臨書 牛橛造像記(大昔の楷書臨書作品)
2023-04-16
12月に居間の壁に臨書掛け軸をかけましたが。母がこの作品に飽きたらしく「ほかのないの?」と言い出しました。「あるよー色々」
あるけど、継いでなくて半折四枚以内というと…今すぐ出せるのはこれかこれかなあ…というわけで、これになりました。
牛橛造像記。

龍門二十品という、北魏の時代に龍門洞窟に彫られた造像記の中の、名品20品を集めたものがあるのですが、その中の一つです。多分一番有名。大学四年の時に臨書しました。
全然字が見えないのでもうちょっと近づいて撮ったのがこちら。

臨書というと大抵大きく書くのですが、この時は実物大にこだわりました。ほぼ原寸のはずです。
小筆で北魏の楷書の力強いカクカクした字を頑張って書きました…。
時々変なことにこだわる私。
なお、大学の書道教室にあった色鉛筆でマス目を書いてから臨書したのですが。
どうも水彩色鉛筆だったらしく、裏打ちしたらにじみました…。
まあなんか色々やらかしています…。
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セーターとレッグウォーマーのお繕い
2023-01-09
洗濯ものを畳んでいたら、セーターの袖口のところがほつれていました。実はこんな本を買ってはあったので。
『大切にしたいものをお繕い 野口光が教える一生使えるダーニング術』
よし繕ってみるか!とやってみました。手持ちの刺繍糸で。刺繍糸は昔母が使ってたらしいものがけっこう何色もあるんですよね…。40年とか50年とか前のものですが…。
可愛くできる気はしないので、目立たないよう黒で。

ダーニングマッシュルームはないけど代用の物も用意せず、とにかくブランケットステッチをしただけ。
これ以上ほつれなければよし、という程度にはできた、と思ったら。このセーター、タートルネックなんですが、そこにもほつれが…。

けっこう穴じゃないですか。こういうパターンは本に…載ってないけど、とりあえずブランケットステッチをしたあと、ハニカムダーニングを参考に穴を埋めました。

うんまあ何となく埋まった。
で、他の洗濯物を…見たら母のレッグウォーマー(市販品)も穴が空いていました。こちらは真ん中に空いているのでハニカムダーニングでいけるはず。どうせ、ズボンの下にして目立たないし、今度はカラーにしてみよう。というわけで刺したのがこちらです。

アップだとこんな感じ。

最初のゴマシオの間隔が広すぎましたかね…。ニットな上ゴム編みなので思ったより隙間が空いちゃったんですよね…。
まあとりあえず埋まったのでよし。
そしてけっこう楽しかったです(笑)。今度はお玉をダーニングマッシュルームの代わりに使ってやってみよう。(ちなみに母は若い頃、電球を使って繕い物をしていたそうです。なるほど、いい形ですね、それも)
臨書 藤原行成 白楽天詩巻 第一首(大昔の行書臨書作品)
2022-12-12
先週、家のリフォームをしました。洗面所と、あと居間と廊下のフローリングを変えました。で、ものをどけておかなくてはいけなかったので、あちこち片付けて物を置きました。その後家具を戻した際にものも戻したんですが、物置に隙間ができたんですよね(笑)。で、母の部屋から、掃除道具などを物置に移したら、奥から預けてあった私の学生時代の軸が出てきたのでした。
「飾れば」と母に言われ「居間の壁に半折四枚なら飾れるかなー。あ、これなら4枚だ」と掛けてみたのがこちら。

藤原行成の白楽天詩巻(白氏詩巻)、第一首です。大学四年の時に臨書しました。
なんて書いてあるかは、
http://ukyo-kosugi.jp/blog/2812/
の辺りをご参照ください。

飾ってみて「そうだ、第一首は八月だったわ!」と思いました(笑)。今十二月なのに(笑)。
あと四枚なら入る…かと思いましたが、軸棒が重なっちゃってて厳密には入ってないですね(苦笑)。
ピクチャーレールはもうちょい右側まであるので、食器棚がなければ4枚飾るのにちょうどよさそうですが。
二枚位のがあったら、そっちに変えますかね…。
白楽天詩巻をどうせなら8首全部書きたい!と思った覚えがあるのですが、多分、全部は書いていない気がします。軸表装も自分でやったんですが、注文した表紙(おもてがみ)が余った記憶があるので…。
まあ卒論もあったんで、時間的な余裕がなかったんですね…(苦笑)。
ところで、ベンチチェストに座布団を並べてありますが、ここに座った時、これを飾ってあるとよりかかれませんね(笑)。
全紙で横に書いてある作品があればちょうどいいかもしれませんが、そういう作品は表装をしていない…(苦笑)。
抱きまくらの傷をふさぐ
2022-08-30
学生の頃、誕生日にもらった犬の抱きまくら。抱き…といっても普通に枕にして使ってることの方が多いですが。ふと気が付いたら、顔が裂けてました!しかも鼻すじ(?)のところと目の下の二か所も!

よくよく見たら腕の付け根も切れてる!

えー、腕の付け根は縫い合わせたところがほどけた感じだからともかく、裂けた顔はどうやって直せば…。大体こんな色の糸持ってないぞ。
と思ったのですが、大昔に買った透明の糸(というか買った時はミシン糸だと思って買ったんだけど、うちのミシンではどうあがいても使えなかったし、感じからすると実はテグスな気がします…)がありました。
とりあえず、縫い合わせてみました。

まあなんとか穴がふさがったのでよし。
しかし、布が弱くなっているのは確かで、頭頂部とかも薄くなっていて、近々はげになりそうですが、どうしましょうかね…。
静電気対策腕輪
2022-02-13
12月に車を買い替えました。前のインサイトは11年半乗っていて…この間に車はすっごく進化しましたね!何しろ、キーをポケットに入れたままドアが開けられるしエンジンもかけられる。
困ったこともありまして。静電気がすっごいんです。
いやー前の車もそれなりにバチバチしていましたが、静電気防止紐を車のキーホルダーにつけていましたし、ドアを閉めるときには金属部分を触らないという手も使えたのです。
しかし、キーは出さないからキーホルダーつけても意味がないし、ドアを閉めるときに取っ手のところを触らざるを得ないので、どうしてもばちー!っと。
…車に触る前にコンクリート壁とかに触るといいって聞いたんですけどね。コンクリートとも静電気が起きるんですけど。私の体おかしい…?
それはともかく、少しは低減させるために、また静電気防止糸で何かを作ろう。キーホルダーにしても意味がないんだから、腕輪か!…と思い立ちました。
静電気防止糸のベルアートNo.88は、まだちょっと残ってます。赤と黒があるのですが赤はあと6mしかありません。2色で、片方が6m以内でできるもの…組紐かな!と思って、この本から探しました。
…ねじりのミサンガというやつが、2色だしミサンガだしいいかなーと思って、それを組むことにしました。
組み方はZ-凹凸ねじり12本組。初めての組み方です。

やっぱり同じ調子で組めていないところがあったりしますが…そんなに目立たないかな…。
それよりもアップにするとよくわかりますが、

組み始めを指定通り別糸でとめておいたのですがとめかたが悪かったのか、糸がぷっくりとしてしまいました…。
さて、そして出来上がったのでさっそく右腕に付けて車に乗りました!
痛い目には遭わずに済みましたが、効果があったのか、距離が短かったのでそんなに帯電してなかったのか、どっちかわかりませんね…。
まあでも、冬場は腕輪を付けて車に乗ることにします!
パスケースの紐
2022-01-13
昨日、「19日までに出来上がるかな」とか言っていたのですが。できてしまいました。ながら作業ができるのって強いですね…。水曜日に東大王の特番、木曜日にプレバトの特番を見ながらやっていたら組み切りました。前回も昼休み一週間だけで作り上げたらしいから出来上がりが早いものなのですね。

アップにするとこう。

使ったのは刺繍糸5番。ちょうど青系3色が4m、4m、8mあったので、2mを二本ずつ使いました。
パスケースが青系だから、青系で組みたかったのですが、ちょっと明るすぎる青系になってしまいました。黒が入るとよかったかなと思いますが、手持ちの糸でやったのでしょうがないです。
参考にしたのは、こちらの本。
ばっちり十二金剛組(12Z-スパイラル)のパスケースの紐が載っています。本ではフラックス赤白青3色を1m2本ずつ使って20cm組んでいますが、長さは倍くらい欲しかったので2mずつ使いました。42cm位できたので想定通りですね。
あと、どのくらいの長さの糸を用意したらいいかとか、今回最初と最後に使った巻き上げ結びのやり方とかは、こちらの本も参照しました。
今は亡き雄鶏社の本。わかりやすいです。
糸を大体平均して分けたところから組み始めたはずなのに、途中で糸と糸の間が狭まっていたので、どこかで間違えていると思います…。一度は「…多分どっかで間違っている」と思って、戻ってみて間違えた場所を発見。やりなおしたのですが、それより前でも一回間違えているはずです。
途中で紐のねじり角度が違っているので、そこらへんでしょうか。
それともねじり角度は、単純に手の強さで変わっただけなのでしょうか…。
よくわかりません。
そんなわけで相変わらず完璧な紐が組めませんが、まあ、パスケースを19日に使えるから良しとします…。
中学校で作ったブックエンド
2020-12-31
居間の模様替えをしたのですが、結果ベンチチェストの上で使っていたブックエンドが空きました。私「これ、捨てていいよねえ?」
母「えー捨てるの?」
いや実は、中学の時当時の技術科の授業で私が作ったものなんです。

こだわりポイントはサイドの板がNになっていること。イニシャルで本当はRとNにしたかったんですが、Rは難しかった…。そして両サイドNに。

あと当時はノートとか教科書が最大でB5だったので、B5がおさまるようにして、上の奥側は細い板を渡してました。よくみると釘跡が…。だったら上全部を板にしていっぱいものを載せられるようにすれば?ってものですが、材料に限りがあったんですよ。何センチ×何センチの板を切って作ることになってたんです。で、それで足りるようにみんな計算して板を切った。

ただ、板の厚みを計算に入れ忘れてB5が入らないサイズになっちゃったんですよね(爆)。
それで使えないから、その後あげた父が上の木をとっちゃったんだと思います。
まあ木工系苦手なので…出来はお粗末です。釘打ったら木が割れちゃったのでボンドで塗ってあるところもあるし。
よく今まであったな…!…ってなものなのですが、とうとう廃棄するかなー…。
どこか置くところがあったら生き延びるかもしれませんが。
永遠(大昔の行書創作作品)
2020-08-31
ベッドの下から出てきた書作品、その三。写真を撮ったのはこれだけなので、とりあえずはこれで終了です。大学歌を書く、というテーマだった年がありまして…みんなで大学歌の歌詞の中に出てくる言葉を書きました。

永遠。
当時、作品につけたひと言には、永遠なものなんてないというような、否定的なことを書いた気がします。
永は今見てもいまいち気に入らないけど、遠はいい気がするなあ…。
臨書 王獻之 洛神賦十三行(大昔の楷書作品)
2020-08-30
ベッドの下から出てきた書作品、その二。これ、二枚で一つの作品です。


書の世界で一番(多分)の有名人の王義之の、息子の王獻之の作品。
大学で楷書をテーマに作品を書いた年があって、その時にパネル表装で出したものです。
テーマ作品はみんなで揃えてパネルで出すことになっていたので、気に入っていてもパネル表装なんですよね…。
そう、気に入っているのです。まず「洛神賦」なのがいいじゃないですか(笑)。しかも十三行。中間の十三行だけが残っているので、そういう題名なのですが。
あと王義之の字は好きじゃないんですが、王獻之は好きです。まあ王義之の字は残っていないので、本物は好きかもしれませんがね…(誰かが臨書したものしか残っていない)。
気に入っていたので、変にこだわりました。
普段、臨書するときは元の作品の改行位置とか特に気にしないのですが、これは「十三行なんだから十三行で書きたい」と思ったんです。
で、書道の紙は一般的には全紙(66cm×133cm位)と、その半分の半折がよく使われます。(継ぐこともあります)
あと、全紙・半折ほど使われませんが、更にその半分の聯。あと全紙から聯を取り除いた、つまり全紙の3/4サイズの聯落ちがあります。
13行+落款で14行を書くには、聯落ちで7行ずつ書くのがいいな!…と思って、聯落ちの紙を買っちゃいました。売ってるの100枚単位ですからねえ。この作品書くのに練習で何十枚かは使ったと思いますが、残るの必至でしたけど、買っちゃいました!聯落ちで書きたかったので!!
あ、あと、これ字のサイズも、いつもと違いました。小筆で小さく大筆では大きかったので、多分中筆買ったんじゃないかな…。
昔書塾に通っていた時、先生が筆巻きに10本位の筆を入れているのを見て、なんでそんなに要るんだろう??と不思議に思っていたものですが。
大学で書道をやり始めてみたら、あっという間に筆が増えました…。穂先が効かなくなってくると新しいのを買うんですが、効かなくなった筆も、これで書く表現も捨てがたい、とか思って、残しておいちゃうので…。たぶん一番多い時で20本位あったんじゃないかな、筆巻きに。
この作品は、表装しなおすんだったら軸表装したいですね…。
天地の分かれし時ゆ…(大昔の仮名作品)
2020-08-29
ベッド下を掃除したら、書作品が出てきました。片付ける前に何枚か写真を撮ったので、紹介します。電子的に記録を残しておいたら、そのうちえいやっと捨てる気になるかもしれないし…。
大学で、二年生から書道関係の単位を取り始めました。これはその初年度。仮名作品を展示することになっていました。
当時、仮名…苦手だなあ…と思っていたので、姑息にも「万葉仮名にしちゃえ!」と、万葉仮名の歌を選びました(笑)。
全紙一枚なので、66cm×133cm位だと思います。
歌自体は有名なやつです。万葉集に入っている、山部赤人の歌。

天地の分れし時ゆ 神さ
びて 高く貴き駿河なる
不尽の高嶺を 天の原
振りさけ見れば渡る日の 影
も隠らひ 照る月の 光も
見えず白雲も い行き
はばかり 時じくそ雪
は降りける語り継ぎ 言ひ継ぎ
行かむ 不尽の高嶺は
ちょっと小さく書いてあるのが反歌です。
「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」
直されたやつが、小倉百人一首にも収録されていますね。
「田子の浦にうち出でてみれば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」
万葉集の方が、古っぽくて私は好きかな…。百人一首の方はなんか普通の言葉になっちゃった感が。ただ当時はこっちのほうが、洗練されていておしゃれ、だったのかなー。
なお、その後「…漢字より仮名の方が得意かも…」になったので、万葉仮名で作品を仕上げたのはこれが最初で最後です(笑)。