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カード織りのデザインアプリをWindowsで試してみる

 2019-03-10
前回書いた「iOS用のカード織りデザイナーをWindowsでミラーリングしてみる」を試してみ…ようとして挫折しました(笑)。
「FonePaw ScreenMo」が、導入できなかったんです(苦笑)。インストーラーが途中でエラーを起こして終わっちゃうんですよ。

というか、入れる前から「待てよ、ミラーリングということは、iPhoneで見える通りに見えるわけで、Windowsで拡大したところで、8列までしか表示されないものが全列見えるようになったりはしないのでは」と疑って、それじゃちょっと嬉しさがないなーと思っていたので、何が何でも入れてやるぜ!という気合が足りませんでした。

そういうわけでミラーリングはやめ。

Weavyの方をダウンロードしてみました。なお、Weavyは機能制限版の日本語版weavy_ja_workshop.zipと、フル機能版の英語版weavy_en.zipがあります。どちらもダウンロードしましたが、日本語版で慣れれば英語版も使えるだろうと、とりあえず日本語・機能限定版を解凍・実行してみました。

readme.txtがあったので読みました。
対象OSはWindows 95/98/Me/NT/2000/XPらしいです。ちょっと古いですね。でもまあWindows8.1や10でも動かないことはないでしょう。

起動方法は"weavy.exe"を実行してください、とありましたが、解凍したファイルの中には、weavy.batがありましたので、こちらを動かすのが好ましいと思われます。(実際、weavy.exeは少なくとも私の環境では動きませんでした。weavy.batだとjavaを指定しているので、問題なく動くのだろうと思います)
(2019/3/17追記。デフォルト設定だと、拡張子は非表示でしたね…。ええと解凍した中にweavyというのが二つあると思うのですが、種類が「アプリケーション」なのがexeファイルで、「Windowsバッチファイル」なのがbatファイルです。他の見分け方としては…サイズが小さい方がbatファイルです)

機能限定版だと、色が5色だけで、スタンダードデザインモードしか使えないそうです。
多色とフリーペインティングモードを使いたい場合は英語フル機能版をご利用くださいとのことです。
これが作られたのは2013年で、「日本語版は準備中です」とありますが、日本語フル機能版も、既に世にあるんですかね…。少なくとも見つけられていませんが。

ともあれ、機能限定版のweavy.batを起動してみました。
ウィンドウが2個立ち上がります。1個裏に隠れたりしているかもしれませんが、表に出してください。
カード織りソフト
この画像での左が編集用のウィンドウで、右がそれによってどういうデザインになるかを示すウィンドウですね。

manua_ja_workshop.pdfに使い方の説明が載っていますが、まあ説明がなくてもカード織りをやったことがある人なら何となくわかりますね。
とりあえず色を塗ってみます。
(2019/3/17追記。ここだけ若干悩んだんですが、塗って意味があるのはA,B,C,Dの4行だけみたいです。斜めなので行がわかりづらいですけど)
矢印のところも触って向きを変えてみます。
(2019/3/17追記。マウスポインタ―を持って行くと、カーソルが鉛筆形から変わります。変わった時に矢印を触ると、矢印の向きが変わります)
回すのもまえ4回、うしろ4回とか指定してみます。
(2019/3/17追記。ラジオボタンの「まえ」を選んで、その下のテキストボックスに4と入れて「けってい」をクリックすると、デザインの左下辺りに「まえ:4」と出ます。同様にラジオボタンの「うしろ」を選んで、4と入れて「けってい」をクリックすると、「うしろ:4」が追加されます)
カード織りソフト2
編集するとすぐ、デザイン表示画面に反映されるので、わかりやすいです。
あと、そもそもデザインするところも斜めになっているので、雰囲気をつかみやすい気がしますね。ただ、3の列辺りだとどこがAでどこがBだか混乱してきますが(笑)。
そして何故列は0始まりなのかも悩むところですが…。いやプログラマとしては始まりが0なのはわかるんですがー。

それからすごいのは、表みたいなアイコンをクリックしたときです。
カード織り3
どのカードのどの穴にどの色の糸をどの向きで入れるかが出てくる(笑)。

そんなわけでなかなかに面白いです。
あ、「ほぞん」をしないでウィンドウ右上の×をクリックしてソフトウェアの実行を終了させると、全く保存してくれませんので、作ったデザインは確実に「ほぞん」してくださいね。「保存しなくていいですか」と訊いてくれたりはしません。


ところで。カード織りで混乱するのが、糸を入れる向きです。
『紐を織る』では穴の下から上に入れるのを右上に向かう矢印で表現。上から下に入れるのを左上に向かう矢印で表現。
でも穴の下とか上とかってどっちですか(笑)。多分、文字が書いてある方が上かな…。一応写真もあるのですが、この糸、どっちから入れたのかわからないですからね。役に立たないと思うんですが。
しかもですね。糸の入れ方によってどういう仕上がりになるかを説明しているP103の2番の絵、まちがっていませんか?
全部下から上に通した1番が//////////なんだから、
5枚を下から上、残り5枚を上から下に通した2番は/////\\\\\であるべきではないかと思うのですが、
\\\\\/////になってるんですけど…。(追記。あ、回転が逆なら\\\\\/////になるのか…)

そして、『カード織りのテキスタイル・ストラップづくり』では、表から裏へ通すのを右上に向かう矢印で表現。裏から表へ通すのを右下に向かう矢印で表現。
文字が書いてある方がカードの表でしょうから、この説明の方がわかりやすいです。でも『紐を織る』とは違いますね、矢印が。…もしかしてですが。この本は人間側から固定側に通していて、『紐を織る』は固定側から人間側に通している??
いやなんでそう思ったかというと、矢印の三角がどっちについているかに関わらず、\と/が一本一本の向き(S字かZ字か)を表しているのかなと思ったんですね。weavyを見ていて。(追記:weavyの編集画面での一本一本の向き、ですね。出来上がりは回転によって\になったり/になったりする)

で、『手織り大全』のカード織りの記述では、表から裏、つまり文字の印刷されている面から糸を通すのを右上に向かう矢印で表現。裏から表、つまり文字のある面に出すのを左上に向かう矢印で表現。「文字がある面」という記述があるので誤解のしようがないですね。そしてこれは固定側から人間側に通しています。

そしてiOS用「カード織りデザイナー」の「カード織りのやり方」の説明では、織り手から見て左から右へ通す方向(S字)を\で表現。右から左へ通す方向(Z字)を/で表現。と書いてあります。この説明も誤解のしようがないです。そして矢印ではなく斜め線だけで表現。

Windows用Weavyのpdfでは、下から上へ通すのを右上に向かう矢印で表現。上から下へ通すのを右下に向かう矢印で表現。…だから上とか下ってどっちでしょうね…。絵を見ていると絵の上から下と下から上なのかと思えてしまう。そうするとどちらもカードの字のある方から字のない方へ、ってことになるんですよ…。でも多分、カードの字がある方を上と表現しているのだと思います。

…まあなんか、本をひっくり返して比較を始めてしまいましたが、とりあえずweavyは面白いです。というわけでフル機能版も触ってみました。
日本語版と同様に解凍してまずreadme.txtを確認。おお、「Please use this for research and educational purpose only.」だそうです。研究と教育に使ってね、と。…うーむ、今のところある意味研究に使っていますが。実用に使ってはいけないのでしょうか。

と、ともあれ試しにweavy.batを起動してみます。最初にStandard Design ModeかFree-Painting Modeかを訊かれました。Standard Design Modeを選ぶと、色数は多いですが、日本語版と同じようです。日本語版の5色では物足りない場合は英語版のStandard Design Modeを使うといいと思います。

Free-Painting Modeを選んでみます。
えーと、一枚のカードで2色の糸を使えるそうです。つまりAのカードは赤と白、Bのカードは黒と青を使う、みたいに選択できます。
そして個々のマスに1番目の色か2番目の色を入れていくことができるんですが…、マスの形は勝手に変わります。この色にするならS字でしょうとかって判断してるんですかね。そして前回転とか後ろ回転とか指定ができないみたいです。…どうするんでしょうね、これ…。
多分、アルファベットをデザインする、とか用な感じがします。(『手織り大全』に載ってますね、アルファベットをカード織りで織るの)
Free-Painting Modeだと向きを横にもできるので、横にして試しにRをデザインしてみました。
カード織り4
この通りやってみて、Rっぽく織れるかどうか試すしかないんですかね??

ただ、Readme.txtにも書いてありましたが、Free-Painting Modeは、どうも不具合が多くて…色が塗れなくなったりします…。
もし使われるなら「研究用」としてこわごわ使ってください…。



2019/3/17追記(文中にも使い方についてちょっと追記しました)。
カードを何枚まで増やせるか、試しました。プログラム的にはけっこういけそうなのですが(40枚までは確認しました)、編集する画面がスクロールも縮小もできないので、現実的には増やせるカード枚数は「画面に入るだけ」ですね。
すなわち、我が家の、ディスプレイの解像度を「1366×768」にしてあるPCでは23枚が限度でした。どういうデザインになるか表示するウィンドウと並べて使うには18枚が限度。



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カード織りのデザインツールがあちらにもこちらにも

 2019-03-09
私の「やりたいことリスト」の中には実は「カード織りのデザインツールを作る」というのもあるのですが。
カード織りの場合、斜め矢印を書きたいし、斜めに色を塗りたいし、で、Excelマクロでは難しいなあ、何で作ったらいいものかなーと思っていたのです。

そうしたら。
Atelier kisaragiさん「カード織りのアプリが発売されててビックリ!!」っていう記事を見て、ビックリ!

こちらですね。カード織りデザイナー
iOSデバイス向け。AppleStoreから購入。360円。

iPhoneやiPadで使えます。
iPhoneでのスクリーンショットと、iPadでのスクリーンショットが紹介されていますが、iPadの方が画面が広い分、編集時に広い範囲が見られてよさそうですかね。

というわけでiPadに入れようとしてみましたが。…うちのiPad古すぎてiOSも最新にならない位なので、導入できませんでした(苦笑)。
したがってiPhoneに導入。うんまあ画面は小さいですが、操作性は悪くない感じ?まだちょっと触っただけなので、糸を増やすとどうかとかわかりませんが。
でも、糸の入れる方向を変えるとすぐデザインに反映されるとか、非常に秀逸!

そして、スマホアプリはモバイルで使いたいものだけでいいんじゃない?と思っていたのですが。これとか見てなんか納得しました。要するに最近PCよりスマホなどの方が出回っているデバイスだから、特にモバイルに使わないものでも、スマホアプリとして出るわけですね…。


それはそれとして、私のメインデバイスはWindowsPCなので、Windowsから使えたりしないかな、と検索しました(笑)。
iPhoneやiPadのアプリをWindowsPCで起動するには、
・ミラーリングする
・iOSエミュレータというかシミュレータを使う
という手があるそうです。参考: iPhoneのアプリとゲームをWindowsPCで起動する方法

ミラーリングが何かというと、iPhoneやiPadでツールを開いて、その画面をPC画面に映して使うもの。
この参考URLでは、ミラーリングするには「FonePaw ScreenMo」というツールを使用。有料ですが30日間試用できるので試してみるのもいいかもしれません。もし試される方はご自分の責任でお願いします。

iOSシミュレータは、この参考URLでは「iPadian」を使っています。Windows上にiPadもどきの環境を作るので、iPhoneやiPadを持っていない人でも使えるという利点がありますが。
有料版じゃないとAppStoreからのDLができないらしいし、しかも使えないアプリも多いらしいので、挑戦してみるのはちょっと分が悪い賭けかなという気がします。


しかしどうにかWindowsで使えないものかなと往生際悪く調べていたら。
また別のものを見つけてしまいました。
Weavy: カード織りのためのインタラクティブデザインシステムと制作支援
どうも、芸術科学会に出された論文のようですね。
しかしツールもちゃんとおいてあります。こちらも試してみる方はご自分の責任でお願いします。
まだ試してはいないのですが。Movieの1:14辺りからをご覧ください。なんかすごいですよ!?

あ、でもこのサイトの人、トップページみたら、すっごい面白い手芸系のもの色々出してますね。
「Beady: インタラクティブなビーズデザインと制作支援 」
「3次元モデルからのあみぐるみ生成 」
「Plushie: インタラクティブなぬいぐるみデザインシステム 」
「Pillow: ぬいぐるみ作成のためのインタラクティブな型紙デザイン 」
おもしろーい。
あ、全研究紹介の方も見たら
「Knitty:あみぐるみのための3次元モデリングと製作支援インタフェース」なんていうのも。


ともあれ、カード織りのデザインツール、作らないで済みましたよ。やりたいことリストから一個減らせます!!
(野望は多すぎるので、自力じゃなくても減らしていかないと…。笑)
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天秤式の完全意匠図をろくろ式に読み替える

 2010-12-10
先日、「織りの洋書を入手したが、ろくろ式の織り機ではどうやって読み替えて織ればいいか?」という内容の質問メールをいただきました。

一応回答はしたのですが、タイアップを一種類しか想定していなかった(しかもこの記事を書こうとして、タイアップを間違えていることに気が付いた……)ので、全タイプに応用可能な読み替え方をブログの記事として残しておこうと思います。

で、間違えていたら、ご指摘をお願いしますm(_ _)m。

天秤式のタイアップと踏み方図があって、ろくろ式のタイアップが決まっている場合に、ろくろ式の踏み方図を埋める方法を説明します。
尚、4枚綜絖で説明していますが、綜絖の枚数が増減してもやり方は同じです。

何段階かに分けて図を示せばわかりやすいと思うのですが、面倒くさがりなので、図はこれ一枚です。

img629_tenbin-rokuro.png

例として、天秤式の踏み方図の一番上の行を変換することにします。

一番上は左から二番目が黒いです。これをタイアップまで辿ります。(図中、上向きの矢印)
この際、天秤は踏むと綜絖が上がりますけど、ろくろは踏むと綜絖が下がるので、黒い方ではなく、白い方を辿ります。(表裏逆でいいならろくろ式でも黒い方を辿っていいですし、ろくろ式ではなくレバー式に変換するのであれば、綜絖は上がるので、黒い方を辿ります)

上から二番目と四番目が白いですね。そこから、今度はろくろ式のタイアップの黒いところまで辿ります。(図中、右向きの矢印)

そしたらそこから下に、該当の行まで辿ります。(図中、下向きの矢印)
行き着いたところを黒く塗ります。一番右と、左から二番目が黒くなります。

一行目は以上です。以降の行も同様に考えることが出来ます。

この考え方で、ろくろ式のタイアップが1,2,3,4ではなく、1,3,2,4だろうと、大丈夫、だと思いますが……。
尚、ろくろ式の方も、1踏み木に複数綜絖が結び付けられている場合は、どうなるのかわかりません(ていうか、そういう結び付け方をしたことがないです。本ではたまに見掛けますけど……)。

ブンデンローゼンゴンの図案用マクロ

 2008-05-10
先日、アトリエ・ダーラヘストさんで、ブンデンローゼンゴン(バウンドローズパス)を織ってらっしゃるのを拝見したせいか、思わず、ブンデンローゼンゴンの図案を考えてしまったりしました。

そのついでに、Excelで、ブンデンローゼンゴンの図案用のマクロを組んでしまいました。
しかし、当初考えていたものより、簡単なものになってしまいました。
このように、左4列に色を塗って、
img335_before.jpg

ボタンをクリックすると
img336_after.jpg

こんな風に、右側にどんな図案になるか表示されるだけのシロモノです。

一応、ダウンロードできるようにしておきます。
BundenRosengang.zip
動作確認・ウィルスチェックはしていますが、ダウンロード・解凍及び使用は各自の責任で行って下さい。

尚、Windows版Excel2000で作成しましたが、Windows版のExcel97,Excel2000,Excel2002,Excel2003辺りで使えるんじゃないかと思います。
動いたら動作確認済の環境に追加しますので、教えていただけると有難いです。
妙なことが起きた場合も報告していただいたら、、、直せたら直します。

ところで、踏み方図をつけることも可能ですが。……要らないですよね?



動作確認済の環境:Windows XP + Excel 2000

参考用語
は行:バウンドローズパス、踏み方図

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