『はじめての裂き織りレッスン』

 2017-03-27
4416716478はじめての裂き織りレッスン: 糸の種類・かけ方、基本の織り方などをわかりやすく解説
箕輪 直子
誠文堂新光社 2017-03-02

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本の紹介より掲載作品展に行った話の方が先になりましたが、掲載作品展に行くより前に本は入手していました。本屋さんで買いました。


本の中で使用している織り機
卓上クローズドリードとしてオリヴィエ、卓上オープンリードとして咲きおりの経糸のかけ方が紹介されていますが、それ以外の作品作りのページでの写真はどれも咲きおり。大体、表紙もばっちり咲きおりです。
内容
作品集
ナチュラル・エスニック・和・モノトーンという、色合い(?)で分けた作品の紹介
裂き織りについて
織り機と糸のかけ方として、クローズドリードとオープンリードの経糸のかけ方。その他裂き織りのコツとして、素材・経糸の選び方、裂く前にすること、必要量の目安、裂き幅、布の裂き方、変わり素材の裂き方のポイント、裂き布にプラスのひと工夫、裂き布のつなげ方、シャトルの巻き方、織り方、仕上げ
織り方を知って、作る
平織り・浮き織り・ひろって柄を出す・うね織り・よろけ縞織り・引き返し織り・網代織り・うね網代織り・ノット織り、織り機がなくてもOK
そのほか、サンプル織り
柄糸と裂き方による変化、糸と布の組み合わせ、ソウコウの選び方


「織り方を知って、作る」のページでは、織り方の説明をしつつ、作品集の作品を作成しています。
作品は、今回クッションとあずまバッグはあちこちに出てきます。仕立て方を一か所で書けばいいから合理的ですよね!
ほかにもランチョンマット、カトラリーケース、トートバッグ、バスケット(タオルフォルダー)、メガネケース・ペンケース、フロアマット、ショルダーバッグ、テーブルマット・コースター、うさ耳バッグ、ひざ掛け、フロアマット、スクエアバッグ、ショールなどの作品があります。
「織り機がなくてもOK」としては、布ぞうりとベルト織りが紹介されています。織り機がなくてもOKとは言っても、ベルト織りでは「ヘドルルーム」を使っています。ヘドルルームって…つまり『紐を織る』ではリードと書いてあったやつですね。北欧では色々凝った木製のを売っていました。この本に載っているプラスチック製のものは、4月からStudio A Weekさんで発売予定だそうです。

各作品ですが、マットやショール以外の仕立てが必要なものでも、楽な仕立てになっています。バッグ類もちょっとかがるだけとか金具でとめるだけとかです。作りやすそうでいいですね。

参考用語
あ行:あじろ織り、浮き織り、うね織り
さ行:裂き織り、シャトル⇒杼、ソウコウ
た行:経糸
な行:ノット織り⇒ノッティング
は行:引き返し織り、平織り、ベルト織り
や行:よろけ
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『手軽に楽しむ手織りの小物―かんたんに使える卓上手織り機で小物作りを』

 2016-09-13
旧・がらくた織物工房開設時にいずれ紹介しようと下書きで題名だけ書いてあった本が実はまだあります。10年以上下書きのままだったわけですね!
雄鶏社がなくなった時に雄鶏社の本は一気に紹介したんですがね…。雄鶏社以外のがまだ。
というわけで、ブティック社の本です。もう、新刊では販売していないかな?

4834716333手軽に楽しむ手織りの小物―かんたんに使える卓上手織り機で小物作りを (レディブティックシリーズ (1633))
ブティック社 2001-03

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本の中で使用している織り機
オリヴィエ・オリヴィエヴェガ
※但しどの作品も2枚綜絖があれば織れます。
掲載されている作品
サンプラー
経糸密度を変える、経糸を数色使ってストライプ・緯糸も数色使ってチェック、2色で織る模様いろいろ、細い経糸を使って緯糸が見えないマットに適した織り方・綴れ織り(名前は特に挙げられていませんが、ラーヌ織りと思しきものも)・ノッティング、平織りのテクニック色々(はさみ織り・飛び通し・レース織り・浮き織り・素材を変える)
サンプラーの柄を生かして
綴れ織りのカラフルコースター、チェックの花瓶カバーと花瓶敷き、浮き織りのテーブルセンター、細い経糸でマット、はさみ織りのタペストリー
マフラー&ストール
バッグ&小物
バッグ、ショルダーバッグ、巾着、携帯電話入れ(ただし、当時の携帯電話なので大分細くてストレート型)、ポーチ、
素敵なインテリア
テーブルセンター、クッション、タペストリー、マット、色紙掛け、ランチョンマット、ティーセット(ティーコゼー・ティーマット・ポットつかみ)、フロアマット、レターラック

多分、オリヴィエヴェガ新発売に合わせて作られた本じゃないかなーと。

色合いがどれもこれも好みの作品が多いのですが、果たして今も販売している糸なのか疑問ですねえ…。糸の寿命ってけっこう短いですよね…。定番以外は。

この本を見て、色紙掛けを作るのもいいなあと思ったものでした。いやあ、大学時代にいただいた書の色紙とかがありまして…。


参考用語
あ行:浮き織り
さ行:綜絖
た行:経糸、綴れ織り
な行:ノッティング
は行:はさみ織り、平織り
や行:緯糸
ら行:ラーヌ織り、レース織り

『紐を織る—スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り』

 2016-08-17
4835453875紐を織る—スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り
山梨 幹子
復刊ドットコム 2016-08-23

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予約した『紐を織る』が届きました。
帯の文言は表側が「日本で唯一! 『紐織り』の名教本がついに復刊!! 北欧の伝統的な織物『紐織り(バンドウィービング)』。織物愛好家が、待ちに待った教本です。」。
裏側が「もう海外の教本は必要なし!ロープ作りに端を発し、古くは古代エジプトの墓からも発見された『紐織り』。その後は北欧を中心に世界中のいたるところに広まってきた伝統的な織物です。その可愛い『紐織り』の技術・作品を多数紹介!!愛好家、垂涎の一冊です。」。
…いや、海外の本も買いますけど(笑)。

さて内容は以下の通り。

I ”紐を織る”小史
4ページに渡って、紐がいつごろから作られ、どのように使われてきたかという話。プレイトウィービングは「編み」なのでこの本では割愛している、ということも書かれています。
II バンドウィービング
  1. バンドウィービングについて
  2. バンドウィービングの用具(「織機を使用しない場合」と「織機を使用する場合」について)
  3. 織り始める前の準備(織機を使用しない場合の、デザインから経糸の準備まで)
  4. 織り始める(緯糸の準備と織り)
  5. バンドウィービングのパターン(基本は緯糸が見える縦縞、緯糸が見えない縦縞、緯糸が見えない横縞、チェック、つづれ)
  6. バンドに模様を織り込む作品例(模様を織り込む場合のデザインの決め方と織り方)
  7. バンドウィービング織機を使って織る(織機の場合糸綜絖なので、使える糸の種類が増え、また経糸の本数も増やせる。長く織る場合は織機を使うと便利)
  8. バンドウィービング参考作品集(No.101~178まで78種類の設計図と写真)

III カードウィービング
  1. カードウィービングについて
  2. カードウィービングの用具(4ツ穴カードの型紙付き)
  3. 織り始める前の準備(10枚のカードを使う場合を例として、デザインから経糸準備まで)
  4. 織り始める
  5. カードウィービングのメカニズム(デザインを考える時に有益な、システマティックな話)
  6. 3ツ穴カードで織る(3ツ穴カードの型紙付き)
  7. カードウィービングの応用による変り紐(丸いブレード、二重織、フリンジ、ボタンホール)
  8. カードウィービング参考作品集(No.201~232まで32種類の設計図と写真)

IV ”紐を織る"仕上げと利用法
糸端の始末、紐の利用方法(かがって幅広にしてバッグなど、ネクタイの作り方。その他世の紐製品のイラスト)

基本的に白黒ですが、何ページかカラー写真頁があります。
掲載されているのは、次のとおりで何故か全作品ではありません(^^;。
  • バンドウィービングのリードの写真
  • バンドウィービングの作品例No.101~170のカラー写真
  • カードウィービングの作品例No.207~230のカラー写真


この本は、「1978年に美術出版社より刊行された『新技法シリーズ 紐を織る スカンジナビアの暮しに生きるバンド織りとカード織り』を底本とし、一部改訂して復刊いたしました」だそうですが。底本も大昔に借りて読んだことはあるのですが、さすがにどの程度改定されたのかは全くわかりません。
表紙の色は違いますが。あと、一部の糸はヤマナシヘムスロイドで取り扱っていますと、ヤマナシヘムスロイドの住所やURLが書いてあるのも、底本と違うと思いますが…。

作品もいっぱい載っていますし、自分でデザインできるようにとの配慮もされている。いい本だと思います。
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『初級技法講座 「織物」用具と使い方』

 2016-07-11
4568340837「織物」用具と使い方 (初級技法講座)
水町 真砂子
美術出版社 1996-03-16

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この本を買ったのは…もうけっこう前ですね。つくば方面に友達と花見ドライブに行った時、たまたま立ち寄った本屋にあったのです。この織りの本見たことないーと思って手に取りました。
まあ、またこの本屋に来ることは二度とないだろうと思ったのもありますが、何しろ「買い!」と思ったのは、織機の各部名称が、日本語と英語で載っていたことです(笑)。

内容は次のとおり。

織の変遷
織機の起源と発達について。フレームのない織り機→経糸におもりをつけた新石器時代の織機→2枚の綜絖と穴の中のペダル→完成された水平織機→中国を起源とする空引機→紙に穴をあけて信号を送るシステムのジャカード機→経糸ピック機能を制御したドビー機、についての説明あり。
基本の組織と織機の機能
ドラフトへのアプローチとして、織物設計図の書き方。平織・斜文織・朱子織の説明と、色糸効果のウィービングとして、それぞれ図でどう表すかについて。…織機の機能については特に記述がないような。
織機のメカニズム
織機の各部名称(日本語・英語)・織機を分解した写真と、織機の組み立て方・織機の三つの構成要素(経糸を開口させるための機能・緯糸を打ち込むための機能については説明付き。三つめの構成要素は、経糸を張るためのビーム類を支持する機能)
織機と道具のいろいろ
織機の種類・糸のための道具・経糸準備のための道具・緯糸準備のための道具・その他の道具
デザインを織機にのせる
ブランケットを織る、というテーマで、設計→整経→仮筬→綾移し→ビーミング(巻取り)→綜絖通し→筬通し→経糸をロッドに結ぶ→タイアップ(カウンターマーチの場合・カウンターバランスの場合)→緯糸を巻く→織始め→織る→フリンジ→縮絨、について一通り記述。
手紡ぎ
前段として紡ぎの歴史について。手紡ぎのプロセスとして、カーディング→紡ぎ、について記述。
素材
最初に変わった素材の写真が掲載されている。次に、糸の番手と計算方法として、番手と必要な長さから、必要な重さを計算する方法について。ウール・木綿・麻のいろいろな太さの糸の写真と番手と何向きかの一覧を掲載。糸とコードの結び方も掲載。


カラーなのは、作品写真がちょっとだけで、あとは全部白黒。本とは全く関係なさそうな、オブジェ的な作品の写真が何点かあるのが、印象深いです…。本文にはそんなにないのにコンピュータを使った織りについての写真も何点か。
あとはオーバーショット・バスケットウィーブ・5枚朱子織のバリエーション・レースウィーブ・蜂巣織・ローズパス織・2/2斜文織の写真が載っています。

本の構成が若干ふしぎなものの、一通り織りについてわかるのでカテゴリは「教科書的」でもいいのですが。やはり最初に「英語で織り機の各部名称がわかる!」と思っちゃったもので、この本のカテゴリは「参考書的」で(笑)。

『ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具』

 2016-06-12
4568320860ウィーヴィング・ノート―織物と組織・織りの計画・織りと道具 (新技法シリーズ 86)
岸田 幸吉
美術出版社 1978-01-16

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カテゴリは「教科書的」と悩んだのですが、まったく初めて織りをやろうとするときに教科書としてこれを渡されたらちょっと厳しいかもしれない、と思ったので、一応「上級?」にしておきます。ただ、手元に置いておきたい本です。
2010年にAmazonさんで購入したのですが、今絶版なんでしょうか?(中古しかない) 絶版するという情報を得て2010年に購入した、のかもしれません。定価で販売していたら買いですよ、買い!

内容は次のとおり。

織物と組織
  • 基本となる組織(三原組織)
  • 織物の設計図(組織図から設計図をつくる方法もあり)
  • 平織とその変化組織(うね織、ななこ織)
  • 綾織とその変化組織(正則斜文織、変化斜文織として伸び斜文織・曲がり斜文織・破れ斜文織・飛び斜文織・山形斜文織・あじろ斜文織・昼夜斜文織、特別組織としてはち巣織・ワッフル織・ハックアバック織・ブロンソン織・スエディッシュレース織・よしの織・キャンバス織・オーバーショット織・モンクスベルト・クラックル織・サマーアンドウインター織・なし地織・二重織)
  • 作品の写真とその織り方(写真は16ページ、織り方は41ページあります。織り方ではレノ織・ハーフハック・ブロックブーケ・ローズパス・パイル織・レイドイン・スパニッシュレース織・ホームスパンの説明・杉綾・二重織で模様を出す説明・ルーピング・つづれ織・ダニッシュメダリオンなど、本文にない特別組織のほか、からみ織りなどの組織で語れないものなども掲載されています)

織りの計画
  • 織りの計画から製織・仕上げまでの流れ
  • 計画(スケッチ、色合い、試し染・試し織について)
  • 糸(糸の素材と種類について、糸の太さの表示や撚りについて、経糸の密度と筬について、織縮みと仕上げ縮みについて、糸量の計算について、織物の耳について)

織りと道具
  • 手織機の構造と調整(手織機の基本操作、天秤装置の構造、ろくろ装置と滑車装置の構造、手織機の種類)
  • 整経、機仕掛け、製織、整理、仕上げ



章立てとかの本の構造は、「何故見出しがなく突然作品頁になるんだ…」「何故作品頁に本文にあっておかしくないような説明があるんだ…」「何故糸のところに何もかも書いてあるんだ」「何故これとこれが同レベルの見出しなんだ」「囲み記事かと思ったら見出しなのか??」と、なかなかよくわからない感じですが。
内容は濃いです。「あーあの本はこれを参考に書いたのかなー」と思うところも多いです。
特に、組織の説明が秀逸。組織名と組織があるだけではなく、組織の定義が書かれています。今まで「オーバーショットとモンクスベルトってどう違うの?モンクスベルトはオーバーショットの一種??」位に思っていたのですが、この本で差異を知りました。…いや持っている英語の本には定義が書いてあるのかもしれませんが…解読したことがありません(笑)。
定義がわからないと、本に載っている組織図だけがそれ、と思っちゃいがちなので、定義があるのは大変よいことだと思います。

カラーなのは写真頁だけであとは白黒ですが、ほぼ問題ないです。


参考用語
あ行:あじろ斜文織り、綾織り→斜文織、うね織り、オーバーショット、筬
か行:滑車式、からみ織り、キャンバス織→模紗織り、クラックル織
さ行:サマーアンドウインター織、三原組織、スエディッシュレース織(スウェディッシュレース)、杉綾、スパニッシュレース織、整経、正則斜文織、組織図
た行:経糸、ダニッシュメダリオン、昼夜斜文織、つづれ織、天秤式、飛び斜文織
な行:なし地織、ななこ織、二重織、伸び斜文織
は行:ハーフハック、パイル織、はち巣織、ハックアバック織、平織り、ブロックブーケ、ブロンソン織、ホームスパン
ま行:曲がり斜文織、モンクスベルト
や行:破れ斜文織、山形斜文織、よしの織
ら行:ルーピング、レイドイン、レノ織→レノレース、ろくろ式、ローズパス
わ行:ワッフル織


※ 用語集にない用語は…今からこの本見て追加します(^^;。
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『裂き織り大全』

 2015-10-01
441661585X裂き織り大全: 各種技法から、裂き織りならではのコツ、伝承として残る地方の技法までを網羅
箕輪 直子
誠文堂新光社 2015-09-09

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『裂き織り大全』掲載作品展で購入してきました。

大抵の裂き織りの本は、こういう布でこういうものを作りました、という感じで「そんな布はどこで入手すれば…」というものもあったりしますが(蚊帳とか…)、この本は織りのこういう技法を裂き織りでやるとこうなりますよ、というような本なので、布があるから裂き織りに使おう!…という場合に役に立つと思います。
経糸に裂き布を使った織りも出てきます。

内容は次のとおり。

裂き織りのベスト
色々な裂き織りのベストで、こういう手法がありますよ、という紹介。緯糸が裂き布だけのもの、糸と裂き布のもの、主に糸で時々裂き布のもの、裂き布をふんわり入れたもの、経糸を毛糸にして緯糸も毛糸と裂き布のもの、障子紙が緯糸のものなどなど。
Chapter 1. 一枚の布からできる裂き織り
銘仙半身や浴衣半身でどの位織れるのか(但し作品展で伺った話によるとこの浴衣は浴衣と言ってもちょっと厚地の浴衣だそうです)。同じ経糸で色々なシャツを織ってみた様子。古布を貼り合わせたり、布の表裏の差を利用して柄を作ったり、布の柄を再生するように織ったり。
Column 裂き織りのマフラー&ショール
Chapter 2. 裂き織りの技法(前編)
裂き織りの技法というか、織りの各技法を裂き織りでやる章です。8月に伺った折に箕輪先生が「極力、『手織り大全参照』とは書かないようにした」とおっしゃっていました。つまり、参照しなくても、この本だけで織れるように書かれています。前編で紹介されている技法は次のとおり。平織り・綾織り・杉綾織り・網代斜紋・よこ引き返し織り・たて引き返し織り・千鳥格子・網代織り・畝織り1(畝網代)・畝織り2(リップス織り)・浮き織り1(よこ糸の浮き織り)・浮き織り2(たて糸の浮き織り)・浮き織り3(開口の浮き織り)・スペース織り・捩り織り1・捩り織り2(コインレース)・捩り織り3(六角捩り)
Column 裂き織りのマットバリエーション
基本のマット織り・ラーヌ織り・綴れ織り・バウンド織り(ブンデンローゼンゴン)・1/3のマット織り・三段綴れ・スマック織り・畝網代のTシャツマット・カラフルTシャツマット
Chapter 3. 裂き織りの技法(後編)
後編で紹介されている技法は次のとおり。よろけ縞・ノット織り・ループ織り・はさみ織り1・綴れ織り・はさみ織り2(開口パターン)・はさみ織り3(ツイストパターン)・摸紗織り1・へちま織り・摸紗織り2・摸紗織り3・キャンバス織り・ななこ織り・斜線織り・吉野織り(たてパターン)・吉野織り(よこパターン)・二重織り・オーバーショット・昼夜織り・クラックル織り・蜂巣織り(ハニーカム)・トルコ朱子織り・ワッフル織り
Column アイデアグッズバッグ
くるみボタン、バッグの革底、ベルト織りがアイデアグッズとして紹介されています。ベルト織りでは基本のベルト織りのほか、ピックアップも。
Column 織機について
卓上織機と高機の違いは、綜絖の枚数より打ち込みの強さ、という話など。
Chapter 4. 裂き織りのコツ
素材の選び方、たて糸の選び方、裂く前にすること、必要量の目安、裂き幅、布の裂き方(裂く・捩りを入れる・ロータリーカッターで切る・裂く方向を考える・電動カッターで切る)、変わり素材の裂き方のポイント(メリヤス地・コーデュロイ・ほつれやすい布)、裂き布にプラスの一工夫(湿らせる・撚りをかける)、裂き布の幅を出す(テープメーカーや持ち手接着テープを使用、指先で折り畳む)、裂き布のつなげ方(重ねる・斜めに切る・絡めるように巻き込む・縫う・ねじってつなぐ・貼る)、シャトルの巻き方、織り方のポイント、仕上げ(房の始末・織り布の仕上げ)
Column 裂き布のりんご玉
裂き織り紀行
裂き織りの故郷や裂き織りに使えそうな廃材を求めて旅をした紀行文。及び、その旅をヒントに制作した作品の紹介。
佐渡の裂き織り<新潟>
佐渡に伝わる裂き織りの話と、その機を使って創作活動をされている方の話。作品はその創作で使用されている干渉縞をヒントにした半幅帯。
こぎん刺しと菱刺し<青森>
こぎん刺しと菱刺しの違いと特徴の紹介。作品はこぎん刺し風や菱刺し風にデザインした浮き織りテーブルセンター。
南部裂織<青森>
保存会の活動と地機の仕組み、赤い色と炬燵掛けの話。作品は赤をテーマにした紅絹のベストとサンタケース。
木のほぐし織り<群馬>
NPO法人里山の学校で取り組んでいる機の織物の紹介。作品はその木を使った明かりとトウモロコシの皮を用いたテーブルセンター。
播州織り<兵庫>
播州織りの紹介と、手芸材料として使えるようにした耳糸の紹介。作品は耳糸を使った口金バッグとゆび織りマフラー。
ジーンズ工場<岡山>
織物工場の紹介と、耳糸・房耳の紹介。作品は耳糸のはさみ織りラグマットと、房耳のポーチと口金バッグ。ジーンズ工場の耳糸・房耳と、播州織りの耳糸を使用したタピストリー。
ネクタイ工場<東京>
成和株式会社の工場と織機ファクトリーの紹介。作品はネクタイの端切れを利用した等差織りのトートバッグ、ネクタイとラメ糸のパーティーバッグ。
オーガニックコットン<東京>
オーガニックコットンの輸入・糸づくり・製品づくりを行う(株)アバンティさんの紹介。作品は仕立てた製品の端切れを使ったオーガニックコットンの裂き織りクッション、バウンド織りのタピストリー。
群馬の絹<群馬>
碓氷製糸場の紹介。作品は絹の端切れを段ボール織機で織った草木染めコサージュ。
着物地の裁断<京都>
着物地の裁断を請け負っておられる京都手織研究所の紹介。作品はこちらで裁断された着物地でのミニクッション。
北欧の裂き織り事情<フィンランド>
この北欧旅行は私も一緒に行っています(笑)。スウェーデンのヴェヴメッセの話がちょっとと、フィンランドの裂き織り工房を訪問した話。裂き織りの緯糸は、あれ、シーツをバザーで買ってくるって言ってなかったっけな??と思って録音を確認してみたら、この工房のアホネンさんは味を出すためにそういうこともしている、とのことでした。メインは廃棄された布が南ヨーロッパで裂いた状態で売っているのを購入(染めは国内)とのことでした。しかし何しろ動画ではなくて録音なので、「この位を織るのに60玉使うそうです」と言われても、今となっては「…どの位だったっけ。1玉どの位だったっけ」という感じです…。動画で撮るべきだった…。作品は2.5倍の法則を使ったグラデーションマットとベスト。

Column 草木染め
ちょうどいい色の布がなかったら染めればいいんですね、というわけで、紅茶染め、藍染め、柿渋の刷毛染め、絹の電子レンジ染め、玉ねぎの皮でのトウモロコシ染めの紹介。あと紅絹の色止めの話もこのColumnに入っています。
Chapter 6. 裂き織り小物
テトラパックのポーチ、革バッグの再生クラッチバッグ、スウェード革テープで格子のポーチ、ゆび織りブレード技法のクラッチバッグ、ダンボール織機でつくる丸型コースター、裂き布でリングワークのブローチ、ボール紙シートで裂き布の籠、クロバー咲きおりを利用した布草履
その他?
各ページで紹介されていたベストや巾着袋、口金バッグの仕立てについて。柄布と裂き方による変化のサンプル織り(白黒)。糸と布の組み合わせによるカラーサンプル織り。綜絖の選び方のサンプル織り。

『手織りのためのスコットランドチェック』

 2015-09-16
4416615833手織りのためのスコットランドチェック: タータンとツイード、自分で織るデザインとアイデア
明石 恵子
誠文堂新光社 2015-09-04

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風景写真やチェック織り地の写真・チェックデザイン満載の、贅沢な本ができました。
これまでも千鳥格子綾織りについて冊子を出しておられた手織工房タリフさんの、書籍です。

先週本屋さんで発見したので早速買ってきました。勿論出版されることは知っていたのですが、可能な限り本屋で買う派なんです。だって本屋潰れたら困るし。
ところで買ったのは台風が来ていた日でして。「こんな雨の日にわざわざ持って帰らなくてもいいじゃん…」と思いもしたのですが。カバーが大変雨に強そうな紙だったので、思わず買ってしまいました(笑)。
いや台風で電車が止まったり遅れたりしたら、電車の中で読むものがあるのは嬉しいじゃないですか!
まあ、カバーが雨に強くても、天地や小口は勿論雨に弱いですから、しっかり本屋の袋に隙間が入らないようにして持ち帰りましたよ!

そんなわけで、カバーも贅沢な本でした(笑)。
また、各Partの見出し頁も左側がチェックで、フッタもPartごとに見出し頁で使ったチェックをちょこっと入れてあったり、あとカバーの下もチェックだったりと、どこもかしこもチェック!な本です。

目次についてはタリフさんのブログで紹介されていますので、ここには書きませんが、チェックが千鳥格子、ガンクラブチェック、グレンチェックにタータンタイプと、体系づけて説明されていて、何ともデザインしたくなってくるような本です。
まあ載っているチェックを織るだけでもお腹いっぱいになりそうな位、デザインが満載なんですけどね!

あとエステードツイードについての話とか、読み物としても楽しめます。

誤字もなさそうだし、いい本だなーと思って、パッと広げたところに、大きな誤字を見つけてしまいましたけどね(汗)。P190の整軽が…。

難を言えば、文章面でときどき、行間を読まなきゃいけないというか、3回位読み直さないとちょっとわからないところがありましたが、まあわからないのは私だけかもしれない…。

あとは文章というか構成面の話かもしれませんが、この画像にはキャプションが欲しかったな、とか、ここからは織り地ではないと説明が欲しかったな、とか、巻末近くの見出しレベルがわかりづらいな、とかも思いました。

しかし、大変楽しめる本だと思います。

『はじめての手織りレッスン』

 2015-03-17
4416715188はじめての手織りレッスン: 卓上織機の基本や糸の種類、織り方をわかりやすく解説
箕輪 直子
誠文堂新光社 2015-03-05

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表紙の子が可愛いです。中のモデルもこの子がメインかと(ほかに大人も2人いますが)。

本の中で使用している織り機
クロバー咲きおり
ハマナカ織美絵

内容は以下の通り。


LESSON 1 はじめての手織り

織機について
この本で使用する卓上クローズリードと卓上オープンリード、その他の織機の紹介。
基本の織り方
「裂き織りのランチョンマット」で、卓上クローズドリードでの織り方の説明。生憎このタイプは使ったことがないのですが、経糸を張る時に輪にしてペグまで持って行くから、最初スリットに2本ずつ入るということですかね。
「平織りの千鳥格子柄マフラー」で、卓上オープンリードでの織り方の説明。
織りの基本テクニック
織り始め、織り中の注意点や、問題があった時の直し方など。
房の始末テクニック
ネクタイ結び、縫い込み、ヘムステッチ、フェルト針、撚り合わせ、四つ編み、増毛、コイリング、マクラメ(平結び)が紹介されています。しかし、はじめての人はこの説明でわかるのかなあ??とちょっと思いました。特に撚り合わせはこの写真だと、器具がないとできないと思っちゃうんじゃないでしょうか。
こんなときどうする?Q&A
糸の長さを正確に計るには?(特に記述はないですが、これオープンリードについての質問ですね)
たて糸は毎回かけるのですか?
変わり通しってなんですか?(経糸を全部に通すわけではない通し方一種類について説明されています。これ以外でも変わり通しって言う、かと思います。だって「変わった通し方」ですよね?)
仕上げにすることは?

LESSON 2 基本の織り方で楽しむ

変わり糸で織る
モヘヤ・ファー・ラメモール・ボッブルネップ・着物の裂き織りによる、平織り。ラメモールでは巻き結びが途中に入っているらしいのですが、写真のどの辺が巻き結びで、どうやって巻き結びをするのかがいまひとつわかりませんでした…。ボッブルネップも「糸同士でしばり」というのがどの糸とどの糸なのかがわかりませんでした…。
柄を作る
無地と千鳥格子のコンビ、3色や4色の千鳥格子、タータンチェック、2色の色糸効果によるグラデーション。COLUMNは色糸効果について。あと応用として千鳥格子の直角マフラーの織り方が載っています。
織り方をアレンジ
平織りの拡大組織であるななこ織りを普通のななこ織り、変形ななこ織り、4本4段ななこ織り。平織りだけど面白い効果がある網代織りの、大小網代が混ざったもの、大きい網代、小さい網代、無地と網代のコンビ。浮き織り。

織機を使わない新スタイル ゆび織りに挑戦
LESSON 3 織り方レベルアップ

透かし織り
紗(2本一組のもじり)、うずら絽、3本絽(網もじり)、5本絽(籠もじり)、4本一組のもじり、ブーケ織り、ハックレース(模紗織り)の紹介。
各技法を使った作品の紹介。そのほかに、太さの違う糸を使うことで透けて見える作品や、あとで糸を抜くことで透ける作品も載っています。
二重織り
二重織りの紹介と、この技法を使った作品の紹介。

さらにレベルアップ! 織機を活かした織り方、卓上オープンリードで織るケーブル織り


工程の写真が多いし、クローズドリードもオープンリードも載っているので、卓上のリジットヘドル(筬と綜絖が一体化している、平織り用の織機。勿論この本でも紹介されている通り、経糸を拾えば平織り以外もできます)の入門書として、いいと思います。
雄鶏社の本が今ないですしね…。


参考用語
あ行:あじろ織り、浮き織り
か行:ケーブル織り、コイリング
さ行:裂き織り、紗
た行:タータン、経糸、千鳥格子
な行:ななこ織り、二重織り、ネクタイ結び、
は行:ハックレース、平織り、ブーケ織り、ヘムステッチ
ま行:模紗織り、もじり織り(→からみ織り)
ら行:絽

『VÄVBOKEN』

 2015-02-10
2005年3月の第一回北欧手工芸旅行の時に購入しました。
2005年の3月は、「がらくた織物工房」を始めていないので、旅行記がないですね。
「我楽多日誌」にはかろうじて軽く旅行記があります。

その時、この本はストックホルムの本屋にも、北方民族博物館にも、確かスカンセンにもあったのです。ヘルシンキの本屋にももしかしたらあったかも。

組織図とかがあるわけでもないので、最初に出会った時、二回目に出会った時は、買うのを見合わせたのですが、三度目だか四度目だかに出会った時には、これはもうきっと買えということね、と思って買いました(苦笑)。

組織図は載っていませんが、経糸始末の絵が大変わかりやすい、と思ったんですよ。

しかしご紹介もせず10年近く経ってしまったわけですが。
マヤさんの「マヤのスウェーデン織物留学」で、何かちょうどこの本が紹介されていたので、「よし、この機会に!」と思って紹介文を書きました(^^;。
マヤさんも「房処理の方法が掲載されていて」と書いておられる。やはりこの本で目を引くのは特に経糸の処理だということではないかと。

『色々な綾織り』

 2014-11-21
手織工房タリフさんで製作・販売されている綾織りの本です。千鳥格子の本に続く第二弾。

織り機のタイプをまず説明し、「下開口の織り機で綜絖の手前が1」を基本として、組織図(完全意匠図)の書き方を非常に丁寧に説明しています。
そのあと、色々な綾織りとして以下のものの織り方と織り地サンプルが載っています。

  • Bird's Eye & Rose Path
  • 杉綾-Herring Bone-
  • Seed
  • Finish Twill
  • Rambler Rose
  • Blanket Twill


そのあと、表紙にもなっている、綾織りベースの組織サンプルについて書かれています。

主に構成面で「?」というところがありますが、とにかく組織図については説明が濃いですし、サンプルで織られている作品群もいいものが沢山です。先日の展示会で実物を見てきましたが、可愛かったです。
杉綾マフラーのバリエーションの「よろけて見える杉綾マフラー」はキットになっていましたが、可愛くて思わずキットを買いそうになりました。家に糸が沢山あるだろう?と、自らを戒めて買いませんでしたが!(苦笑)
ちなみにこのマフラーについては本に「写真では見えませんが、実際に織ったものはストライプがよろけて見えます」と書いてあるのですが、写真でも私にはよろけて見えます(^^;。

ただ言われたとおりに織ってます、という人が一歩進むためにいい冊子だと思います。海外の織りの本に載っている作品を自分の織り機で織りたい、という人とか。


参考用語
あ行:綾織り→斜文織り
か行:開口、完全意匠図
さ行:杉綾織り、綜絖、組織図
た行:千鳥格子

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