェーデン語の方がわかる(その前の北欧旅行で、スウェーデンでは織りの本を買っていたため)ため、スウェーデン語版を購入しました。

前回の北欧旅行ではあまり惹かれる織りの本に巡り会わなかったのですが、この本はよかったので。
…そしたらよかっただけのことはあったのでしょう、1年後位に英語版が出たことを「ちまちま織り工房」さんのブログで知りました。

スウェーデン語版を持っているので悩みましたが、スウェーデン語より英語の方がまだわかります。
英語とスウェーデン語の織り用語の対応にも役立つかもしれない、と思って英語版も買いました。いや、『VÄV&WEAVE』という本が対応に役立つと聞いていたのですが、その本は入手できそうになかったので。

というわけでスウェーデン語版『NYA VÄVAR』と英語版『SIMPLE WEAVES』を持っています。
今回の旅でもウメオでこの本が売られていましたので、近年出た織りの良書、なのではないかと思います。

内容は以下の通り。

Plain Weave and Twill
チェックとストライプのハンドタオルやクッションカバー
チェックとストライプのブランケット
裂き織りのラグ
Canvas and Spot Weave
キャンバス織りのテーブル敷き
キャンバス織りの枕カバー(写真で見たところクッションカバーっぽいですが)
スポット織りのファブリック(写真で見たところ座布団カバーに見えます)
Monk's Belt and Honeycomb
Monk's Beltで織って裏にシープスキンを縫い付けたもの
Monk's Beltのバリエーションで壁掛けとかランナーとかクッションカバー
Honeycombのクッションカバー
Rosepath
ローズパスの枕カバー
ローズパスのストライプのハンドタオル
ローズパスのラグ
Overshot and Jämtlandsdräll(crackle)
オーバーショットのランナー
ヤムトランズドレル(crackle)のブランケットや枕カバー
ヤムトランズドレル(crackle)のラグ
ワッフル織り
ワッフル織りのハンドタオル
ワッフル織りのハンドタオルまたは綿ブランケット
ワッフル織りのラグ
ワッフル織りでバスローブ
ワッフル織りの枕カバー
Twills
Goose-eyeのブランケット
ヘリンボーンの枕カバーとかタオルとかテーブルランナー
Sheer Curtains
Color Effects
Hound's-Toothチェックの色々な作品(枕カバーとかタオルとかテーブルランナー)
平織りで色効果の枕カバー色々
綾織りで色効果のラグ
M's and O's and Halvdräll
Halvdrällの枕カバーやテーブルランナー
Halvdrällのウールのラグ
M's and O'sのゲストタオル
Block Damask(True Dräll)
リネンのカーテン
ウールのブランケット
チェッカーボードのウールラグ
ダマスクのテーブルランナー

作品として掲載されていますが、こういう織り方があって、これではこういうものを織るといい、みたいに書いてあるように思います。
それで糸の量も1m織るにはどの位いる、というように書いてあります。

とにかく、どれもこれも様子がいい!どれも織りたくなっちゃいます!

というわけで、この本の作品を織りたい!とこの本で糸チェック。
一応、最小の作品を織るにはどの位要るのかをメモっていきました。あちこちの作品で同じ糸を使用しているので、使用している糸の種類はそんなに多くありません。ウールと綿麻と綿とリネン、、かな。
全作品分の糸を買ったらとんでもないことになるので、糸の種類ごとに1作品は織れるくらいだけを買ってきました。どんな糸かがわかれば、あとは日本で同じ感じの糸を探せば…と言ったら、「同じ感じの糸、ないのよね…」と同行の方に言われてしまいましたが…(^^;。

まあ買ってきた糸でも6作品位は織れる…のかな?
6つも織るのに、私では一体何年かかるのか…。



(2016/9/13追記)今日「作品集的」カテゴリに一つ追加したところ、この記事が途中までしかアップされていないことに気付きました。旧ブログからの移行時に、落ちたみたいですね。Ä以下が。
幸い旧ブログもまだ残してあったので、コピーで再現しました。

『色で遊ぶ 素材で楽しむ 手織りこもの』

 2013-01-14
色で遊ぶ 素材で楽しむ 手織りこもの (Heart Warming Life Series)色で遊ぶ 素材で楽しむ 手織りこもの (Heart Warming Life Series)

日本ヴォーグ社 2012-10-30
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本屋さんでこの本を見かけた時「あ、私がいる」と思って手にとりました。
いやほら……「手織『りこ』もの」。
本名より馴染み深いあだ名なので、何か反応しちゃうんですよ……。

手にとって、この手の、本屋で売られる入門書的な織りの本って久しぶりだなあ、と思いました。
内容はというと、まきもの以外の、実用的なものもけっこう載っているのが私的にポイント高いです。

三部構成で、

暮らしに華を添える かわいい糸で遊ぶ手織り
織機:AVRIL LOOM-30
表情豊かな色を重ねる 暮らしを彩る手織り
織機:ハマナカ オリヴィエ アルテア
ナチュラル素材を生かす 風合いを楽しむ手織り
織機:クロバー 咲きおり

となっていますが、まあどの作品もどの織機でも織れる筈。
ああ、AVRILのは30cm幅なので、そういう意味ではそれ以上の幅のものは織れませんが……。


「暮らしに華を添える かわいい糸で遊ぶ手織り」の掲載作品
マフラー、サイコロバッグ、サイコロ巾着、スヌードマフラー、ティペット風ストール、ストール、パタパタポーチ、テーブルセンター、ポケットティッシュカバー、鍋つかみ
「表情豊かな色を重ねる 暮らしを彩る手織り」の掲載作品
ランチョンマット&コースター、キッチンクロス、あずま袋、フロアマット、クッションカバー、トートバッグ、ストール、巾着、カードケース、マフラー
「ナチュラル素材を生かす 風合いを楽しむ手織り」の掲載作品
ポットマット、ティーマット、小物入れ、ティッシュカバー、クッションカバー、ポーチ、ストール、裂き織りトートバッグ、ニット帽(って書いてあるんですが、それは何だか間違ってませんかねえ……)、ストール

そのほか、手織りの基本についての章があり、「糸のはなし」「柄のはなし」「フリンジのはなし」「手織りQ&A」があります。柄のところでは、無地の平織り、縦縞、横縞、ギンガムチェック、タータン、千鳥格子、あじろ織り、もじり織り(からみ織り)、透かし織り(緯糸をとばす例が出ている)が紹介されています。

織り技法の紹介がいいとかではなく、(上にも書きましたが)掲載作品の多彩さに心惹かれる本でしょうか。例えばパタパタポーチは長く織って折り畳むことで3つのポケットがあるポーチを作るもの。ティッシュケースカバーは最初からスリットを入れて織っておいて、形作りやすくしてあるもの。ポケットティッシュカバーとか、カードケースも作りたいですね。今度からサンプル織りをする時は11cm幅か13cm幅にしようと思いました(笑)。


参考用語
あ行:あじろ織り
か行:からみ織り、ギンガムチェック
さ行:裂き織り
た行:タータン、千鳥格子
は行:平織り
や行:緯糸

『手織りを楽しむ まきものデザイン150』

 2012-10-27
441681206X手織りを楽しむ まきものデザイン150: 四季折々のマフラー、ストール、ショールをつくる
箕輪 直子
誠文堂新光社 2012-10-22

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各種技法で色々なまきものを作っている本です。カテゴリーはちょっと悩みましたが、「作品画像を大きく!」が売りの本らしいので、「作品集的」にしておきました。
(いや、箕輪先生がおっしゃるには、売りというか一番の特徴は「この厚みでこの値段!」なんだそうですが……笑)。ちなみに、本文176ページでフルカラー1800円。自立します(笑)。

大々的にタイトルに150と出ていますが、実は作品数は160。

内訳はこんな感じ。

変わり糸を織る
21種類。モヘヤ、スラブ糸、ループヤーン、ファータイプの糸、ラメモール、ボッブルネップ糸、布を裂いた糸、スラブテープ、リボンヤーンといった変わり糸を使う場合のアイディアが満載。色違いもあるので、技法としては13種類でしょうか。
プレーンな糸で格子デザイン
39種類。千鳥格子のバリエーション、あじろ織りのバリエーション、ななこ織りのバリエーション、2色の糸だけでグラデーション効果、タータンタイプのチェックのバリエーションです。千鳥格子やあじろ織りは縦半分は一色になるように織ったりもしています。技法(?)としては18種類。
綾織りバリエーション
9種類。2/2の綾織り、1/2の綾織り、綾千鳥、山形斜文、杉綾織り、曲がり斜文の6種類の綾織りが載っています。この章にはリジットヘドル機で織るための説明はないようです。(でもすごい人は拾って実現するんですよね……)
二重織りとダブルビーム
10種類。二重織り、風通絣のほか、経糸の巻き取り部分が二ヶ所ある特殊な織機でなくても、織機が2台あれば、ダブルビームができますよ、ということで、ダブルビームの作品が掲載されています。
4枚ソウコウの組織織り
16種類。浮き織り、花織り、メガネ織り、ワッフル織り、オーバーショット、ヤムトランド織り、変口斜線織り、サマーアンドウィンターが載っています。4枚綜絖の章なのに、ほとんどの作品にリジットヘドルで織る説明も載っています。
平織り+ステッチで飾って
9種類。コラム的にステッチで飾るとか、巻結びで止めるとかが紹介されています。
透かし柄
17種類。もじり織り、観音紗、変わりもじり、かごもじり、ポイントもじり、六角もじり、ハック織り、あとから糸を抜くもの、太さの違う糸で格子に。
タイトルが「マフラー」でないのは、マフラーだと冬場しか本屋さんに置いてもらえないからだということですが、夏向きなのはやはりこの章でしょうねえ。
2枚ソウコウの組織織り
11種類。スペース織り、ノット織り、よこ引き返し織り、たて引き返し織り。ちなみに表紙はこの章のノット織りのグラデーションマフラーです。当初予定ではこれは表紙ではなかったそうなのですが、目をひく表紙なんじゃないかと思います。ただ、大変冬物の本っぽく見えますが……。
オフルーム(OFF LOOM)~織機を使わない手織り~
9種類。コラム的に、織機なしで織る方法が紹介されています。具体的にはカード織り、ゆびおり、スプラング。マフラー展に行った時に、スプラングの作品を見てかな、「組みひもみたいな感じですか??」と訊いたら、駄洒落の伝道師さんに、「組紐は端からだけど、これは真ん中から」と言われました。本を見て真ん中からという意味が理解できたかも……。
飛ばして、ずらして模様織り
12種類。スキップ織り、はさみ織り、浮き織り、風車柄、刺し子織り、たて飛びツイスト織り、斜線織り、ダブルケーブル織り。8技法です。
草木染めと絣
7種類。コラム的に、キッチンで楽しむ草木染め(電子レンジでのレインボー染めもあり)、染めずに市販の段染め糸を使って斜め絣マフラーが紹介されています。

盛りだくさんです。

このほか、手織りの基礎知識として、織り図の見方とか、仕上げの仕方なども載っています。
ところで織り図の見方なんですが。一番端っこに経糸の色とか緯糸の色が載っているのって、多分織り図としてはそんなに一般的じゃないですよね……?手持ちのカラーの織り図の本では、綜絖の通し方とか踏み木の踏み方の部分が、糸の色になっているようです。
この本で、一番端に色が載っているのは、多分、うちの組織図マクロを採用して下さったからだと思うのですが……。そして私が何故、綜絖の通し方や踏み木の踏み方とは別に色の行や列を作ったかというと、その方がプログラムが楽だったからです(^^;。
すみません、楽な方に逃げて。で、でも、直感的にわからなくはないレベルですよね???

尚、掲載作品のいくつかは、キットになっているので、箕輪先生の2012年10月のブログで、詳しく紹介されています。

『あこがれの手織り―初めてでも織れるレッスンつき』

 2009-04-25
あこがれの手織り―初めてでも織れるレッスンつきあこがれの手織り―初めてでも織れるレッスンつき
雄鶏社

雄鶏社 2003-01
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雄鶏社ショックで、本の紹介を……3日連続でやって「やればできるじゃん!?私!」と思っていたのですが、木曜金曜までは体力が続きませんでした。

そんなわけで睡眠をとって復調した土曜日。またまた雄鶏社の本の紹介です。はじめて、たのしい、と来て、(裂き織りの本はちょっとタイプが違うからノーカウント)、次は「あこがれの」です。
これで3冊目だというのに、ちゃんと心惹かれる作品が載っている辺り、やるなあ雄鶏社。という感じです。本当になくすのは惜しい出版社です。


本の中で使用している織り機
オリヴィエ
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
しつらえる
テーブルランナー・コースター・ポットカバーのセット、裂き織りのランナー、緯糸をクロスさせたテーブルセンター、裂き織りのクッション、ブランケット、マット、クッション
かざる
タペストリー、フレーム、カフェカーテン、ドライフラワーを織り込んだタペストリー、ランプシェード、ビーズを織り込んだのれん、テーブルマット、あじろ織りのマット
よそおう
マフラー×3、夏のストール×3、帽子、ポシェット、丸底巾着、ぺたんこ巾着、バゲットバッグ、アンダリヤのバッグとポーチ
まとう
ショール×4、バッグとミニマフラーとベスト、ポンチョ風ベスト、裂き織りの帯、オーバーワンピース、コート

掲載されている技法
基本的に平織り。はさみ織り、マット織り、浮き織り、あじろ織り、綾織り(指を使って)、レース織り(からみ織り)、引き返し織り、ななこ織り、うね織り、とび通し(スペース織り)


リジットヘドル機で出来る織り方(平織り)を見開き2頁で紹介しているページがあって、そこに、千鳥格子、あじろ織り、レース織り(からみ織り)、浮き織り、マット織り、ななこ織り、うね織り、とび通し(スペース織り)、ノッティングが掲載されています。

糸の縮絨率の違いを利用して、スチームアイロンをかけて凸凹にしているショールが……いい感じで。要するに私、凸凹があるものが好きなだけですか?と今書いていて思いました……。

参考用語
あ行:あじろ織り、綾織り、浮き織り、うね織り
か行:からみ織り
さ行:裂き織り、縮絨、スペース織り、綜絖
な行:ななこ織り、ノッティング
は行:はさみ織り、引き返し織り、平織り
ま行:マット織り
や行:緯糸
ら行:リジットへドル機

『たのしい手織り―わかりやすいレッスンつき』

 2009-04-22
たのしい手織り―わかりやすいレッスンつきたのしい手織り―わかりやすいレッスンつき

雄鶏社 2000-01
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また、雄鶏社の本です。
『はじめての手織り―やさしいレッスン』の次に出た本。
個人的に、1冊目が好評で慌てて出したような2冊目は大概の場合出来がいまいちだと思うのですが(料理の本とか)。この本は1年間を開けてじっくり作ったのか、なかなか好ましいです。


本の中で使用している織り機
オリヴィエ
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
インテリア
マルチカバー、ランプシェード、タペストリー、テーブルセンター(裂き織り、エスニック風)、クッション(四角、筒型)、パーテーション、ラグマット(裂き織り)、フレーム(絵織り、エスニック調)、マガジンラック、ブランケット、ブックカバー、
ショール&マフラー
ショール×7、マフラー×6
バッグ
かご風、室町袋風、裂き織り
お揃いのもの
ショールとポーチ、帽子とポシェットとマフラー、フードマフラーとバッグ、マフラーとショルダーバッグ

裂き織りベスト、浮き織り風のベストとバッグ、ポンチョ、ロングコートと帽子

掲載されている技法
基本的に平織り。レース織り(からみ織り)、浮き織り、はさみ織り、引き返し織り


服が載っているのがすごい!と思った覚えがあります。中でも最後のコートと帽子は、糸の縮絨率の違いを利用して、織り上がった後にスチームアイロンをかけて凸凹にしています。趣があって良いなあと思いました。
……これから自分でやるなら、強撚の糸と普通撚りの糸を紡いで作ればいいでしょうか?

参考用語
あ行:浮き織り
か行:からみ織り
さ行:裂き織り、綜絖
は行:はさみ織り、引き返し織り、平織り

『はじめての手織り―やさしいレッスン』

 2009-04-21
はじめての手織り―やさしいレッスンはじめての手織り―やさしいレッスン

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雄鶏社 自己破産」に驚き、早速雄鶏社の本で未紹介のものを紹介。だって紹介したくても世になくなってしまうかもしれないじゃないですか!いえ、会社があっても、絶版することはあるわけですが。

一時、普通に本屋の手芸コーナーに卓上織り機を使った織りの本が並ぶようになった時期がありました。私の記憶にある限り、この本はそのさきがけの本です。
# 厳密に言うとその3年前に『花と緑の染織』が普通に本屋の手芸コーナーに出ていて買いましたが。

多分、『はじめての手織り―やさしいレッスン』でそれなりの成果があったから、続々出たんじゃないかなあと勝手に考えています。


本の中で使用している織り機
オリヴィエ
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品

キッチン&ダイニング用
ランチョンマット&コースター・鍋つかみ&鍋敷き・ティーコゼー&ティーマット
リビング用
タペストリー×2・ランナー・テーブルセンター・のれん・ブランケット大と小
部屋用(というかその他?)
ランプシェード・サンプラー・ウォールポケット・クッション×3?・フレーム
バッグ&ポーチ
トートバッグ・ハンドルつきバッグ・化粧ポーチ・巾着ポーチ
ファッションアイテム
マフラー×6・ストール×3・夏のストール×4

掲載されている技法
基本的に平織り。抜き織りとレース織り(からみ織り)を少々。その他、技法の名前は載っていませんが、縫い取り、引き返し織りと思しきこともしています。
技法ではありませんが、裂き織り、綴れ織りもあり。ビーズを入れて織ったものもあり。

ほとんど平織りで糸次第の作品が多いですが、いい感じです。スリットを利用したウォールポケットが特に気に入っています。
作品種別が多彩なのもいいです。

参考用語
あ行:浮き織り
か行:からみ織り
さ行:裂き織り、スリット、綜絖
た行:綴れ織り
な行:縫い取り、抜き織り
は行:引き返し織り、平織り

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