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『ポーランド ヤノフ村の絵織物』

 2017-12-25
441651770Xポーランド ヤノフ村の絵織物: 二重織りの技法と伝統文化が生まれた小さな村を訪ねて
藤田 泉 秋元 尚子
誠文堂新光社 2017-08-10

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何分にもここの所、織りと言ったらこれ関係のことばっかりやっていたので、まず本を紹介しないと始まりません。(といいつつ、本より先に、犬のオリジナル図案を紹介していますが…)

昨年のヤノフ村の織物展でWSを受けてきた、ヤノフ村の絵織物の本です。WSの時に「来年には本が出る」とお聞きして楽しみにしていました。そして、新・東京スピニングパーティー2017でゲットいたしました。

内容は次のとおり。

第一章 ヤノフ村の絵織物 その歴史と模様
二重織りの発生と、ジャカード織りの発生による伝統柄の衰退、プルティンスカ教授による伝統的な柄の復興、社会主義による民芸文化の保護、社会主義の衰退による織り手の減少と、再度の工芸品の見直しについて。
ヤノフ村の二重織りはジャカード織りが発生した時にはその柄を模倣したように、可能性が広い織りだとのこと。織り手は減少していますが、若い織り手さんも誕生したりしています。この本では、ヤノフ村の二重織りの織り手さん7人も紹介されています。
また模様について、大まかに次の6つのカテゴリーに分けて紹介されています。植物模様・幾何学模様・プルティンスカ教授と捜索した柄・生命の樹・村の暮らし・動物柄。
第二章 ヤノフ村の絵織物の制作技法
用意する道具、準備の仕方、織り図の見方、織り方。織り図は小さいサイズが20、大きいサイズが21種類。
プルティンスカ教授の教えでは、織り図は作らず思うままに織れ、という感じっぽかったですが、それに反してこの本には織り図が沢山載っています(笑)。まあ日本人には織り図がある方が向いているかな、と。織り図の元になったのは、本に紹介されているヤノフ村の織り手さんがデザインしたものとのことです。
第三章 オリジナルの柄の絵織物を織る
秋元さんのオリジナルデザインの図案5つの紹介、および、オリジナルの図案の作り方について。
第四章 ポーランド東北部の織りの村を訪ねて
ヤノフ村以外に残る、ポーランドの3つの織りの紹介。ジジンのホドニクという裂き織り、シュチェプキのセイパクという生活のための織物、スタレ・レフコヴォのペレボレという、バイダーワンド織りが伝わって変化したと考えられる織り。

これ以外に、ポーランド東北部の文化と暮らしについてのコラムが4つ載っています。

勿論、二重織りの図案集として使えますし、オリジナル図案から二重織りを織れるようにもなれるのですが、さらに読み物としても読みごたえがある本です。

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カテゴリ :図案集 トラックバック(-) コメント(0)
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