昼休みにモコもじオリーナでコースターを織る
2018-06-27
次は昼休みに何をしようかなーということで、モコもじオリーナを職場に持って行きました(笑)。いや、以前、試しに織ってみて気に入った、Tシャツ平織りコースターを量産しようかと思いまして。
そして持って行ってみたら、モコもじオリーナは職場のロッカーにぴったり入りました。奥行きが。
これはもう昼休みにやるのに最適!というか、職場で織り体験会が行えます(笑)。
いや、本当にモコもじオリーナの平織りいいですから!
今回昼休みに織っているのを見て、一緒にお昼を食べている同期が感心していた位です。
さてまず経糸。整経は会社の机の幅を使ってやりました(笑)。140cm位でしたね。
そして長い経糸のかけ方で経糸を準備。
それから大体正方形になるまで織って、間に紙を入れ…を続けて、一番最後の図がこちら。

こちらは、巻き取った方。織れています。

で、織機からはずして…

経糸の始末をしたのがこちらになります。

コースター6個できました。前回気に入ったシマシマのTシャツで作り、使い切ったので、赤、それも使い切ったので、サーモンピンクで織りました。どれも可愛いんじゃないかな…。
ところで、経糸はまとめてしばりたかったので、本当はもっと次のコースターとの間に余裕を持たせるべきでした。
つい経糸をケチってしまって間に余裕がなく、指だけではしばれなかったので、ループ返しを使ってしばりました。何とかなりました…。
ループ返し偉大。しかし一度もループを返すのに使ったことはありません(笑)。
- 仕上がりサイズ
- 仕上げをした結果、8.5~9cm×10cm位
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 140cm位。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm
- 使用した糸
- 経糸 綿糸 さをりの森 綿10/6番手、だと思います。
緯糸 Tシャツを切って伸ばしたもの。最初と最後は経糸と同じ糸で押さえに平織り。 - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2018/6/12~22
初日に経糸かけから一個目を織り終わるまではいけました。そのあと2,3日で全部織って、残り4日位経糸始末をしていました。
経糸をケチらなければ、始末ももうちょっと早かったでしょうに(苦笑)。
次は経糸をケチらず、作品と作品の間は、余裕をもってあけたいと思います。
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:裂き織り、整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り
や行:緯糸
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モコもじオリーナでできること ベルト織り
2016-03-19
順番が前後しましたが、「詰めて織る」ということで、ベルト織りもやってみました。ベルト織りは、緯糸が見えず、経糸で模様になります。
というわけで、前回の文字入りのベルト状のものの余りの経糸の何本かと、別の色の糸で経糸を張りました。
織り始め。今回は、布巻きバーの方は、小さいツメを使いました。小さいツメはつるつる滑るので、抜けないよう、隣のツメにかけたものと結んであります。

織り上がり。左側が織り終わり部分で、巻き上げ結びをしてみました。うーん、出来が微妙…なだけじゃなく、緯糸ばっちり見えているし!しかし、右側の織り始め部分は緯糸見えていないんですよ。

ほらほら、最初何段か、見えていませんよね。

これは、詰め方が甘かったんだな、と思って、二本目に挑戦。
いやー、モコもじオリーナだと、平日の仕事終えた後の夜でもちゃかちゃか経糸をかけて織る気になりますね…。だってそんなに時間かからないし。
左が一本目、右が二本目。それぞれ左側が織り始めで、右側が織り終わりです。二本目、一本目よりは細くなりましたが、やはりまだ緯糸が見えます。

二本目をアップにしたもの。ほら、緯糸が見えます。

うーん、まだ詰めが甘いのか。あと、糸の選択のせいもあるかもしれませんね。
まあ、私の腕はともかく、モコもじオリーナでベルト織りはできました。織機小さいので、ベルト織るにはいいですよ。場所取らなくて。
- 仕上がりサイズ
- 一本目:大体2.5cm幅で27.5cm位(房を含まず)
二本目:大体2cm幅で27cm位(房を含まず) - 経糸総本数
- 17本。中央があるデザインにしたので、奇数にしました。
- 整経長
- どちらも65cm位。
- 通し幅
- 8.5cm
- 筬目
- 2目/cm。但し詰めて織りました。
- 使用した糸
- 経糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)、117(紺)
緯糸 アナンダさんの染色綿糸 青 - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/3/18,19
- 参考書籍
- 『たのしい手織り』
『暮らすように織りを楽しむ―手織りの技法と素材の本 (創作のヒント! レッスン 3 手織り編)』(この本も上の『たのしい手織り』を参考にしているようです)
- 参考用語
- あ行:筬目
さ行:整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:ベルト織り
や行:緯糸
モコもじオリーナでできること ベルト状のもの
2016-03-18
何度か書いていますが、モコもじオリーナの仕様は、経糸密度2/cmで通し幅9cm幅です。ですが、経糸密度はどうにかできます。以前、人形のマフラーを織った時と同様、詰めて織ればいいのですよ。
詰めて織る、といえば、ベルト織りです。で、ここでベルト織りに行けば順当だったのですが。つい興味に負けてパンチカードを使って詰めて織るのに挑戦してしまいました。
織り始めの部分。わかるでしょうか。布まきバーの方の経糸は、ツメを半分位だけつかってかけました。
そして最初に何段か平織りをして詰める!
この辺りは『たのしい手織り』のベルト織りを参考にしました。
最初、『木枠で手織り』に載っている、チェーンをつける方法で幅を安定させようとしたのですが。何だかやり方がわからなくなっていました。おかしいなあ、昔一度はやった記憶があるんだけどなあ…。

最初、「THANKS」とでも織ってみようと思ったのですが、用意した経糸はまだまだあり、緯糸もまだあったので、「ボーダーのパンチカードを途中まで織ってスペースを空ける」を試してみました。12段目まで使ったかと思います。
そしてこうなりました。テープカット定規の上に乗せています。幅4cm位です。
読めますかね?「THANK YOU」。緯糸の入れ方がまだ一定じゃないので幅がちょっとがたがたしています。研究の余地がありそうです。

裏側はこんな感じ。濃い地に薄い字もいいですねえ。

緯糸が二重になるので厚みはけっこう出ます。クロバーの「テープカット定規」にのせた状態で真横から写真を撮ってみました。定規と同じくらいの厚みがある…かなあ。割とぷっくらとしているので、ショルダーバッグの紐に使うと、肩に食い込まなくていいかも、と思いました。

- 仕上がりサイズ
- 大体4cm幅で14cm位(房を含まず)
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 1m位で、まだ残っています。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm。但し詰めて織りました。
- 使用した糸
- 経糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)
緯糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)、117(紺) - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/3/16,17
- 参考書籍
- 『たのしい手織り』
詰めれば当然幅が狭くなりますが、狭ければ狭いで、組ひもやカード織りの例を見るまでもなく、色々使い道はあります。途中に書きましたが、バッグの持ち手とか。もっと細くできればストラップとかもいいですね。メッセージ入りのリボンも作れるかもしれません。ミサンガもありでしょうか。
- 参考用語
- あ行:筬目
か行:カード織り
さ行:整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り、ベルト織り
や行:緯糸
モコもじオリーナでできること 裂き織り2
2016-03-12
分厚いものを織ると言えば。発想は前回の「2cm幅に裂いてみる」と同じですが、太いものを緯糸にすればいいんですよ。というわけで、最近よく使う素材を緯糸にしました。
Tシャツなどのニット地を切って伸ばしたもの。私は古Tシャツ持ちなので自分で切って伸ばしますが、最近お店でもそういう感じの糸をけっこうみかけるようになりましたね。
というわけで、またタコ糸状の糸を長い経糸のかけ方でかけました。
そういえば、以前長い経糸のかけ方の図が上下間違っていないかと書きましたが、あれ、もしかしたら上から覗き込んだ図ですかね…。
ところで長い経糸のかけ方の場合、3本ずつかけるので、経糸が均一じゃないですよね。

織り出し棒を入れたくらいでは均一にならないので、少し紙を入れて平織りします。この位入れてもまだ均一じゃないですが、あとは緯糸を入れる時に締めることにします。

そうそう、織っていくとどんどん幅が狭くなるとAmazonのレビューに書いていた方がいましたが、緯糸は十分余裕を持って入れた方がいいです。私は今回の場合、この位余裕を入れました。緯糸をケチると横幅が愉快なことになるのは、織り初心者の頃に経験済みです…。

出来上がりはこちら。ぎゅうぎゅうできる限り打ち込んで平織りしています。

そうそう、このブログに「モコもじオリーナ 経糸が見える」で検索していらした方がいたようですが。通常このように経糸は見えます。もこもこ毛糸で織った時は毛糸の毛足に隠れるはずですが、見えるということは多分、打ち込みが強いんじゃないかと思います。緯糸はゆったり入れて、そのうえで打ち込むときに経糸がみえない位ふんわり打ち込むといいかと思います。
さて。やはりパンチカードも試すべきでしょう!
色の濃いTシャツを切ったものを字の糸にして織りました。生地の都合か細い糸になっていましたので、二本引き揃えて使いました。
赤いからハートにしてみたんですがね…。思いのほかきっちりハート型になってしまいました。誰が使うんでしょう、こんなハート形のコースター(我が家には使いそうな人がいない…)。

裏側はこんな感じ。

調子にのって、八分音符も織りました。これ織ってて思いました。わざわざ「.(ドット)」のパンチカードを作りましたが、八分音符のパンチカードを途中まで織れば「.(ドット)」だったんじゃないですかね…。
そうそう、「モコもじオリーナ スペース 空ける」とかで検索してこられた方もいましたが、ボーダーのパンチカードを途中まで織るといいと思います。

こちら、八分音符の裏側。ハートと違って、裏側は何の柄だかちょっとわからないですね…。

- 仕上がりサイズ
- 仕上げをした結果、8.5~9cm×10cm位
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 90cm位。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm
- 使用した糸
- 経糸 たこ糸系の綿糸
緯糸 Tシャツを切って伸ばしたもの。最初と最後は経糸と同じ糸で押さえに平織り。 - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/3/12
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:裂き織り、スピンドル、整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り
や行:緯糸
そうそう、大変今更ですが、昨晩にほんブログ村に入村いたしました。これからは記事にバナーがつき、サイドメニューにもランキングが出ます。いや、前までは自分で設置したブログだったので、バナーをつけるのが面倒かなと思っていたのですよ…。
2016/3/16 追記。
ハート型のコースターは父が使ってくれることになりました。音符は母。普通の平織りが私。このポコポコな平織り、けっこう気に入ったので自分のに。
モコもじオリーナでできること 裂き織り
2016-03-09
モコもじオリーナでのサンプルとしてコースターを織っていますが、コースターといえばやっぱり裂き織りよね!というわけで、裂き織りをしてみました。タコ糸的な糸を張りました。ちなみに何かを織った時の経糸が長め(90cm位)に余っていたので利用しました。
「モコもじオリーナでできること 平織り」の時に、長い経糸を巻き取る時は、やはり厚めの紙を挟んだ方がいいと思うと書きましたので、今回巻取り時に紙をはさみました。

そして緯糸にはこのような薄めの木綿地(古着)を使いました。

まず1cm幅程度に裂いたもので平織り。

いい感じですが、もうちょっと厚地にならないかなあと思って、次は2cm幅位に裂いたものを緯糸にしてみました。

…厚みは…ほんの少し出たかもしれません。くしでの打ち込みでは限度があるので思ったほどぎゅうぎゅうにならなかったんです。ぎゅうぎゅうにならなかったせいで、1cm幅のものより経糸がよく見えるようにもなっているかと思います。
ところで厚みを出したいのであれば、モコもじオリーナでの方法があります。パンチカード利用です。地の糸と字の糸を使うため、緯糸が全体的に二重に入りますからね。間違いなく厚地になるはずです。
というわけで、まず、字の糸にする濃い布地をあさりました。濃い深緑。これだったら色の差もばっちりだし、薄緑と濃緑で合わないこともないでしょう。字用も地用も1cm幅に裂きました。

最初このまま何段か織ったのですが、地の糸も字の糸もふんわりゆるゆるなので、字がはっきり出るのか不安になりました。そこで裂いた緯糸に撚りをかけることにしました。少量なのでスピンドルで。

無事、分厚くなりましたし、字もでました。詰めて織るからきっと細い字になるだろうと思って、2字で意味を成す言葉にしました。「OK」ですね。

裏返すとこちら。「OK」だと裏返して上下逆にしても「OK」ですね。どちら側を上にしても使えそうです。

- 仕上がりサイズ
- 仕上げをした結果、9~9.5cm×9~10cm位
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 90cm位。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm
- 使用した糸
- 経糸 たこ糸系の綿糸
緯糸 薄いコットン地を裂いたもの。最初と最後は経糸と同じ糸で押さえに平織り。 - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/3/7~9
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:裂き織り、スピンドル、整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り
や行:緯糸、撚り
モコもじオリーナでできること 平織り2
2016-03-07
前回の平織りサンプルは経糸を1色でやりましたから、今度は2色で。二本ずつ違う色にしてみました。短いものを織る時用のツメでやったのですが。特に2色使う場合について説明書になかったので、このようにかけてみました。

これで緯糸一色で織ると縦縞(左)。緯糸も二色で織るとチェック。二本ずつだと(平織りの)千鳥格子(右)になりますね。千鳥格子が綺麗に出るように、気を付けて(3本引き揃えの糸を)入れたので、この千鳥格子は3×3のななこ織りでもあります。

次は4本ずつ違う色にしてみました。前回の二本ずつの経糸で、コースター2枚織るのはちょっと厳しく、経糸始末がヘムステッチになってしまいました。ヘムステッチが悪いわけではないですが、今回3本取りなのでできればヘムステッチにしたくないなーと、少しだけ経糸を長くするために、糸巻きバーと布巻きバーの爪を外側にするのではなく、下側にしてみました。すると2~4cm位は経糸を長く張れるのではないかと。
ただ、そうすると、経糸が大きいツメに当たってしまうので、ツメの上に織り出し棒を置いて、どの経糸も均一に張れるようにしました。

ところで、二色の緯糸で織る時、お休みさせる緯糸のシャトルは織り機の後ろに置きましょう、オープンリードなら隣の溝にはめこむといいですよ、という話がちょっと前の箕輪先生のブログにありました。
でもモコもじオリーナだと幅いっぱい使うから、隣の溝にははめこめないな…いやちょっと待て。
パンチカードで織る時にどっちの糸かわかるよう、5cm位切った糸をつけておくガイドピンというものがありまして。平織りの時は使わないから(いやパンチカードでも私は初回しか使いませんでしたが…)、溝の代わりに使えるじゃあないか!と使ってみました。十分役に立ちました。

で、緯糸一色で織った縦縞が左。緯糸を二色にしたチェックが右。チェックは一応、ギンガムチェック、、でしょうか。経糸始末はネクタイ結び。

縞とチェックは糸の組み合わせ次第で色々できますねー。
定番なところで、ほかに、あじろ織りをやってみました。
あじろ織りの場合、経糸は1本ずつ色を変えるので、張るのがちょっと難しかったです。でもまあ、張った時点で斜めだろうと、織ればまっすぐになります…。

無事、あじろ織りになりました。この経糸でストライプを織っても意味が少ないので二枚ともあじろ織りしました。経糸始末は、ヘムステッチ。いや真ん中を十分空けるのをうっかり忘れたのです…。

経糸を2色使うと言えば…モコもじオリーナはオープンリードだから、斜線織りができるな!と思って、それも挑戦してみました。
実は咲きおりでも斜線織りをやったことがないので初斜線織り。
初め『手織り入門―いろいろな織り方がわかる12のレッスン』のp75の図を見ながらやったのですが。何か変だなあと思って、p39の斜線織りの織り方を確認したら。…p75は間違えていませんかね?太いよこ糸を織った後に交差するのが正しいようですが、p75の図は細いよこ糸を織った後に交差しているように見えます。
『もっと手軽に手織りを楽しむ―いろいろな織り方がわかるレッスンつき』の図では、太いよこ糸の後に交差していました。
そういうわけでやり直して、太い糸の次に交差するようにしてみたら。斜線に一応なってますよね。
これは経糸に余裕があったので巻結びしました。

というわけで今回の工夫ポイントは、
・短いツメを使ってちょっと長く織るために、ツメを下にして経糸をかけた
・邪魔になった太いツメが経糸の張りに邪魔にならないよう、棒を太いツメの上に置いた
・2色の経糸の掛け方を考えてみた
・平織りの緯糸を休めるのに、ガイドピンを利用してみた
といったところでしょうか。
- 仕上がりサイズ
- 仕上げをした結果8.5cm×7.5cm~9cm位が6枚と8.5vm×10cmが1枚(房を含まず)
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 40cm程度を4回。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm
- 使用した糸
- 経糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)を3本取り
緯糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)、101(白)を3本取り。斜線織りは1本取りと3本取りを交互。 - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/3/5,6
- 参考書籍
- 『The Handweaver's Pattern Directory』
『手織り入門―いろいろな織り方がわかる12のレッスン』
『もっと手軽に手織りを楽しむ―いろいろな織り方がわかるレッスンつき』
『暮らすように織りを楽しむ―手織りの技法と素材の本 (創作のヒント! レッスン 3 手織り編)』
- 参考用語
- あ行:オープンリード、筬、筬目
か行:ギンガムチェック
さ行:斜線織り、シャトル、整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
な行:ななこ織り、ネクタイ結び
は行:平織り
ま行:巻結び
や行:緯糸
モコもじオリーナでできること 平織り
2016-02-29
しばらくモコもじオリーナにご無沙汰していましたが、金曜日~日曜日に遊んでみました。まず、モコもじオリーナの織機としてのスペックを考えてみます。
・織り幅…9cm
・経糸密度…2/cm
・打ち込み…くしで
・巻取り…可能。マニュアルでは、150cmの経糸の用意をしている。最大巻取り量は織った布の厚みにもよるが2mくらいいけるかも。
・織り始めと織り終わりのロス…30cm位でしょうか
・平織りとパンチカードを読み込んでの織りができる
というわけで、モコもじオリーナの可能性を探るため(?)まずは基本の平織りから試してみました。
2/cmですから、詰めたものを織るにはけっこう太い糸になります。太い糸で織るということは厚地になります。厚地で9cm幅のもの…と言ったらコースターがいいかな、と、サンプルでコースターを織ることにしました。
コースターといえば綿糸がいいかなと思ったのですが、そんなに太い綿糸の持ち合わせがなかったので、40gで約98mという太さの糸を3本取りで使いました。
ちなみにこれをやるために初めて長いものを織る経糸の取り付けをしましたが、取扱説明書の、大きいツメに糸を巻くところのツメの絵は間違っていないでしょうか。下向きになるはずですよねえ?絵は上向きになっている…。
まあ絵の間違いは言語道断ですが、そうじゃなくてもこの説明書は大変わかりづらい…。
Amazonさんのカスタマーレビューでも大分酷評されていますが、その大部分は説明書のせいではないかと…(ちなみに、Amazonさんのレビューでは、編み機とか編みとか書いておられる方が多いのが気になります。織りですよ~)。
あと、説明書に特に記述はないですが巻き取りはやはり通常の織機と同様、ちょっと厚めの紙をはさみつつやるといいと思いました。なしで巻き取ると、経糸の張り方が均一じゃなくなって途中織りづらいです。
えー経糸はまずは一色で用意したので、、織ったのはこんなところです。

まずは無地と横縞(ボーダー)。この位なら私でも思いつきます。

これも横縞ですが。これ以降はすべて『The Handweaver's Pattern Directory』p30,31に載っていたパターンです。

左はちょっと縦縞に見えますね。右はちょっとチェックっぽいです。

これも左側はちょっと縦縞に見えます。右側はレンガを積んだみたい。ちょっと楽しい。
以上、モコもじオリーナで、経糸が一色で、平織りプレートだけ使っても、この位は遊べますよ、という例でした。
ところで平織りはモコもじオリーナ的には、「最初と最後にやるもの」位の扱いかもしれませんが。モコもじオリーナでの平織りにはいい点が二つはあります。
一点目。まず、レバーを上げると一本交互で経糸が上がり、そこに緯糸を通しますよね。
次にレバーを下げると、経糸が全部揃った状態(閉口)でキープされます。キープされているので、閉口状態で緯糸を押し込むのが容易なんですよ。いや、説明書では、緯糸を入れたら押し込むことになっていますし、どの状態で緯糸を入れるかは好き好きかもしれませんが、少なくともくしで押し込むには閉口状態がやりやすいように思います。
二点目。次にレバーを上げると、さっきと違う開口で開きます。要するに「あれ、さっきどっちで開けたっけ?と悩む必要がありません。咲きおりでも「あれさっき手前に傾けたっけ?あっちに傾けたっけ?」って悩むことありますからねえ…。
- 仕上がりサイズ
- 仕上げをした結果8.5cm×8.5cm位が8枚(房を含まず)
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 150cm位。
- 通し幅
- 9cm
- 筬目
- 2目/cm
- 使用した糸
- 経糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)を3本取り
緯糸 ルーバフォルコット(EX) 108(水色)、117(紺)、101(白)を3本取りにしたり1本のまま使ったり - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2016/2/26,28
- 参考書籍
- 『The Handweaver's Pattern Directory』
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:整経長、綜絖
た行:経糸、通し幅
は行:平織り
や行:緯糸
太い糸で非モコもじ
2015-12-13
先日箕輪先生のブログで「Rikoさんが(モコもじオリーナに)どんどん深追いしていく姿」と紹介されたのですが。ここんとこちょっとご無沙汰でした(苦笑)。
いや、実は穴は塗りつぶすより白丸の方が、使いやすいなあ、と型紙を作りなおしたりしていたんですけどね!

でもなんか○の位置がズレちゃったので、これは没です。
あと、姉に自作パンチカード用のイラストを描いてもらったりもしました。インコの絵です。
ただいまどう穴を空けるか研究中。
さて、ストレートヤーンでの非モコもじを先日試して、「並太程度だと細い字になる」という結論を得ました。
もっと太いストレートヤーンだとどうかしら、と思ったので、試してみました、ジャンボニーで。

今回も自作ドットカードを使って3文字ですが、ドットのパンチカードも他のと同様28段で作ってあるものの、ドットだけに28段もなくてもよかろうと途中で切り上げました。したがって2.5文字分くらいかな。
大分ギリギリですが、経糸の延長技を使わずに織ることができました。
ちなみに、フィギュアスケートグランプリファイナル女子ショートを見ながら織っていたので、うっかり間違えましたが、s-papaさんに教えていただいたパンチカードを逆回転させる方法で、事なきを得ました。
試した結果ですが。
Kが一文字6.5cm位、Nが7cmくらいなので、もこもこ毛糸より太いくらいの字になりました。まあ打ち込み加減によるわけですが。
ひとまずこの位太い毛糸を使えば、ストレートヤーンでもやせた文字にならないよ、ということがわかりました。
いや、字はスマートになったっていいですけど(縦倍角、なんてのもあった位ですしね。昔のワープロには)、クマとかスマートになるのはちょっとイヤなので。冬眠明けのクマですと言い張ればいけますかね…。
- 経糸総本数
- 18本
- 整経長
- 40cm
- 通し幅
- 18cm
- 筬目
- 2/cm
- 使用した糸
- 経糸:ハマナカかわいいなかま<プチ> アクリル(カシミロン)100%
緯糸:ハマナカジャンボニー アクリル100% 50g玉巻(約30m) - 使用織り機
- モコもじオリーナ
- 作成期間
- 2015/12/12
- 織り上がりサイズ
- 20cm×9.5cm(房を含まず)
- 参考用語
- あ行:筬、筬目
さ行:整経長
た行:経糸、通し幅
や行:緯糸
パンチカード自作 「.(ドット)」再挑戦
2015-11-23
前回の「.(ドット)」はいまいちでした。穴の位置がズレていたのと、地の部分のデザイン(経糸がみえちゃうようなデザインだった)が悪かったと思われます。
そこで、穴の位置をマークする方法を考え直しました。前回は線を引いて穴を空ける目安にしたのですが、今回は、穴を空ける可能性があるところを全部●にした型紙というか原型を作りました。

これをちょっと厚い紙にコピーして、デザインに応じて穴を空けました。
前回問題だった、地の部分については「そうだ、二重織りのマットは裏見えないじゃん!」と思い至ったので、そのようなデザインにしました。参考にしたのは、『The Big Book of Weaving』。

そして出来上がりはこちら。

おお!?なかなか綺麗な「.(ドット)」になっているような気がします!成功です!!
ちなみに、数打って慣れたのか、大分ねらった位置に穴を空けられるようになりました。
まあ、線での目安より●での目安の方がわかりやすかった、というのもあると思いますが…。
パンチカード自作
2015-11-17
パンチカードを読み込める織り機があったら、やはり自分で作りたいですよね、パンチカード。というわけで、ちょっとばかり厚めの紙に、Aのパンチカードをコピー(穴の場所の見当をつけるため)。穴をあけたいところにチェックをして、レザーパンチで穴を空けました。

下にピンクの紙を置いて写真をとったので、ピンクが見えているところが実際に空いている穴です。
パンチカード、一列に22個穴をあける余地があります。
両脇の一個ずつは若干小さい穴(直径2.5mmかと)で、紙送りのためだと思われます。
それ以外の穴は直径3.5mmかと思いますが、これが一列に20個あります。
20個のうち両脇の一個ずつは、ガイドピン用の穴だと思われます。毎段交互に左右のどちらかが上がって、地の糸を入れるか、字の糸を入れるか教えてくれます。
そのほかの穴18個が、模様を成す部分です。もっとも、多分緯糸が落ちないようにだと思いますが、左右二個ずつは穴の位置が決まっています。したがって模様に使えるのはそれ以外の14個です。
(2015/11/18追記。左右ニ個ずつのうち、内側の一個ずつはたまに決まった穴じゃないことがありました)
14…。昔けっこうアイコンエディターでアイコン作ってましたが、アイコンだって32dot×32dotですねえ。それよりもかなり小さいですね。
しかしとにかく挑戦です。
最初に自作したカード、それは…「.(ドット)」です。だって、文字を入れるとなったら、やはり手ごろなのはイニシャルかと思うのですが。「.」がないんですよ、モコもじオリーナ。
というわけで、自作したパンチカードも使って、織ってみました。「R.N」。

えー、自作した「.」については、紙送りがときどきうまくいかないことがありました。おそらく、紙送り用の穴のズレが原因かと思います。
模様部分も、うまく上下しないことがありました。これも穴のズレのせいでしょう。
「.」がドットというより、「,(カンマ)」になっているように見えます。これはデザインが悪いですね。
…と思ったのですが、デザイン(Excelで作成)を確認したところ、悪いのはデザインではなく、穴の位置かも…。
「.」の後の、無地が続く分については、「ボーダー」のカードを参考にしたのですが、、、どうも経糸がよく見えちゃってたり、赤がよく見えちゃったりしている段があります。穴を空ける場所を考え直す必要があるようです。
しかしどうにか、自作のパンチカードも使えることがわかりました!
ちなみにレザーパンチは、頑張っても紙の端から3cm位までしか穴が空けられなかったので、紙を一旦縦半分に切って開けました。
そしてその後、上下をテープで、それだけでは心もとなかったので途中のところどころをホッチキスで止めました。
そんなカードでもモコもじオリーナはちゃんと読み込んでくれました。
ただ、レザーパンチ、もちろんてこの原理で空けられるようになっているのですが、けっこう力が要りまして…それなりの数の穴を空けた結果…マメができるかと思いました…!右手の平と、人差し指と中指と薬指が痛いです…。