『草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って』

 2006-07-30
草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って (ハンドクラフトシリーズ (136))草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って (ハンドクラフトシリーズ (136))
加藤 国男

グラフ社 1997-05
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根本的には毛糸(ウール)の染色の本。絹・麻・木綿の布地を染める例は巻末にちょびっと載っているだけです。

ウールについてはとても詳しいです。基本の染色法の記述もかなり詳しいのですが、やはり特筆すべきは、「染色に使った植物」の例の多さと、これら全てに染め色見本が載っていることでしょう。

「染色に使った植物」は、
  • 庭の草花(18種類)
  • 庭木・街路樹(30種類)
  • 日本の野生植物(29種類)
  • 帰化植物(9種類)
  • 野菜(13種類)
  • ハーブ・薬草(11種類)
  • 果物・ナッツ類(12種類)
  • 市販の染材(コチニール・セイヨウアカネ・ゴバイシ・ウコン)
  • 身近な染材(タマネギ・ブドウ・レモン・オレンジの皮、紅茶・煎茶・コーヒーの出がらし)
……これだけ掲載されています。

染め色見本は、素材は毛糸(ウール)のみですが、
  • アルミで先媒染したもの
  • 錫で先媒染したもの
  • クロムで先媒染したもの
  • アルミで先媒染、鉄で後媒染したもの
  • アルミで先媒染、銅で後媒染したもの
  • 上記五種類について、インディゴで重ね染めしたもの
の10種類が載っています。

染色方法など、初心者向けにかなり丁寧に書いてある感じはするのですが、初心者とはいっても専門的にやりましょうと人向けである気がします。劇物系をあっさり使ってますし、道具も何だか専門的だし。

「染色に使った植物」については身近なものが多いので、身近なもので、毛糸を染めてみたいという方には、かなりオススメできる本です。

本の内容
基本の染色法
染色に使った植物
絹・麻・木綿の染色法
作品


参考用語
は行:媒染

(2006/10/23追記)
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桜から染料をとる

 2006-07-29
我が家にはいただきもののしだれ桜の鉢があります。
元々の木(枝?)はダメにしてしまって枯れ木状態なのですが、その枯れ木の下の方から新たな枝が出てきています。
いただいて数年になりますが、花は一度もついていません。でも、今年はかなり元気に葉を茂らせています。今からもう枝垂れているのですが(正しいのでしょうか……)元気すぎて、段差のあるところに置いてあるにも関わらず、葉が地に付いてしまっています。
で、母に「切らないとだめよ」と言われて、長い枝を何本か切りました。切ったのは全部で22g程ですが、ただ捨てるのは勿体無いので、染料を取りました。



桜を細かく切る1. 桜の葉っぱと枝を洗い、細かく切りました。
量が少ないので、切った面から染料が沢山出て来ることを期待して、それなりに細かく切りました。
桜を煮る2. 葉と枝が全部浸る程度+α量の水を入れて、沸騰させます。沸騰してから弱火で更に15分位煮ました。写真はその煮ているところ。以前にソメイヨシノや八重桜から染料をとった時にはこの時点で既に赤い液が出てきてびっくりしたものですが、今回はこの状態ではまだ緑っぽい液でした。
15分煮出したら、ざるでこします。本にはざると布でこすように書いてありますが、簡略化。
もう一回くらいは染料が取れるので、ざるに残った桜の葉と枝を鍋に戻し、水を入れてまた同様に煮込んで、ざるでこします。
桜を煮出したばかりの液3. 一番液と二番液を足したものです。ちょっとは赤い液になってきました。
桜を煮出してしばらくした液4. 一時間ほど置いておいたら、より赤くなってきました。
これまでの経験から言っても、桜の場合、二、三日は置いた方が色が濃くなるようです。


そういうわけで、いくらか染料がとれました。
ちなみに、枝や葉っぱの場合、目安としては染めたいものと同量の重さが必要だそうです。まあ、染料が何かとか、何を染めるかとかにもよるわけですが。それに、少なければ薄い色に、多ければ濃い色になるだけですが。
とりあえずその目安からいうと、22gのものを染めるだけの染料があるわけです。さて何を染めようかな。糸を22g用意するのは面倒なので原毛かな……。


参考にした本
『草木の染色工房―身近な草花、樹木を使って』
『草木染―四季の自然を染める』
『ホームスパンテクニック』


参考用語
か行:原毛

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