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『The Techniques of Tablet Weaving』

 2020-07-11
GTTの使い方を模索している今日この頃なわけですが。
GTTのHPに置いてあるマニュアルは、v1.06用です。
そして現在DLできるGTTはv1.17です。その間に機能が増えているのですが、当然増えた機能についての記載がありません。以前にも書いていますが、Brocade PatternとTwist-Patternですね。サンプルがあるのでこういう柄が作れるんだーというのはわかるのですが、どういう織りなのかがわからないので、どう織るのかもさっぱり…(苦笑)。
これらが載っている本ないかな…載っているとしたら、やっぱあれかな…、と、Amazonの欲しいものリストに長いこと入れてあった本をポチっと…。
これです。Peter Collingwood氏著。1982年に出版された本を2005年に復刻した本。

そして今日届いたわけですが。最初の感想。「…でかっ」。

いや、ちゃんと商品紹介ページに21.6 x 1.9 x 28 cmって書いてあったんですけどね。あんまりここを見てサイズを想像してなかったというか…。なんとなく表紙のカード織り作品が実物大な気がしていて、2,3cm幅のものなのかなという感じでいたので、せいぜいB5位の本の気がしていたというか…。
とんでもなかった。表紙のカード織り作品の幅は、5.6cmありました…。
しかも多分21.6 x 1.9 x 28 cmって、本文のサイズですね。表紙のサイズは22.4×29cm、表紙を含めた厚みは2.4cm位かな…。

で、次に本文を見て、「紙、うすっ」。
2.4cmってけっこうな厚みじゃないですか。それで紙が薄いんですよ。一体何ページあるのか。
勿論ページ数も商品紹介ページに324頁って書いてありますけどね…。
そしてよくよく触ったら上質紙位の厚みはありそうなので、そこまで薄くもなかったんですけどね…。
でも『手織り大全』と同じ紙だったら、手織り大全より8mmくらい太かったと思われます。

そして何より字が小さい…。イラストが多いので、一ページまるまる字ってことはまずないのですが、本文だけだったら一ページに60行入ると思います。

え、私こんなに大量の英文読む気力ないな…。

何分高校時代英語の予習は2行で眠くなっていた人です…。
ま、まあなんとか図を頼りに、必要なところだけ読むかな…。今は翻訳サイトという有難いものもありますしね…。

内容読む前から挫折していますが、とりあえず目次です。

  1. Historical Introduction(歴史の紹介)
  2. Introduction of Terms Used(使った用語の紹介)
  3. Equipment(道具)
  4. Yarns(糸)
  5. Warping(整経)
  6. Threading and Manipulation of the Tablets(通し方とカード操作)(カード操作は回すのとひねるのと)
  7. Starting, Finishing and Varying the Width of a Band(最初と最後とバンド幅の変更)
  8. Warp-Twined Bands and Their Characteristics(経糸が絡まったバンドとその特徴)(経糸が絡まったバンドって要はカード織りしたバンドってことかな、と。で8章と9章は単純に前回りと後ろ回りだけのものかと)
  9. Warp-Twined Bands with all Cords Equally Twined between Successive Picks
  10. Warp-Twined Bands With All Codes Not Equally Twined Between Successive Picks
  11. Bands Whose Structure is Predominantly Plain Weave, Hopsack, Gauze or Twill(主に平織り、ホップサック、ガーゼ、綾織りの構造のバンド)(ここに二重織りも出てくる)
  12. (あ、誤字発見。目次で11になってるけど12)Bands Whose Structure is a Double-Faced Weave Based on 3-Span Warp Floats in Alternate Alignment(よくわからないが、両面織り(昼夜織)の話)
  13. Weft-Patterning of Tablet-Woven Bands(緯糸での効果の話)
  14. Using an Extra Non-Twining Warp(絡まない経糸を足して使う)
  15. Special Warp and Weft Manipulation Unrelated to the Weave Structure(特殊な経糸と緯糸の操作)(チューブにする方法とか載っている)
  16. Other Possibilities
  17. Ways of Producing a Warp Twined Structure Without Tablets(カードなしで経糸が絡まった構造を作る方法?)(日本の組紐などが紹介されている)


元々の目的であるBrocade Patternは13章に載っていそうで、Twistは…載ってますが、うーんGTTでいってるTwistはこの本のTwistと同じ意味なのかどうか…(GTTのTwistのサンプルはアルファベットばっかり載ってるんですよね…)。

とりあえずもうちょっと読んでみないことには何とも…。

(2021/4/3 ちょっと追記しました。主に各章の内容について)
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『カード織り ベルト織り』

 2020-06-13
最近カード織りづいていましたし、てっきりとっくに紹介していると思ったらしていませんでした。
「カード織り ベルト織り」掲載作品展については書いていたので、どうもそれと記憶が混じっていたっぽい。
というわけで今更ですが、本の紹介をします!



内容はざっくり次の通り。

ベルト織り
  • 基本
    • シンプルなベルト織り
    • 浮き織りのベルト織り
    • 畝織りのベルト織り
    • ピックアップのベルト織り
  • それぞれの織り方によるパターン
  • 作品例
    • ベルト[シンプルなベルト織り]
    • キャップの縁飾り[畝織り]
    • カメラのストラップ[ピックアップのベルト織り]
    • バッグの縁飾り[ピックアップのベルト織り]
    • 市松模様のテープ(をシャツに縫い付ける)[シンプルなベルト織り]
    • モノクロのストラップ[ピックアップのベルト織り]
    • 浮き織りパターンの縁飾り

カード織り
  • 基本(この中で、同じ通し方での回転数の違いによる模様の違いも紹介されている)
  • パターン
    • 作品に使われているパターン
    • 10枚カードでのバリエーション

  • 作品例
    • くつひも
    • ストラップ(絵柄の出る織り方)
    • ウールのバレッタ
    • ビーズの入った縁飾り



ただの紐状のもので終わってなくて、それぞれ作品になっているところがいいと思いました。特にくつひもをカード織りで作ることなんて考えてもみなかった!
あと縁飾りとしての利用が多いですが、なるほど、縁を作ったもので飾れば、シンプルなバッグとかシャツとかも一気に個性的なものになりますよね。買ったらシンプルすぎるシャツがあってなんかしようと思っているのですが、縁飾りもいいなあと思いました。

カード織りに限定して言うと、図中の矢印はどっちからどっちに通すかと、通した紐のどっち側が固定側かが、誤解のしようがなく明記されているのがいいですね。いや当たり前のようですが、書いてないか、よくわからない本多いですからね??前にも「カード織りのこと」で混乱していますが。

ほかにこの本の特徴的なことというと、織り機にセットしてやってもいい、というのがベルト織りでもカード織りでも書いてあること、あと緯糸は半分に割って左右両方から入れることですかね。
腰ひもにかける場合シャトル2本を使うのも特徴的?私は今はこの方式(シャトル2本)でやってます。ベルトに直接結びつけるより断然いいです。

もったいないことがひとつ。背表紙がシンプルすぎて本屋で目立たない(笑)。表紙はなかなかインパクトがあるので、平積みや面陳列なら目を引くと思うのですが、本屋さんじゃ大体棚差しですよねえ…。

そしてこの本で不思議なことが一つ。『カード織り ベルト織り』って題名なのに、何故中身はベルト織りが先でカード織りが後なんだろうな???ということです(笑)。

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『紐を織る—スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り』

 2016-08-17
4835453875紐を織る—スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り
山梨 幹子
復刊ドットコム 2016-08-23

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予約した『紐を織る』が届きました。
帯の文言は表側が「日本で唯一! 『紐織り』の名教本がついに復刊!! 北欧の伝統的な織物『紐織り(バンドウィービング)』。織物愛好家が、待ちに待った教本です。」。
裏側が「もう海外の教本は必要なし!ロープ作りに端を発し、古くは古代エジプトの墓からも発見された『紐織り』。その後は北欧を中心に世界中のいたるところに広まってきた伝統的な織物です。その可愛い『紐織り』の技術・作品を多数紹介!!愛好家、垂涎の一冊です。」。
…いや、海外の本も買いますけど(笑)。

さて内容は以下の通り。

I ”紐を織る”小史
4ページに渡って、紐がいつごろから作られ、どのように使われてきたかという話。プレイトウィービングは「編み」なのでこの本では割愛している、ということも書かれています。
II バンドウィービング
  1. バンドウィービングについて
  2. バンドウィービングの用具(「織機を使用しない場合」と「織機を使用する場合」について)
  3. 織り始める前の準備(織機を使用しない場合の、デザインから経糸の準備まで)
  4. 織り始める(緯糸の準備と織り)
  5. バンドウィービングのパターン(基本は緯糸が見える縦縞、緯糸が見えない縦縞、緯糸が見えない横縞、チェック、つづれ)
  6. バンドに模様を織り込む作品例(模様を織り込む場合のデザインの決め方と織り方)
  7. バンドウィービング織機を使って織る(織機の場合糸綜絖なので、使える糸の種類が増え、また経糸の本数も増やせる。長く織る場合は織機を使うと便利)
  8. バンドウィービング参考作品集(No.101~178まで78種類の設計図と写真)

III カードウィービング
  1. カードウィービングについて
  2. カードウィービングの用具(4ツ穴カードの型紙付き)
  3. 織り始める前の準備(10枚のカードを使う場合を例として、デザインから経糸準備まで)
  4. 織り始める
  5. カードウィービングのメカニズム(デザインを考える時に有益な、システマティックな話)
  6. 3ツ穴カードで織る(3ツ穴カードの型紙付き)
  7. カードウィービングの応用による変り紐(丸いブレード、二重織、フリンジ、ボタンホール)
  8. カードウィービング参考作品集(No.201~232まで32種類の設計図と写真)

IV ”紐を織る"仕上げと利用法
糸端の始末、紐の利用方法(かがって幅広にしてバッグなど、ネクタイの作り方。その他世の紐製品のイラスト)

基本的に白黒ですが、何ページかカラー写真頁があります。
掲載されているのは、次のとおりで何故か全作品ではありません(^^;。
  • バンドウィービングのリードの写真
  • バンドウィービングの作品例No.101~170のカラー写真
  • カードウィービングの作品例No.207~230のカラー写真


この本は、「1978年に美術出版社より刊行された『新技法シリーズ 紐を織る スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り』を底本とし、一部改訂して復刊いたしました」だそうですが。底本も大昔に借りて読んだことはあるのですが、さすがにどの程度改定されたのかは全くわかりません。
表紙の色は違いますが。あと、一部の糸はヤマナシヘムスロイドで取り扱っていますと、ヤマナシヘムスロイドの住所やURLが書いてあるのも、底本と違うと思いますが…。

作品もいっぱい載っていますし、自分でデザインできるようにとの配慮もされている。いい本だと思います。
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『LAUTANAUHAT』

 2014-10-07
LAUTANAUHATLAUTANAUHAT -suunnittelu ja kutominen-
ISBN 978-951-31-5594-0
本体価格 €25.90※ 2014/9購入時。
発行元(多分) TAMMI
著者(多分) Maikki Karisto
B5より幅が1.5cmほど、高さが1.5cm高い、厚みは1.5cm位
ハードカバー、136頁位

北欧旅行中ヘルシンキでアカデミア書店に行ったら「WEAVE」と書いた段がありました。
でもあったのは、織りじゃないものと(…なんだっけな)このカード織りの本だけでした。

だけどこのカード織りの本は秀逸。
図がわかりやすい、気がします。
文章が全然わかりませんが。だってフィンランド語だもの…。スウェーデン語なら、過去に数冊買ったから少しはわかるのに…。

しかし図と中の作品がいい感じだったので買ってみました!
一応カード織りの仕組みは知っているわけなので、なんとかわかる…かもしれない…。

題名はフィンランド語→日本語翻訳をかけたら「ボードTAPES」になりました。…カードでテープ状のものを織るとかそういうことですかね??
サブタイトルは「設計と織り」でした。Design and Weavingですね!
ということはkutominenが織り!(それすらも初耳…)




コメントをいただいたついでに(?)表紙画像を載せてみました。表紙からしてもよさげじゃないですか??



(2019/5/3追記)
手仕事@タピオの国さんで、「各章の見出しの意訳(と内容)」を紹介してくださっています。
【カード織りの本】Lautanauhat ~カード織りの入門書~
それがわかるだけでもかなりハードルが下がった感がする…。

『カード織りのテキスタイル・ストラップづくり』

 2014-03-30
405606623Xカード織りのテキスタイル・ストラップづくり: プチ・ハンドメイド01 (Gakken Mook プチ・ハンドメイド 1)
ペシュカ:内田潤子
学研教育出版 2012-04-19

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最近本屋さんでよく見かける、道具と材料入りの入門ブックです。
「モノづくり系女子のためのお手軽クラフト プチ・ハンドメイド」の01のようです。一番がカード織りとは。お手軽クラフトとして認知された?

さて、その昔から私は織物に興味がある人でしたが、そうそう織り機を入手はできなかったので、体験できずにいました。
そんな学生時代、大学の図書館で『紐を織る』という本を発見。これによるとカード織りというものは、織り機がなくてもやれるじゃないですか!
というわけで、割れた下敷きを切ってカードを作り、家にあった残り糸で織ってみました。うちには手ごろな結びつける棒がなくて、ベランダの手すりに結び付けて、窓を開けて織った思い出が…。
やったおかげで仕組みはわかりましたが、使った糸が並太毛糸だったので、分厚いものができ…結局何にも使わないままでしたねえ。

そんなわけで経糸を結びつける棒さえあれば、お手軽にできるクラフトです。
そして、この本はカードも、糸もついているので、下敷きを切って用意する必要も、並太毛糸で作っちゃって何にも使えないようなものになってしまう心配もありません。
本の内容も織り方の説明がかなりわかりやすいと思います。

…でもなあ、本自体は薄いので、これで1500円はちょっとお高いように思います。
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