『色々な綾織り』

 2014-11-21
手織工房タリフさんで製作・販売されている綾織りの本です。千鳥格子の本に続く第二弾。

織り機のタイプをまず説明し、「下開口の織り機で綜絖の手前が1」を基本として、組織図(完全意匠図)の書き方を非常に丁寧に説明しています。
そのあと、色々な綾織りとして以下のものの織り方と織り地サンプルが載っています。

  • Bird's Eye & Rose Path
  • 杉綾-Herring Bone-
  • Seed
  • Finish Twill
  • Rambler Rose
  • Blanket Twill


そのあと、表紙にもなっている、綾織りベースの組織サンプルについて書かれています。

主に構成面で「?」というところがありますが、とにかく組織図については説明が濃いですし、サンプルで織られている作品群もいいものが沢山です。先日の展示会で実物を見てきましたが、可愛かったです。
杉綾マフラーのバリエーションの「よろけて見える杉綾マフラー」はキットになっていましたが、可愛くて思わずキットを買いそうになりました。家に糸が沢山あるだろう?と、自らを戒めて買いませんでしたが!(苦笑)
ちなみにこのマフラーについては本に「写真では見えませんが、実際に織ったものはストライプがよろけて見えます」と書いてあるのですが、写真でも私にはよろけて見えます(^^;。

ただ言われたとおりに織ってます、という人が一歩進むためにいい冊子だと思います。海外の織りの本に載っている作品を自分の織り機で織りたい、という人とか。


参考用語
あ行:綾織り→斜文織り
か行:開口、完全意匠図
さ行:杉綾織り、綜絖、組織図
た行:千鳥格子

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『暮らすように織りを楽しむ―手織りの技法と素材の本 (創作のヒント! レッスン 3 手織り編)』

 2009-11-27
創作のヒント!レッスン〈3〉手織り編 暮らすように織りを楽しむ―手織りの技法と素材の本 (創作のヒント! レッスン 3 手織り編)創作のヒント!レッスン〈3〉手織り編 暮らすように織りを楽しむ―手織りの技法と素材の本 (創作のヒント! レッスン 3 手織り編)

マリア書房 2009-03
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アヴリルさんの織りの本3冊目です。1、2冊目は大きかったのですが、3冊目はB5で、扱いやすいサイズです。


本の中で使用している織り機
アヴリル 卓上織り機(リジットヘドル機です)
紹介されている作品
ハックレースのカーテン
千鳥格子のブランケット
綾織のクッション
ボーダーのベッドカバー
もじり織のランプシェード
トワイニングのラグ
ワッフル織のキッチンタオルとコースター
チェックのテーブルクロス
はさみ織のランチョンマット
縮み織のストール
ジーンズ裂き織りの三角バッグ
紹介されている織り方(それぞれ作品への展開なども載っているので、興味深いです)
平織りで、
無地
ストライプ
ボーダー(Joyceさんから「ボーダーは本当は横縞って意味じゃない」という話を聞いたばっかりなのですが。ここでは横縞)
チェック(チェックのバリエーションとして、ギンガムチェック・タータンチェック・千鳥格子・網代織・グレンチェックが紹介されています。タータン等は本来綾織りですから、「タータンチェック風」というべきかと思いますが)(また、日本の縞模様・格子模様の紹介もあります)

浮かして織って、(浮かして拾うことで、普通リジットヘドル機ではできない綾織等をします)
綾織
ワッフル織
めがね織
ななこ織・畝織
はさみ織
浮き織
ハックレース
浮かし織
刺し子織

密度を空けて織って、
ブロックブーケ
スパニッシュレース
ダニッシュメダリオン
スリップウェーブ
透かし織
添え糸織
もじり織

密度を詰めて織って、
ルーピング
ノッティング
ベルト織
ラーヌ織
引き返し織
交差織
経糸の交差織
つづれ織
ローパイル織
裂き織
縮み織り

「織りのレッスン:基本の織り方」として
卓上織り機について
タテ糸を張る
ヨコ糸で織る(仕組みや打ち込みについての説明もかなり詳しいです)
仕上げ
「織りの相談室」として
組織図について
手作り綜絖について
ヘドル二枚で綾織りや密度の高いものを織る方法
糸の番手と糸量の計算方法
素材の話


掲載されている作品をさあ織りましょう!という本ではなく、こういう織り方がありますよ、何か作ってみましょう!という感じで、学習させられる本です。またリジットヘドルで高密度のものを織ったり、綾織りなどをしたり、「……頑張るなあ……」という本でもあります。
とことん、リジットヘドルを極めたい人にはオススメです。

『もっと手軽に手織りを楽しむ―いろいろな織り方がわかるレッスンつき』

 2009-04-29
もっと手軽に手織りを楽しむ―いろいろな織り方がわかるレッスンつきもっと手軽に手織りを楽しむ―いろいろな織り方がわかるレッスンつき
雄鶏社

雄鶏社 2003-11
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雄鶏社の織りの本、5冊目です。雄鶏社の本は、これまでは(『布を裂いて布を織る』を除いて、織り機はオリヴィエを使っていたのですが、今回から咲きおりです。

また、今度の本は、作者を前面に押し出している、というところも今までと異なります。作者ごとに章立てしてあるんです。
ほかの本を見ていても「これ気に入った」と思った作品は全部同じ人の作品だったりするので、作者で章立て、というのも面白いかなとは思います。

更にもう一つこの本では違うことがあります。使用糸がちょっと特殊?なことです。今までは織り機がハマナカのオリヴィエだったから、糸もリッチモアヤーンだったのですが、この本はアートセンターアヴリル、パピーです。(他にクロバーの裂き織り用経糸も使用)パピーはともかく、アートセンターやアヴリルは……ちょっと入手しづらくないですか……?


本の中で使用している織り機
クロバー咲きおり
※但しほとんどの作品は2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
稲継由美子さん作品
パーティション、あじろ織りのランチョンマット、ブロックショール、ビーズを入れたショール、帽子とポシェット、ノッティングのバッグ、経糸に太糸を使ったマフラー、ネクタイ裂き織りジャケット、布団地裂き織り半幅帯、ボレロ風ベスト
平田秀子さん作品
しまうま柄・ボンゴ柄のミニタペストリー、羽二重を裂き織りであじろ織りしたランナー、かすり染めひざかけ、枕形クッション、クッション、かすり染めマフラー、裂き織りバッグ、横がすりのショール
岡部絵美さん作品
ビーズを織り込んだランプシェード、ペーパーヤーンを使ったタペストリー、はさみ織りの水玉マフラー(白・黒)、ラーヌ織りバッグとかすり風マフラー、タイシルクのショール、ジャケットとスカート
箕輪直子さん作品
とばし織りを使った半幅帯と巾着、ななこ織りを使ったバッグと巾着、浮き織りを入れたショール、かすり染めのテーブルランナーとコースター、かすり染めの座布団、かすり染めののれん、斜線織りのマルチカバー、マット織りのミニクッション、ノッティングマット、マーガレット風ショール、スキップ織りマフラー、紅絹裂き織りコート

「いろいろな織り方」の頁に掲載されている技法
レース織り(からみ織り)、ななこ織り、とばし織り、ノット織り(ノッティング)、スキップ織り、マット織り、斜線織り


かすり染めをかなり使用しています。で、かすり染めの仕方の紹介ページもあります。


参考用語
あ行:あじろ織り、浮き織り
か行:絣(かすり)、からみ織り
さ行:裂き織り、斜線織り、スキップ織り
た行:経糸、とばし織り
な行:ななこ織り、ノッティング
は行:はさみ織り
ま行:マット織り
や行:横絣
ら行:ラーヌ織り

『アッシュフォードの綜絖 おさ式織物の本』

 2006-04-10

アッシュフォードの
綜絖
おさ式織物の本
ロウィーナ・ハート
2002年5月 日本語版発行

ISBNコードはあるのですが、Amazonでは見つけられませんでした。
私はユザワヤで購入しましたが、アナンダさんでも取り扱っておられます。

中級、に、位置づけてみたものの、織り方としては別に難しいわけではありません。平織りですし。ただ、全くの初心者の人がこの本だけを見て織れるかというと疑問を感じるので(後述しますが、訳の問題だけなのかもしれませんが)、一応カテゴリ=入門書的にはしないでおきます。
# レノレースは平織りでなく、ちょっと特殊な織り方です。

この本を店頭で見かけた時、作ってみたい作品(クローク)が載っていたにもかかわらず、買おうとは思いませんでした。
織りとしては平織りばかりで、まあ本がなくても織れるし、と思ったのと、あまり私が興味を持っていないタペストリー作成がメインに思えたこと、そして何より日本語訳が「………………」だったのが原因です。

だってまずタイトル。上述通り、三行になっていて、「綜絖」だけが大きな字なんですよ。これでは「アッシュフォードの綜絖――おさ式織物の本」としか思えません。綜絖の本……。そしておさ式織物って何?
「……多分、綜絖筬式織物の本って言いたくて、きっと原題はリジットヘドルなんちゃらだったりするのでは……」と思っていたら。
案の定原題は『The Ashford Book Rigid Heddle Weaving』でした。

なのに中では、一々綜絖筬とか書いてなくて「リジットヘドル」って書いてあるんですよ。だったら表紙もリジットヘドルにすればいいのに……。
# ちなみにRigid Heddleは日本では「リジットヘドル」か「筬綜
# 絖」と訳してあるものが多いと思われます。

それに題名は「アッシュフォード」なのに、内表紙ほか本文では「アシュフォード」だったり、バタフライを一々「蝶」と訳してあったり(私は、バタフライとよんでいるものしか見たことがないですが、「蝶」と言っている例もあるのでしょうか?)、説明文中には2/8番手と書いてあるのに、糸の説明では8/2番手と書いてあったり(どっちなんでしょう)。
普通に見直しをしたとすら思えませんが、更に織りに詳しい人がチェックしたとも思えません。織りを知らない英語が堪能な人が訳したのなら、最後に織りに詳しい人がチェックすべきだと思うのですが。

さて、そんな事情で買ってなかったこの本ですが、第五回東京スピニングパーティーで著者であるロウィーナさんの「タピストリーウィービング」に参加して、タペストリーもまあ面白いかと思ったことと、これも縁かと思ったことから、購入しました。

日本の本とは大分趣が違うという意味で、面白いとは思います。やたらカラフルですし。

本の中で使用している織り機
アシュフォード リジッドヘドル機
作っているもの
  • カラフルなスカーフ
  • タペストリーを作る方法でコースターとクッション
  • ウールフリース(羊毛の毛束)を用いたラグ
  • 原毛をところどころ緯糸に使ったクッション
  • クローク
  • 織った後に絞りをしたランチョンマット
  • 絹のスカーフ
  • 色々な素材を緯糸に
  • ハンドタオル
  • レノレースのスカーフ

ところで先日、店頭でこの本を見かけましたところ、表紙のタイトルが変わっていました。原題のままにして、副題として日本語の題名をつけたようです。……タイトルがあまりにもあまりだと思い直したのでしょうか。
なので、中身も直っているのかしらと確認したところ、相変わらずアシュフォードだったりアッシュフォードだったりしていたし、蝶だし、8/2だか2/8だか不明でした。

で、さんざん文句を言ったのですが、とりあえず海外の織りの本が日本語訳されたという意味で、意義がある本だとは思っています。

参考用語
あ行:筬
か行:原毛
さ行:絞り、綜絖
は行:バタフライ、番手、平織り、フリース
や行:緯糸
ら行:リジットヘドル、リジットヘドル機、レノレース

『プレーンウィービング―平織りであなただけのすてきな布を』

 2006-04-10
プレーンウィービング―平織りであなただけのすてきな布をプレーンウィービング―平織りであなただけのすてきな布を
岩村 操

文化出版局 2002-01
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プレーンウィービングとはつまり平織りのこと。したがって、この本は二枚綜絖又はリジットヘドル機で織れるものばかりが載っています。
「……平織りだしー」と初め、買うのを躊躇していたのですが、心惹かれる作品が載っているので、結局買ってしまいました。

本の中で使用している織り機
アヴリル 卓上織り機(リジットヘドル機です)
本の内容
  • イメージを形にし、スワッチ(小さな織り地)を作る
  • 平織り+レース織り(からみ織り)
  • オープンワーク
  • スペース織り
  • 色糸の配色で模様を作る
  • 色々な素材(モヘア・ループ糸・ネップ糸・素材ミックス・和紙・原毛や真綿・枝)
  • ブロケード
  • 綴れ織りの技法で



私が心惹かれたのは綴れ織りの技法で織ったものです。「あ、これって綴れ織りなんだー」と驚いたような綴れ織り技法の使い方でした。ああ、織りたい。
オープンワークにも心惹かれます。……双方には共通点があって、自分の好みが見えたような気がしました……。

さて、この本と一部内容が重なるものが、NHK『おしゃれ工房』2003年1月号に掲載されています。
が、イメージを形にするとか、スワッチを作る点において、どうも『おしゃれ工房』の方が詳しく書いてあるような気がします。(そういうわけで、その号のおしゃれ工房も買ってしまった私でした……)

参考用語
あ行:オープンワーク
か行:からみ織り、原毛
さ行:スペース織り(→空き羽)、綜絖
た行:綴れ織り
は行:平織り、ブロケード
ま行:真綿
ら行:リジットヘドル機

『手織りの布がある暮らしII 羊たちからの贈り物』

 2005-12-23
4895113728羊たちからの贈り物―手織りの布がある暮らし〈2〉「創作市場」増刊(18)
福井 雅己

マリア書房 2005-10
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本屋で見つけて、パラパラ見た結果、つい衝動買いをしてしまいました。
何故に衝動買いかというと、滅多に降り立たない駅の本屋で、しかも閉店間際だったからです。次はいつ来るかわからないし、よくよく吟味するだけの時間もなかったので。他店またはAmazon等で注文して買うにしても、中身の検証はできないわけですから。
しかし結論から言うと「買い」でした。

本の中で使用している織り機
アヴリル 卓上織り機(リジットヘドル機です)
内容の概要
  • ラムウール2/16番手、カシミア2/26番手、フリスビー2/28番手、ラグ3/1.5番手、スライバー1/0.05(原毛)を使った作品(詳細は下記「織り作品の内容」にて)
  • 羊の種類、羊の毛から糸ができるまで
  • 色々な織り方と織りのコツ
  • 織り機について
  • 紡ぎについて
  • アヴリルの紹介
など
織り作品の内容
  • コットンとで織って縮絨後にコットンの糸を抜いてみたり、
  • 真ん中を大胆に空き羽にしたり、
  • 経糸、緯糸を浮き織りにして、ワッフル柄を作ってみたり、
  • 違う素材で織って縮絨することで、格子柄を出したり、
  • 浮き織りにして、浮いた糸を後で切ったり、
  • 織った布をくるくる畳んで縫ってウエアを作ったり、
  • 手作り綜絖を作って、卓上機なのに綾織りをしてみたり、
  • ノット織りしたものをつなぎあわせて大きなラグを作ったり、
  • ヘドルを2枚使って、卓上機でも細かい密度の織りをしたり(オリヴィエなどでも出来るかもしれません、これ。咲きおりは無理でしょう)。
一風変わったことをしています。卓上機での基本的な織り方に飽きてきた方などには、特にオススメの本。私も是非織ってみたいです(いえ、まだまだ基本的な織り方にすら飽きていませんが)。
あと、織りではなく、原毛をフエルト化させたマフラーなども載っています。これもカットの仕方が愉快です。
載っている技法
平織り、綾織り(普通の4枚斜文と、変化斜文織りの山形、升織、杉綾、くの字、ぐの字、大升織、大杉綾)、畝織り、ななこ織り、ローパイル織り(スマック、チェイニング、トワイニング)、オープンワーク(スパニッシュレース、ダニッシュメダリオン)

うーん、『手織りの布がある暮らし 贈り物のゆくへ』も買ってしまいそう……(もっと基本的な内容が載っているらしいです)。

参考用語
あ行:空き羽、綾織り(→斜文織り)、浮き織り、畝織り、大杉綾(→多分、山形斜文の一種)、オープンワーク、大升織(→多分、ひし形斜文の一種)
か行:くの字(→多分、経山形斜文)、ぐの字(→多分、経山形斜文)、原毛
さ行:斜文(→斜文織り)、縮絨、杉綾(→多分、山形斜文の一種)、スパニッシュレース、スマック、スライバー、綜絖
た行:経糸、ダニッシュメダリオン、チェイニング、トワイニング
な行:ななこ織り、ノット織り(→ノッティング)
は行:パイル織り、番手、ヘドル、変化斜文織り
ま行:升織(→多分、ひし形斜文の一種)
や行:山形(→山形斜文織り)、緯糸
ら行:リジットヘドル機

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